6月23日は沖縄慰霊の日でした。
私はその式典の様子をテレビで観ながら、今年も、今なお鮮烈に私の心に焼き付いて離れないの絶景を思い出していました。
それは喜屋武岬。
沖縄本島南西端に位置する岬です。
沖縄戦でアメリカ軍に追われた住民が行き場を失い、身を投じた場所。
画像はすべてネットから拝借したものです。
もう十数年前になりますが、妹と二人で観光バスによる沖縄旅行に出かけたことがあります。
四泊五日の日程ではなかったかと思いますが、最後の日は自由行動でした。
その日、妹と私では観たい観光スポットが異なりました。
結局私の希望と妹のサンゴ礁を見たいという願い両方を叶えることに。
かなりの強行スケジュールでしたが。
私が是非行きたかったのは、糸満市の平和祈念公園とその先にある喜屋武岬。
公園までは順調にたどり着けましたが、その当時喜屋武岬までの行程には舗装された道路がありませんでした。
畑の中を通るデコボコ田舎道をタクシーで抜け、岬に辿り着いた私達。
人影は全くなく観光客は私達二人だけ。
お天気が良かったのも幸いしたのでしょう。
眼下に、果てしなく広がるコバルトブルーの海と、海岸に打ち寄せる白い波。
抜けるような青い空。
その絶景の余りの美しさに、息をのみました。
けれど、その美しさは深い悲しみを湛えているように見えて仕方なかった私です。
その場所から身を投じた、多くの沖縄の人達の悲しみと絶望が伝わってくるようだったから。
私も妹も言葉少なくじっと見つめるだけでした。
私の心に強く印象付けられた観光地は他にもたくさんあります。
例えば、観ると人生観が変わるとまで言われるアメリカのグランドキャニオンの壮大な風景。
イギリスの小さな村コッツウォルズ。
世界一美しい村、この世の天国と称されるだけあって、その村の美しさ、優しさ、温もりは、感動的でした。
でも私の心に一番鮮烈な印象を与え、どこの観光地よりも忘れがたいのは、今でも喜屋武岬です。
17年ほど前に妹と一緒に沖縄旅行した時の想い出写真です。
妹のブログ
https://blog.goo.ne.jp/yumeji_2014
太平洋戦争の末期、沖縄で繰り広げられた戦争が、如何に悲惨なものであったか。
終戦直前に生を受けて、戦争の記憶がまったくない私でも、想像がつきます。
そして戦後70年以上が経過した今でも、沖縄の人達の気持ちが完全に癒えていないことも。
基地問題も未だに解決がついていません。
あまりに複雑な問題なので、私は意見など述べられませんが。
沖縄が、まれにみる美しい風土を壊すことなく、ますます発展してほしいと心から願っています。
下のバナーにポチッのクリックをいただけると、とても嬉しいです。
ご訪問と温かな応援、 本当にありがとうございました.