最近はメディアについて触れることが多い私ですが、本日もまた、雑誌のお話をさせていただきます。
メディアの勢いが失せ、今後のことが懸念される寂しい現況の中、とくにそれが顕著なのが、雑誌でしょう。
2008年は、雑誌崩壊元年と言われるほどに、有名雑誌の休刊が続き驚かされたことを、昨日のように思い出します。
歴史ある有名雑誌、主婦の友、論座、現代、その他が、続々と消え失せた年でした。
或る日、広報で働く次女が話した言葉が、今も印象に残っています。
我が社によく訪れていた編集部の人の姿が、いつの間にか消えていく、と。
雑誌は生き残りをかけてサバイバルな競争にさらされているのでしょうか。
私には、本当にさびしく嘆かわしい現象です。
このような現状ながら、今なお長い年月に渡って愛読されている雑誌があることも事実です。
その中の一つ。
学生のころから私の暮らしの傍らによくあり、親しんできた婦人雑誌。
それは、ミセスです。
私達の世代の女性の方であれば、どなたでも一度は手にされたことがおありなのでは・・・。
我家では、母、私、今は娘(特に長女)が愛読しています。
今の暮らしとカジュアルファッションの感覚を身に付けた長女が読み始めた時には、ちょっとした驚きでした。
古くからある雑誌です。私も一時は、この雑誌の旧態然とした内容で、魅力が薄れた時期もありました。
しかし5~6年くらい前でしたでしょうか。
急に雰囲気が変わりました。、垢ぬけた内容となり、透明感のある美しいグラビア写真やファッションが、私の心を、またとらえはじめました。
その印象と感想を、次女に話しました。
次女もうなずいて、同意してくれましたが、長女が読み始めたのも、その頃と重なります
次女曰く、編集者の人達は、ごくごく普通のおばさんよ、と。(笑)
縁のある雑誌なのでしょう。私のいとこが、一時期、この出版社に勤め、記事を書いていました。
高校生のころ、遊びに来た彼女の余りにファッショナブルな服装に、地方に住んでいた私は、羨望の眼差しを向けたものです。
雑誌でモデルさんが着用したものを安く買い取ったようでした。。
私は、いつも雑誌には、実用性よりも、夢を求める傾向がありますから、一層この雑誌に引かれるのかもしれません。
いつも美しく輝いていたいから、おしゃれも暮らしも、もっと素敵に、がこの雑誌のコンセプトのようです。
私の願いにぴったりです。
しかし、現実では思うようにかなえられないことゆえ、この雑誌を見ることで、私は、その欲求を満たしているのかもしれません。(笑)
その思いが、母、私、さらに娘へと受け継がれてきたのでしょうか。
とは言え、発売日に、本屋さんまで出かけて買うほどのまめさは私にはありません。よく買い忘れます。
それを知ってか、次女の昨年のクリスマスプレゼントが、ミセスの一年間の購読契約でした。
その意外性と、気の遣いように何だかとても感激してしまった私です。
今後も、素敵な夢を届けてくれる婦人雑誌、ミセスを、親子できっと、ずっと愛読し続けていくことでしょう。
雑誌も本も、紙の温かさに触れながらページをめくり、お気に入りの栞を挟み、時に傍線を引き、読んでこそ、心に染みるもの。
私は心からそう思います。
電子書籍が凌駕し、出版界が隅に追いやられるようでは、おそらく人間の心は荒廃してしまうのでは、と危惧して止みません。
今日もご訪問有難うございました。
横浜は昨日、ぼたん雪が舞い、驚きでした。
は~るよ来い、は~やく来い!と口ずさみたくなりますね♪