か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

日用品修理

2016年07月06日 | 日用家庭用品修理

ひとつ何かを修理しても、そこにある知恵の多さにいつもおどろく。昔の人はなんて頭が良かったんだろう、と。

僕は、のぼせあがって賢いフリをする傲慢な馬鹿の前では必ずけんかを売るが、誠実で謙虚な人の前では、まじめである。

また、人はそうでなくてはならないと思う。先達は得がたい人たちである。ずっと旋盤を回して気がついたら定年になった人の言葉の重みを感じることは得がたい瞬間である。

必要ない技術は忘れられ、ロストテクノロジーとなっていく。世の中の生産力は加速度を持っているのだから、今後、ロストテクノロジーも加速度を持って増えていく。そんなことを嘆いてはいない。

ノスタルジーは僕がもっともバカにしたい言葉だ。そんならガスを使うな、火打石で火をおこせ。機織機で布をおり草木染をしてユニクロに負けない製品を作れ。

本当にそれをやる舞い上がった気違いエコがいる。そういうのにかぎって、勝手に人の畑を見て有機肥料にしろという。たいてい公務員を退職した本当に働いたことの無いババアだ。

僕が命がけでやってることを5分見ただけで文句いったら、殺す。

どういう技術があったのかは問題ない。今必要ないものばかりだ。ポイントは、なぜそれを思いついたか、その工夫は考えてのことか試行錯誤か、この工場だけが持つ技術か旋盤工の常識か、・・・僕がしたいのは質問攻めにして着眼点のすごさや飛躍した発想に感服したいからだ。

色を塗る。これもこのごろは、ほとんど水性になり、できばえもあまり油性に遜色ない。見えないところでの油性の刷毛返しはロストテクノロジーになった。上図、マスキングはいいがワイヤーブラシがけがきつい。養生8割。

もちろん僕に油性で刷毛目なくなんて出来るはず無い。10年も20年も一日中ペンキと格闘した人だけが持つ勲章だ。ママゴトみたいに家の勝手口の座板の色を塗り替えた。赤くないところはステインだ。

このごろは、円管服にいろんな色をつけた塗装工の兄ちゃんを見なくなった。

スーパーのレジ打ちのおばちゃんと同じだ。皆めくら打ちが当然だった。バーコードは遅くてイライラするとおばちゃんが言ってた。しかし、レジ打ちは消えた。

ここをわかってほしいけど。おばちゃんが素敵な正確なすばやいめくら打ちが出来たということは永遠に残る。

ステインを間に塗ってマスキングをはがし乾燥。最近は素人用の刷毛は使い捨てだそうだ。100円以下だからシンナー代の方が高いな。だがそういう問題じゃないんだけどな。

 

 

 

 

 


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