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今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

切ない問題 ~介護する側と介護される側

2015-03-22 07:23:32 | 

数週間前のこと。

このブログに一番よく登場していただいている親友のKさんと、電話で1時間近く楽しく語り合いました。

専業主婦の私と異なり、国際色の強いお仕事を、ほぼ1年前に退職されたばかり。

英会話は現地人並みで、豊かな体験から生まれる話題は実に豊富でいらっしゃいます。

敬愛して止まない、私にとり、掛け替えのない親友です。

 

数日前に、kさんから届いた絵手紙。
拝見しただけで、元気をいっぱいもらった私です。

 

社会経験、能力の差は著しい私達ですが、性格はとてもよく似ていて、価値観もそっくり。

ですからお話ししていると、いつも心が安らぎ、一心同体のような気持ちにさえなってきます。

米国在住の時以来のお付き合い。

もう三十数年になりますでしょうか。

あのころは、お互いに子供たちは、幼稚園児と小学校の二年生。

私達も、夢溢れ、一番輝いている時でした。

 

Kさんは、帰国後もキャリアを積まれ、ますます充実したお暮らしで、その夢を一つ一つ叶えて行かれたに違いありません。

海外在住が長く、しばらくお付き合いは途絶えがちでしたが、今はその頃の親しい関係にすっかり戻っています。

 

 

でもお互いに、暮らしの状況はガラッと変わってしまった二人。

気が遠くなるほどの歳月を重ねてきたわけですから、当然のことですが。

年相応の問題を抱え、楽しいことばかりではなくなってきました。

若い頃も、育児の悩みが尽きなくて、お互いにいろいろ相談しあったものですけれど。

それに比べ、今の悩み事は、夢が感じられない切ない話題が多くなりました。

育児の問題の時と同様に、話は尽きません。

 

今回の電話の長話も、親の介護の苦労、主人との意思疎通がうまくいかなくなった苛立ち、その他色々でした。

Kさんのお話は、心から頷けることばかり。

90歳を超えられた両家のお母様の介護に心を砕き、いろいろご苦労が多い日々のようです。

私は50代のころに、既にその苦労を終えています。

けれど、お話を伺うたびに、介護されるお母様の側に自分の身を置き換えて考えることが多く、身につまされるお話しばかり。

他人事にはとても思えません。

 

 

実のお母様は、今のキャリア女性の前身のような職歴を持ち、学識も高く非常に頭がいいお方。

多趣味でもいらっしゃり、日本画はプロ並み。

個展に伺ったこともある私です。

家に出入りされる職人さんへの過剰な気のお遣い方など、数点、私に非常によく似たところもあって、笑ってしまうのですが。

気丈に頑張って、お一人暮らしの息子さんと一緒に生活して来られたKさんのお母様です。

 

ところが、最近急速に認知症が進まれたご様子。

90歳におなりですので、無理からぬことですが。

ご本人もそれを自覚し、不安に感じておられるとのこと。

「頭にいつ靄がかかっているよう」とおっしゃるそうです。

 

Kさんは、お母様の最近の不可解な言動に慌て、とてもショックを受けているとのこと。

なんだかとても切ないお話ですね。

正常から認知症に差し掛かるグレーゾーンの時、人間は一番つらい心境に陥るのかもしれません。

介護をする方も、対応が非常に難しい時でしょう。

Kさんの戸惑いの心情とご苦労が痛いほど伝わってきました。

 

 

日頃、お心をかけて下さるお礼も兼ね、近所にできた隠家のようなお食事処に、ご夫婦をお招きする予定にしています。

去年の暮は、お母様の介護の事情で、その約束がキャンセルとなりました。

今度こそ実現させたいもの、と。

 

ご主人様が我執が強くなり、夫婦の会話が以前のように楽しめなくなってきたともおっしゃるKさんですが・・・・・・

大企業の副社長を退かれ退職後は、介護施設に入居されているやはり90代のお母様を日参して見舞っておられます。

とても気さくな心優しいお方。

ご両人からお話を伺うが楽しみで、心待ちにしている私です。

 

介護する立場、近い将来、介護される側の立場。

両方に思いがゆく、今の私の年齢。

複雑な思いが交錯して、心の整理ができているとは言い難いですが。

謙虚な気持ちを失わないで、毎日の課題に、明るく元気に取り組みたいものです。

 

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