ホテルでチェックインし、できるだけ身軽な荷物で、いよいよ京都観光のスタートです。
近所の書店で準備したガイドブックを、ある程度読み込み、私なりに観光ルートを決めています
ホテルマンに見送られ、タクシーに乗り込みました。
まず最初に向かったのは、清水寺。
余りにも有名なこのお寺を最初に選んだ理由の一つ。
それは、数か月前に読了した浅田次郎の書物で、このお寺が絶賛されていた事かもしれません。
日本有数の観音霊場として平安時代から栄えた清水寺
他にもに、清水寺周辺の観光では、私には忘れられない良き思い出があります。
十年くらい前のことになるでしょうか。
高校の同窓会が京都で開かれました。
その時、清水寺を訪ねたのですが、その後、お寺近辺の小路を、京都に大変詳し方の案内で、幾つか通り抜けました。
如何にも京都らしい風情と趣きで、とても魅了された私です。
その時は友人達とお喋りしながらの散策でしたから、心行くまでその良さを味わう気持ちのゆとりは持てませんでした。
そのため、またいつか再訪したいと、思い続けていた私です。
その願いがこの歳になって、ついに叶いました。
仁王門
赤門とも呼ばれる清水寺の正門です。
ところが清水寺は、大変な混み様。
私は、人に酔ってしまった感じで、そのお寺の良さを味わう心すらどこかに吹っ飛んでしまいました。
三重塔、本堂、地主神社、音羽の滝などの観光スポットを一巡ましたが、坂道がきつくて。
有名な舞台の上に立っった時も、思ったほどの感動はなく・・・・・・・。
早々に清水寺を後にした私です。
下から見上げた舞台。
ケヤキの柱を並べ、懸造りと言う釘を使わない手法で建てられているとのこと。
京都旅行の写真は、未熟な私の腕では、お天気が良すぎた事が災いしたようです。
満足できる画像が少なくて。
この写真のように、白っぽく映ってしまったものが多くて。
レンズのフードは、好天の日は必須ですね。今回の旅行では、それを忘れてしまいました。
舞台から遠方を望む
妹(ブログ名 世界にただ一つの姥花日記)の話では、音羽の滝を通り抜け、奥まで散策すると、
清水寺の舞台の全貌が眺められ、素晴らしいそうです。
日本人のみならず、欧米人、中国人、その他の観光客で溢れていて、日本観光の人気の高さを身をもって感じることができました。
浴衣姿の人達が多いのにも驚かされました。
会話に耳を澄ますと、ほとんど日本語ではありません。
日本的な浴衣を身にまとい、日本観光するのがブームになっているのでしょう。
その人達が、日本旅行を心から愉しみ、我が国の魅力を知って、親日家がますます増えてほしいものですね~。
私は旅行中、欧米人の方々とは時々目が合い、お互いに笑顔で会釈することも、再々ありました。
さて私の本来のお目当ては、清水ではなく、そのあとの散策にありました。
清水寺を出て参道の清水坂をしばらく下りながら歩を進めると、右側に産寧坂、二年坂の標識が目に入ります。
石畳の階段があるかなり急な坂ですが、ここからは下り坂。
私の期待通りの、京情趣あふれる小路。
町屋が軒を連ねます。
まるで、一昔前の時代に身を置いた感じ。
心までしっとり、はんなりして、着物を着ていないのが不自然に思えてくるほどでした。
産寧坂
相変わらず人は多かったのですが、浴衣姿の人たちが、その街並みに、実にしっくりと溶け込んでいました。
いろんな名産や工芸品らしきものを売っているお店が立ち並んでいたけれど、買い物には全く興味がなかった私。
その分、通りの街並みの雰囲気を、しっかり味わいながら、産寧坂と二年坂を、のんびりと通り抜けることができました。
二年坂
その道すがら、同窓会の時案内され、心に焼き付いて離れなかった小路も私は見落とさずに済みました。
高級なお茶屋さん風の町屋が、軒を連ねている所です。
不思議な品格が漂っていて、京都のハイレベルな場所を垣間見た思いがします。
けれど、一般の観光客は、ここまでは観光の目が行き届かないようです。
この道を行き交う人は、数名に過ぎませんでした。
町屋の石垣がまるで石塀のように見えることから、石塀小路と呼ばれるようになったようです。
産寧坂と二年坂を通り抜けると、ひろい大通りに出ます。
次の私のお目当ては、高台寺です。
ガイドブックを頼りに確信を持てないまま、やはり京都らしい町並みの広い通りを進んでいきました。
左側沿道に時代を感じさせる町屋風の古い木造の家屋が立ち並び、その屋根越しに、五重塔が見えました。
八坂の塔のようです。
本当はその塔の傍を通り抜けて、高台寺に向かう予定でした。
私はどこかで道を間違えたのでしょう。
ちょっと残念。
でもこの程度の失敗は、止むを得ないことと思いましょう。
慣れない一人旅を、高齢の私が頑張っているのですから。
まだこれから、ねねの道を歩いて、北政所が秀吉の菩提を弔うために建てた高台寺へと。
そのあと八坂神社、祇園の花見小路と一日目の観光が続くのですが、今日はこのあたりで、一旦打ち切り,この続きは明日に回させて頂きますね。
祇園の高級お茶屋さん一力亭と、私の実家の意外な関連性、といった話題もあります。
大したことではありませんが、ちょっとユニークなお話です。
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花のように泉のように