か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

ゆめぎんが

2017年11月03日 | 学問

多久市にほぼ隣接する武雄市に行った。住みやすい町日本一だと聞いた気がするので、そんなはずはない、佐賀にそんな所があるなんて、と思いながら町を散策した。

案の定スプロール化した無計画な新興住宅地と城のような豪華さを誇る農民の家。及びその農民のための保養所兼銭湯。温泉ともいう。住みやすさはない。道路沿いに並ぶ塩分だけのレストラン。狭いスーパー。本のない本屋。歩道のない道路。街に行こうにも1時間以上かかる。

前市長が画期的な行政を行った。議会が全く機能していないため、議員たちは中央仕込みの行政用語の速射砲に立ち向かうすべを知らず立ち向かってはいけないものだと思った。

樋渡(ひわたし)啓祐・前武雄市長(45)は元総務省官僚である。武雄市民は保守であれば無条件に許し共産党であれば無条件に嫌う。そういう思考しない市民に支えられ、TUTAYAと公立図書館の合体を図った。

本を読まなくなる時世であるから僕はこれだけはとても良いことだと思う。問題はその後である。

考えてもみろ。野心を持たずに中央官僚が武雄温泉に入りに来るか。案の定知事に立候補した。県民はそこまで馬鹿ではなかった。落選。が本人はもっと賢かった。TUTAYAと同じ親会社を持つ会社に栄転した。田舎市長レベルにしてはできすぎた栄転だ。

安部の言い逃れと似ている。証拠もないのにモノを言うな、と開き直っている。

いいか、樋渡。そういう天下りを”事後収賄”という。

市長としてTUTAYAに店舗を与え、その後関連企業に天下り。知事選で落選するなんて夢にも思わなかった、と思わず本音が出た。次は古川の後を追って国会議員のはずだったろう。

口八丁で世渡りをしようという樋渡。佐賀県警は動かない。能力がない。収賄するなら佐賀でしよう。

 

ところが、偶然にも武雄には佐賀県立宇宙博物館(ゆめぎんが)がある。5年前に行ったときよりお遊戯施設は減ったが展示が小規模になり子供が面白がるものはあるが、知的好奇心をそそるものは一層減っていた。

この頃は「ミー」がお気に入り。

正気かと思ったのは入場料が500円なのに対し、家の障子に映す影絵のようなプラネタリウムも500円だ。公務員のやることだ。

なぜもっと子供の夢をinspireするものを考えないのか。流星群を見せたか。模造品のロケットノズルを10年も展示するな。新しい宇宙ニュースはいくらでもある、しらせろよ。

ここは武雄だ。子供は知識に飢えている。

3億5千万年むかしからの便り。アンモナイト。大人は無感動だが子供は示準化石に胸躍らせる。巻いたの、真っすぐな奴、半分巻いたの。なぜかな、違いはなにかな、なぜいなくなったのかな。

いまだにわからないことだから、その子は最先端の研究をしているのだ。


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