親友のやっこちゃんがこの度の再会に当たって、是非、実現したいことは、私の家を訪問することだったようです。
我が家に一泊してもらっても、私は一向にかまわなかったのですが、二人とも、大変なホテル好き。
ですから、優雅なホテルライフを、まず一緒に心ゆくまで楽しみましょう、で意見が一致。
一泊した翌日、帰途に就くまでの時間、我が家に寄っていただくことになりました。
話せば話すほど、二人の趣味が同じなのに、びっくり。
何と、一番お気に入りのブテイックも同じところでした。
二人とも、身に付けている外出用の洋服ほとんどのの購入先が同じ、と分かり、笑ってしまいました。
今、一番関心のある商品も、似たものが多くて。
例えば、バカラのグラス類。
彼女は、よくお店を訪ねているようです。
私も同様ですが、私の場合はウィンドウショッピングばかり。(笑)
最近も、目の保養のために訪ねました。
ぜひ欲しいものが数点ありますが・・・・・・。
数少なくても、良質のものを揃える、のモットーも二人が同じ。
美術鑑賞も、二人とも大好き。
但し私がなかなか足を運ぶところまでいかないのに対し、彼女は、新幹線を利用してでも、その鑑賞を愉しみたいようです。
彼女に、「いつでも、声をかけてね」と。
趣味も同じだと分かった嬉しさは、格別でした。
私が一番好きな画家は、ルノワールよ、と彼女に伝えました♪
穏やかな愉しい時の流れに身を任せ、私達は電車でわが家へと。
彼女とお付き合いしておられる友人達の優雅な暮らしぶりを伺ううちに、なんだか来ていただくのが恥ずかしくなってしまった私です。
インテリアに凝ったのは、新築当初だけ。
築三十年以上の家は、その後、さして変わり映えしていません。
色々な所に、ほころびが目立ちます。
ところが、わが家を見た彼女の言葉は、社交辞令と分かっていても、とても嬉しいものでした。
「隅々まで、あなたのこだわりを感じる。素晴らしい」
と。
お世辞でも、嬉しい言葉でした。
洗面所を見て頂いた時、取り付けられた器具の平凡さが情けなくて、ここまで気が回らなっかったの、と私が言うと。
彼女が、「友で、こだわってお洒落なもので統一している人がいるわよ」と言っていました。
「素敵!、うらやましいなあ~。
でもこの年になって取り替える気力も経済力もなくて」
と笑った私です。
どんな家であれ、私が日々を送るこの住まいを見てもらったことは、とても嬉しい事でした。
今後はわが家を思い浮かべ、私の暮らしを一層実感してもらえるでしょうから。
お茶を一服し、我が家の近くにある隠家のような小料理店で、共にお昼食を、
数時間の束の間のひと時が過ぎると、時間に追われるような慌しさで、新横浜に向かいました。
入場券を私が買う暇もないほどに、時間がぎりぎり。
名残惜しく思いながら、改札口に佇んで、姿が見えなくなるまで、彼女を見送った私です。
約束を交わした、来年の私の郷里での再会が今から楽しみです。
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