いかなる国であれ、ある事件が発生したとき権力は自分の都合のいいように事実を操作し選択してフィルターに通ったものだけを国外向け、国内向けと振り分けていると思っていた。
当然国内向けは隠すのが困難だから韓国にいれば韓国の、日本にいれば日本の情報が多く取れるはずだ、とも思っていた。
巧妙だ。僕は韓国滞在中ニュース専門チャンネルばかり見ていたが、9割は汚職の話でデモの事実はまったく知らなかった。わずかにアシアナ機が着陸失敗したニュースぐらいで、セヲル号はオマケの扱いだった。お涙頂戴のこんなに良い子がまだ海に沈んでいます、という話にうんざりしていた。
遺族側の心の痛みを乗り越え生きようとする勇気には敬意を表するが、法治国家なら手続きを無視してはならない。ソウルはデモ隊で埋まった。このような乱暴な動きがあること、遺族会が分裂していること、それをとりまく多くのNPO等の運動体も集合離散を繰り返していることは、日本に来て情報を得た。
子供を殺した関係者はすべて極悪と決めつけられてけられてしまう。子供を亡くすことは気の毒だが、タダの八つ当たりでは大人げない。
主水さん(ameba)のブログやコメントの返信で分かった。ぼくはバカなコメントを入れたもんだ。恥ずかしい。
Le MondeというよりLe Figaro と思っていたが正面突破を図る僕の文体は到底主水さんの斜め切りに及ばない。
ところで、韓国は大不況が襲い崩壊するとわめくうるさいのがいるが、一度来い。案内するから。いや自分で見たほうがいいな。黄砂にかすむガントリークレーンの列を見るがいい。200基はある。福岡わずか5基。
6車線の道路を朝7時から渋滞が起こる。上の写真は無人運転をする軽鉄道だ。しかし広軌だった。すべての地下鉄は65歳以上無料。払っても150円程度でどこまでも乗れる。
絶望的なアルバイト的賃金で飢餓線上をさまよう国民は、公共料金がこれまたタダに近いので何とか生きている。おまいら日本人はスマホにいくら払ってるんだ。なあオイ。
韓国は生産と消費の矛盾の中にいる。内需を上げろ賃金は抑える。これじゃあ危機を迎えるのは当たり前だ。Thomas Pikettyについては苦労して読んだので後日シリーズ化しようと思う。でも、韓国に関しては彼の法則を学ぶまでもない。
子供がいなくなる。生まないからだ。共稼ぎじゃないと生きていけない。産休をとれば首だ。この状況でどうして二人目が生めるか。
このように矛盾は多い。しかし崩壊する根拠はまったくない。
優れた方はお分かりだ。そう、日本と何が違う。さあ、日本大崩壊の始まりだ。
その釜山軽鉄道。運転手がいないので一番前は楽しい。さあ考えよう。電車だ。なのに架線がないぞ。Long railで揺れ振動は、ない。空港からは、バスよりタクシーより何よりこれが一番早く一番やすい。福岡空港の不便なこと。