心に重くのしかかるような、辛いドキュメンタリーを観ててしまいました。
その番組はNHKのネタトリ、「家族の決断 生死さまよう息子の命」です。
夜、テレビはめったに観ない私でしたが、この時は釘付けに。
余りに哀しく切なく、でも尊いお話でした。
二話あるうちの一話しか見ませんでしたが。
もうそれで十分。
他人事ながら、真剣に受け止め、一方では自分がいかに恵まれた人生を過ごしてきたか、を思わないではいられませんでした。
私が悩んできたことなど、吹けば飛んでしまうような些細な事ばかりだった、と。
人間関係の悩みなんて、正にその部類に当てはまるのかもしれません。
私はその関連のトラブルはほとんどなくて。
敢えて言うなら、思春期に差し掛かる中学生の頃と、自治会のブロック長をしている時に近所のごたごたに巻き込まれ、少し悩んだこと、そのくらいです。
他に何かあったかしら。
そういえば、ネット上で、訳のわからない誹謗中傷を受けたことがありました。
私を非難することを目的で立ち上げられた掲示板は、半年以上開設されたまま。
愉快犯も現れ、その内容は私の人格否定ばかり。
本当にひどいものでした。
今も立ち上げた方達のブログ上では、相変わらず事実とあまりに異なることが時々語られ、私の中傷が続いています。
私は、くだらない事との思いが常にありました。
ですから、娘達にも主人にも、一切このことは話しませんでしたが。
次女夫婦は、発端から経過をずっと追っていたようです。
けれど、私が口にしなかったので、黙視の態度を取り続けたようでした。
自ら話した時には、「何故、相手の言うことを無視できないの」と、こっぴどく叱られましたけれどね。
しかし、NHKの番組を見て、私のこれまでの悩み事など取るに足らない。
吹けば飛んでしまうような事。
悩み事と言っては、あまりに軽い内容で恥ずかしい、と心から思いました。
その番組の内容とは。
元気いっぱいの就学前のお坊ちゃんが交通事故に遭い、脳死状態となり、その臓器を他人に提供する決心をなさるまでの、親の心の葛藤を記録した映像でした。
余りに哀しく尊いお話。
親御さんの辛いお気持ちが、私の胸に痛いほど伝わってきました。
この親御さんの悩みこそ、人生における本当の悩みと言っていいのでは、と私は思ったのです。
そして自分の浅はかさを思い、恥ずかしく、心がとても重くなりました。
もうこの歳になって、つまらないことでくよくよ悩んだりするのは止そう。
感謝の気持ちだけで生き続ける余生でありたい。
そして、もっともっと辛い人生に遭遇しておられる方々に目を向けなければ。
心を寄り添えるものなら、そうしたい、と心から思いました。
阪神大震災や、東日本の震災で一瞬にして最愛の家族を失われた方、他の自然災害や交通事故で不幸に遭遇された方達。
他にも、私が想像できないような不幸を背負い、それでも懸命に生きている方達が大勢いらっしゃるに違いありません。
その様な人たちが、その悲しみを乗り越えて立ち上がり、生活を立て直し、元気を取り戻していかれるひたむきな姿に、いつも心打たれる私です。
その人たちに比べ、自分の小ささを思わずにはいられなくて。
もっともっと謙虚な気持ちで生きていかなければ、と今、改めて思い直しているところです。
何だか、とても言葉貧しい文章で、投稿することがためらわれましたが、勇気を出して更新します。
この様な観念的な文章が、私はとても苦手。
ボキャブラリーの引き出しが貧弱なので、綴る苦労は人一倍です。
自分の気持ちを的確に表現できたとはとても思えませんが、このまま投稿させていただきますね。
下のバナーにポチッのクリックをいただけると、とても嬉しいです。
ご訪問と温かな応援、 本当にありがとうございました.