神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

小沢の支流4

2017-08-24 07:54:51 | 善福寺川6

 高円寺村字小沢から発する支流をさかのぼる続きです。和田中央公園を過ぎ、右カーブで向きを北に転じたところで、妙法寺道を越えます。鍋屋横丁から十貫坂に向かう手前で右手に分かれ、堀之内妙法寺に向かう道で、参詣客のにぎわう沿道には料理屋、土産物屋が並び、「杉並風土記(下)」(平成元年 森泰樹)は「しがらき、梅本、花園、大黒屋、大つた」と料理屋の名前を列挙しています。「杉並の川と橋」(平成21年 杉並区立郷土博物館)の湧水リストには「梅本の池」があり、やはり今回の支流に余水を落としていました。なお、→ 「東京近傍図」に書き込んだように、妙法寺道から先の流域は高円寺村となります。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    2. 右カーブで西から北に向きを変えます。

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    3. 相変わらず交差する通りごとに車止めでガードされています。

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    4. 妙法寺道を越え旧高円寺村に入ります。右写真は妙法寺方向で、右手に梅本がありました。

 <妙法寺道と堀之内新道>  青梅街道経由の参拝客でにぎわう妙法寺道でしたが、明治22年(1889年)に中野駅が開通し、同36年に妙法寺に直行する新道ができたために、すっかりさびれてしまいました。私財を投じて新道を開設したのは、妙法寺檀家総代の関口兵蔵でした。農道やあぜ道を整備、幅4間、延長2kmの新道ができ、それまで逆戻りで鍋屋横丁を経由していたものが、中野駅から現蚕糸の森公園西の、通称桜新道を経由したため、全体で1kmほどの短縮になりました。新道が途中桃園川を越えたところにある→ 田中稲荷境内には、「故関口兵蔵翁開道記念碑」が建てられています。