かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

屏風を作ろう! ①

2011-08-17 06:03:45 | アトリエ
あとりえカツヤマの夏休みこども教室はまだまだ続きます。今回挑戦したのは“屏風絵を描こう!”。
『屏風』とは室内に立てて風をさえぎり、また物を隔てるために使われた道具で、その壁面に描かれた絵が屏風絵です。 安土・桃山期の豪華な屏風を想像する方が多いと思いますが、その歴史はとても古く、中国の漢の時代にはすでに存在していたそうです。日本にも奈良時代に朝鮮半島より伝わったことが文献にあります。正倉院の『鳥毛立女屏風』なんて有名ですね。 

そんな伝統ある屏風作り・・・アトリエお薦めの企画だったのですが、丁度お盆とも重なり、また『屏風』の知名度、利用度の低さ(そうですよねぇ、屏風のある家なんて見たことありません)、「大きな作品はちょっと・・・」(本当は畳めるのでとてもコンパクトなんですが・・・)という声もあり、な・なんと、参加者はひとり・・・

気を取り直して、『Aくんの屏風作り始末記』、ご覧あれ。


まず、屏風そのものを作ってもらうことから。



本来は木で作った骨組に紙や布を貼りますが、今回は簡易的にダンボールと厚紙で作りました。木枠の制作は時間的にも費用的にも無理ですし、重くなるのはちょっと・・・、今回のサイズならば、そう歪まないと踏みました。



屏風板の完成。 板をつなぐ紙製の蝶番は実際には前後に開閉できる仕様になっているのですが、今回は片面だけの使用なのでやや簡略化しました。 でもなかなか立派でしょ。 折りたたむとダンボール1枚分に収まります。

絵の制作に入ります。



今回はやや厚手の障子紙を使い、墨を使って一気に描いてもらうことに。

さて、Aくん何を描くかな?  続きはまた明日。

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