日本において本来の意味での出家はほとんどないといって良い。
浄土真宗においては開祖親鸞が妻帯と自由頭髪を許してから、
なんだおかしくなってきた。
その前から、政治家であった天皇家が天皇を退位した上皇が出家すると法皇になり、
特に白川、後白河法皇が権勢を欲しいままにした。坊主なのに・・・。
後白河院
また、応仁の乱の元になった義政の後継を「還俗」という「反則技」で
武士に戻したりもしている。
ちなみに女性の還俗は認められなかったあたりは「男尊女卑」を如実に表しているといえる。
しかし、女性でも男性として出家させるというこれまた「反則技」で
将来還俗の可能性を含みつつ出家させることもあった。
「時宗(佛教宗派)」と「黄檗宗(禅宗の一宗派)」は、
解らないのだがほとんどが「妻帯O.K.!」としている。
ん~、なんだか出家・得度のという『世間との隔絶という覚悟』が
感じられないと思うのは私だけだろうか?
中国や東アジアの佛教国は妻帯を許していないと思うのだが・・・。
今回の女性タレントの出家騒ぎで『出家とは娑婆世界と一線を画する』という
覚悟がいることを忘れては行けない。少なくとも「駆け込み寺」ではないのである、
本来はね。