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今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

負け戦はしたくありません

2014-04-29 08:03:51 | 暮らし

滴るような瑞々しい若葉が、本当に美しくて、見惚れて過ごす日々です。

特に、ここ二週間は、夫の入院するT大病院に通い詰める事が多かった私。

ゆえに、もともとは出無精の性格ながら、今の季節の輝きを、心から満喫することができました。

 

大学の構内は、ことさら緑が多く、伝統ある重厚な建物とのコントラストも鮮やかで、まさに絵になる光景です。

写真の被写体としては、申し分ないのですが・・・・・・・

私がカメラ持参で出かけたのは、この二週間の入院期間で、たったの二度ほど。

その上、シャッターを押したのはごくわずか。

往復4時間の行程は、年齢的にかなりの体力を消耗し、撮影をする気力は、僅かしか残っていませんでした。

出かけるときは、予定の時間にぎりぎりで、大学の構内を足早で通り抜け、帰りは疲れた体を鞭打つようにして、家までの長い道のりを思う日々でした。

 

 

今回の入院は、最初の予定では、先週の火曜日に、直腸癌の摘出手術が行われることになっていたのです。

本来なら、去年の12月に終わっているはずの事なのですけれどね~

放射線治療の副作用が、いろんな病状となって現れ、春に至るまで、手術が出来る状態に、体が戻ってくれませんでした。

入退院を繰り返し、ほぼ4カ月の病院生活の上、やっとこぎつけた、待ちに待った、この日だったのです

ところが、手術前の検査で、直腸がんの肝臓への転移が認められ、いったん中止になりました。

 

一番の理想は、転移がなく、手術が無事に終わり、夫がみるみる回復してくれることでしたが・・・・・・

実際は、かなり危険な手術で、私は万が一の覚悟もせざるを得ない様な状況でした。

ですから、延期を残念に思う一方、どこかほっとしたところがあります。

恐らく、旦那さまも、同じ思いでしょう。

 

とても危険だった理由は、なぜか蛋白の吸収率が非常に悪く、体力が回復してくれなかったこと。

更に、抗生物質が効きにくい菌が体内にあったからです。

このまま手術を執り行うと、術後に敗血症や肺炎になる懸念も、十分ありました。

 

T大キャンパス内の医学部の建造物です。

 

一回目を含め、延べ三カ月以上の入院を終え、二度目の退院をしたのは、1月19日でした。

造設された人工肛門の上、体腔内に溜まった液を抽出する管をぶら下げての退院でしたが、その後は、見かけはとても元気。

食欲も驚くほどありました。

毎日、数時間のお散歩も欠かしませんでした。

顔色もとても良くて、体重も以前と変わりありません。

 

ですのに、二度目の退院後、二週間毎の診察時に、主治医から、

「蛋白の数値が悪く、体力が回復していない」と、その度に言われ、私にはとても納得できないことだったのです。

 

肝臓がんの術後は、血液検査の数値がみるみるよくなり、医師から、食生活の貢献を、度々褒めて頂きました。

直腸がんにおいても、最初の退院後初めての診察時には、血液検査の結果はとても良好。

やはり食生活の質の高さを褒められ、主婦としては鼻高々だったのですけれどね~

その時は栄養状態のみならず、腫瘍マーカーもほぼ正常、バイ菌感染もなく、白血球も異常なし。

文句ない素晴らしい結果報告に大満足した私達でした。

但し、上がり下がりを繰り返す熱のみが気がかりなことでした。

 

しかし、1回目の退院後の診察の際の喜びは、束の間。

その後、なぜか急激に夫の体調が悪化し、食欲もなくなり尿の出も悪くなり、緊急入院するはめに。

直腸がんの放射線治療を始め、二度目の入院です。

その期間が夫は一番つらい時期でした。

腸の張りが強いので、一時的に人工肛門を取り付けることとなり、ほかにも二度、緊急の小さな手術がありました。

水が一滴も飲めない期間もあり、気分も最悪だったらしく、いつもとても冷静な夫が、珍しく弱音を吐き、とても私は心配しました。

 

 

