ここ数日、自然界がキラキラ輝いて見えるほどに、透明感あふれる爽やかなお天気が続いています。
辛かった酷暑の夏が、遠い過去の出来事のように感じられさえしますが。
そんなことありませんね~
ひと月前までは、まだ厳しい残暑でした。
今年は、お彼岸を境に、一気に涼しくなり、季節の移行のダイナミズムに、驚きを隠せないほどでした。
最近の気候の移り変わりは、移ろいといったでデリケートな言葉の響きが、あまりふさわしくなくなってきた感じがします。
今年の春も、4月になっても寒く、よい季節はいつになく短く物足りないものでしたが、冬は、どのような趣で訪れるのでしょうか。
暑さに今年ほど参ったことはない私でしたが、よい季節が訪れ、多少肌寒くなると途端に翻って、次は冬を警戒し、心が幾分萎縮しそうです。
季節の移行を心からその度に楽しめる性格であれば、人生もっと豊かに情緒的な暮らしができるでしょうに・・・・・・
そこまで人間ができていないようで、柔軟な心で対応しきれません。
歳を重ねるごとに、いっそうこの適応力が弱まって来たようにも感じられます。
しかし、これほど気の持ちようで、対応力が変わるものもないでしょう。
故に、春夏秋冬の四季とその移ろいを、折々で心豊かに受け留め、潤いのある暮らしができるように心がけたいものですね~
言うは易く行うは難し
きっと、寒さにも弱い私は、身を縮めて暮らす事になるのでは。
でも、去年の冬は、例年ほど寒さが堪えませんでした。
台風15号で、我が家の庭の常緑樹、大きなミモザの木が倒れ、シャラの木に植えかえました。
そのせいで、多少ミモザの葉影になっていたファミリールームに日が長く当たり、お部屋が明るくなりました。。
それが原因で、幾分室内の温度が上昇したのかもしれません。
今思えば、逆のことも言えますね~
ミモザがなくなり、今夏は室内の温度が幾分例年より上がり、ことさら私の体力を消耗させたのかも。
来年は緑のカーテンを真剣に考えましょう。
夏の灼熱の太陽は、若者向きで、年配者にはかなり堪えますが、打って変わり冬の太陽の恵みは殊更嬉しいものです。
好きになったり、疎ましく思ったり、人間の勝手な思いですが、太陽は生命の根源ですから、やはり一途に感謝し、崇拝しなくては。(笑)
太陽の高度の変化が、美しい四季の変化ももたらしてくれるわけですから。
その四季の変化の情緒を五感で味わえる最適な方法が、旅行なのでしょう。
私はさほど旅行好きではないのか、出かけるのは平均年に一回程度ですが、ひとり旅への憧憬は無きにしも非ず。
今朝、久しぶりに妹、夢路から電話があり、その話題になりました。
電話の第一声は、
「頻繁にかけてきたお姉さまからの電話が、しばらく途絶えているので元気かしら、と気になっていたのだけれど、ブログを読む限り、とても元気そうね~
運動会の会場でお昼寝なんて、私にはあり得ないこと。
絶対に寝られないわ。
場所を選ばず眠れるのはお姉さまの特技だわ。
読んだ人たちもびっくりしているんじゃないかしら」
と言って笑われてしまいました。
その後、旅行好きな妹に、今後の予定を聞いた際、最近一人旅に出かけた友人の話をしてくれました。
その方は、ツーリズムという旅行会社の一人旅専用の旅行企画の募集に申し込んで楽しまれたようです。
我が家は、夫が旅行好きではなく、外食も好まない変わりものですから(笑)、私もその気になかなかなれません。
子供たちが誘えば、なんとか重たい腰を上げ付いて来る、といった人です。
ですから夫婦の二人旅なんて、考えられない私達です。
夫が、目を患ってからは、益々出かけづらくなってきました。
こんな変わり者は、めったにいないのでは、と思っていたところ、去年の秋、そのような人に巡り会いました。
恩師の葬儀参列後、共に帰京した同窓生のU君です。
先日も、ブログでU君について、触れたばかりですが。
間もなく開かれる高校の同窓会の幹事役を引き受けてくれています。。
その彼から、帰りの車中で聞いたお話。
学会で数えきれないほど海外には出かけたけれど、観光したことは一度もないよ。
観光には、全く興味がありません」と。
それを聞いた私は、まぁ~何ともったいない!と最初思いましたが、一方では、何だか、とても安心しました。
元慶応工学部教授の彼は、優秀なだけでなく、大変な読書家で、実に社交的な明るい人です。
その人が、そんなことを言うのだから、夫は特別変わりものではないのかもしれない。
男性特有の性向の一つかもしれない、と、それ以来思うようになりました。
とはいえ、やはりめったにいないタイプですよね。(笑)
こんな旦那さまですが、わたしが一人旅をするのは一向に構わない、と言ってくれています。
ですから、あとは実行あるのみなのですが・・・・・
それがなかなか難しくて、実行できない私です。
ということは、私も然程旅行が好きでないのかもしれませんね~
或いはその勇気がわかない。
最近は、体力に自信が持てないのも大きな理由でしょう。
元気な内に、もっと海外旅行を頻繁に楽しめば良かった、と今更後悔しても後の祭り。
今になり奮起して出かけても、後、体が恐ろしい状況になり果てそうで、もう実行する自信は全くありません。
そんな思いから、その資金を、庭の手入れのためにガーデナーさんを雇うことに振り向けました。
贅沢な旅行は諦め、日常の暮らしの中に、幾分の贅沢を許容する事にした私です。
人生の愉しみ方は、人さまざまですから、自分に一番適した選択をしたということでしょうか。
とはいえ、やはり一人旅への憧憬は今なお捨てられません。
曽野綾子著の老いの才覚に、次のように書かれています。
「とくに一人旅は、知恵を働かさないといけないし、緊張していなくてはならないから、ボケ防止にも役立ちます。
毎日料理することと、ときどき旅をすること。
それが、私の精神を錆びつかせない方法です。」
夫の事が気になる妻の思いを振り切って、ときには大胆に行動したいものです。
我が家の或る日の夕食
鰹のたたき・里芋の含め煮・ほうれん草の胡麻和え・栗ご飯
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