今日は、我が家のお節についてお話しします。
私の実家から継承したままの我が家のお節。
もちろん年月の経過とともに、新しいものが取り入れられてきましたが。
オーソドックスで、日本の伝統が感じられるお節と言っていいのでしょう。
上の画像は去年の物ですが今年も全く同様
敷物と食器の選び方が、今年よりセンスがいいなあ~と思いました。
未だにその基本は、母が私が嫁ぐときに準備してくれた、NHKの料理番組のテキストです。
確か妹も、同様のテキストを持っているはず。
一品一品は、正に母の味。
テキストの画像を載せたいところですが・・・
表紙も無くなってしまい、余りに見っともない姿になり果てているので、違う料理本を載せますね。
この正月料理本も、素晴らしい内容です。
特に、関東風お煮しめは絶品ですので、お買い求めになられましたら、是非作ってみてください。
10月に嫁ぎ、最初のお正月を迎えた時のこと。
母から手渡されたテキストを手に、幾度も母に遠距離電話をかけながら作ったのが、私のお節料理の始まりでした。
それ以来ずっと作り続け、準備しなかったのは一度だけ。
60代に突入した年末に、突然ダウン。
一週間の入院を余儀なくされたからです。
今年のお正月元旦の夜の食卓。
その時以来、親子の力関係が逆転。
倒れる前までは、お節も私がほとんど全部作り、長女家も次女家もお客さま。
私も、実家に帰った時くらい、娘達には体を休めのんびりしてほしい、と心から思っていました。
ところが私が倒れてからは、娘達の態度がガラッと変わったのです。
次女は二日に新年のご挨拶に伺う旦那様の実家に届けるお節を詰めているところです。
鯛を焼くのに奮闘中の次女夫婦
毎年次女のお婿さんがお魚屋の個人店に出向き、新鮮な真鯛を準備してくれます。
いつも大好評です。
これ以上、私を頼ってはいけないと思ったようで・・・。
その後、年月の経過とともに、私担当のお節料理の品数はどんどん減り、今年は四品だけ。
私担当の分を伝えられたとき、
「たったこれだけでいいの?」と、問い返してしまいました。
かまぼこと伊達巻き以外はすべて手作りです
すると次女が、
「大丈夫。
後は私とお姉ちゃんですべて作るから」と。
そして、見事に出来上がったお節。
只々有難く、感心するばかりの母親でした。
私が調理したのは、お煮しめと七色なます、菊花かぶ、鶏の野菜巻きだけ。
食後の後片付けも、娘たちがてきぱきとすべてこなしてくれました。
お婿さんが言いました。
「この伝統の継承も、僕たちの代で終わりかな。
おばあちゃんのお節は大好きな子供達だけれど、同様の物を将来作るとはとても思えないなあ~」と。
そうでしょうね~
世相の急速な変化、世代の相違で、やむを得ない事。
娘たちがしっかり受け継いでくれただけで、私は十分満足です。
食後になって長女のMちゃんが、「出すの忘れたあ~」と言って盛り付けたのがこの焼き豚。
うっかりミスは、全くと言っていいほどしないMちゃんにしては、珍しい事。
手作りのプリンとケーキも用意してくれたのだけれど、この写真を撮るのを忘れてしまいました。
我が家はみんなお節が大好き。
娘達には、今年のお正月も大変お世話になりました。
本当にありがとう!
下のバナーに足跡代わりに、ポチッのクリックをいただけると、とても嬉しいです。
拙いブログをお読み下さいまして、本当にありがとうございました。