一回目は、9月2日から11月4日。

二回目の緊急入院で始まった病院生活は、11月21日から1月19日までです。

そして三回目が、いよいよ手術のはずだった、4月12日からの入院。

ところが前述の理由で、その手術は中止。

退院の4日前から、抗がん剤治療が始まりました。

 

三回目の退院後は、その厳しい副作用が出るのが、いまかいまかと、不安を抱きながら見守っている私です。

退院の前日、食欲が落ちてきた、と言いましたから、いよいよと思った私でした。

けれど、帰宅後も体のだるさは多少感じてはいるようですが、ほとんど以前と変わりなく、三度の食事はとってくれています。

でもその内、副作用が現われてくるでしょうから、元気なうちに少しでも体力を付けてほしいと祈りつつ食事に気を遣っています。

 

一昨日の我が家の夕食の献立

 

紆余曲折の長い入院期間でした。

実に、いろいろな事が夫の身に起こりました

 

割と楽観的で、ストレスには強い方と、自分自身を思っていますが・・・・・・

この期間中、さすがに幾度か、夫に弱音を吐いて、先々を心配した私です。

その度にに、

「先のことを心配しても仕方ない」

との一言ではねつけられ、しょんぼりの私。

「だって心配なんですもの」

とは言いつつ、多少でもそんな弱気な事を、旦那さまにしゃべってしまった自分の無配慮さに自己嫌悪。

すぐに反省し、気持ちを入れ替え、前向に考えるように努めました。

 

 

              退院直前、まだベッドに横になっている夫            退院の手続きを終え、タリーズでホッとするひと時

 

プラス思考で考える事ができ、元気がとても湧いてくるのが、この度の手術の延期。

私は神様の思し召しと思い、有難く心から感謝しています。

もし手術が実行されていたら、先生が心配されていた、敗血症や肺炎で、命を落とす事も十分あり得ました。

或いは手術が無事終わり、ほっとしても、肝臓がんの転移の芽は消えるわけがなく、新しいがんとの闘いに、術後の弱い体で向き合わないといけないところでした。

そんな具合では、夫の体は疲弊していく一方だったでしょう。

 

手術前に、肝臓がんへの転移が分かって本当に良かった。

4個あるそうですが、直径8ミリ程の非常に小さなものです。

抗がん剤治療期間中に、体力を付け、抗生物質の効きにくい菌も撲滅し、小さくなった両方のがん摘出の手術に臨む。

そんな理想イメージを抱くと、夫の病への私の闘争心が、奮い立ちます。

病気に負けてなるものか、と。

 

主治医のK先生も、度々おっしゃいます。

「負け戦はできません」と。

 

妻として、今後も夫が療養と治療に専念できるように、精一杯の務めを果たそう、と思っていますが。

それにしては、わが旦那さまの態度は、少々つれなさすぎます。

随分前の事ですが、私が大好きなブロガーさんが、私の夫を武士魂を持った人との印象、と書かれていたことがありました。

もっといい表現だったのですが・・・・・それに納得できた私です。

けれど今は、夫婦といえども、平等の社会ですものね~

 

昨日は、夫の症状に気がかりな事があり、病院に電話したところ、診察に来て下さい、と言われ、急きょ、夫に付き添って往復4時間の行程を、またこなしました。

家事の途中のことでしたから、大慌てで準備し、出かけ、さすがに帰宅するとぐったり。

取り付けている医療器具の不備に過ぎず、ほっとしましたが。

 

それにしても、いつものことながら、ありがとう等の優しい言葉を一言もかけてくれない旦那さま。

私が尽くすのは当然といった態度を見せつけられると、「なんだかな~」といった気分となり、やる気を少々殺がれてしまいます。

今に始まったことではなく、新婚当時から変わらない態度ですから、もって生まれた性格と思うしかありません。

 

最後にブログに夫の愚痴を述べ、ストレス発散で~す。(笑)

お陰で心が軽くなりましたから、掛け替えのない新たな日々を、「今日が一番素敵」との思いで、大切に暮らせそうです。

皆さまも、素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね 

 

       

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