8歳からチェロを始め11歳までドイツのビミスリッキー氏に師事。桐朋学園を首席で卒業、今はスイスに住む。
世界は広い。隣人との境界線争いばかり気にするのは能力がないからだ。それで頭がいっぱいになるのは低脳だからに違いない。
ロシアや中国や朝鮮の現代文学を原書で読めよ。字幕に頼らない映画を見ろ。だが、近隣諸国の文化に通じることは並大抵の努力ではできない。そこで、僕らは、「相手のことはまだ知らない」という自覚の下、さまざまな判断をしていく。彼女と付き合い始めのころのやさしい、遠慮がちな、思いやりのある自分を思い出せ。
横柄な態度で自分の所有物のように錯覚する。やめろ。僕は主水さんから「夜郎自大」という言葉を習った。
口から火を吹いて、竹島竹島と叫びまわるしか能がない自分が、恥ずかしくなるはずだ。
紛争は第一義的には外交で解決する。表面を飛び交う三面記事に狂喜して相手を非難する。ばか。言葉の国はそんなに単純じゃない。
元来、人類は、領土問題の発生に対しいかなる対応をしてきたか。国家権力は領土問題をいかに利用してきたか。それに真っ先に乗った低脳は、いかなる種類の人間だったか。
コタツから出てしばし酒を飲むのを止めて、刺すような夜風に頭を冷やすと自分が笑えてきたりする。
僕はそういいつつもパククネを許しはしない。彼女は外交を知らない。三権の長であるという認識に欠ける。それはまた次回。
犬を食う原始人の失態をしつこく笑うな。そもそも低脳は同じことで何回も笑う。
新倉瞳は超絶技巧の持ち主だった。だがチェロは伴奏楽器だ。主役ではない。主役に上ろうと100年ぐらい前からがんばっているが、無理がある。でも彼女が弾くとビオラやバイオリンの音が聞こえた。しかし、それが何だ。わざわざチェロで弾くことはない。
チェロでバイオリンに対抗心を燃やすのは見苦しい。逆にバイオリンは、チェロに絶対勝てない音域と音量と音色がある。
だから四重奏をする。
金子みすずの言葉を思い出す。「みんなちがってみんないい」
楽器の世界と同様に、世の中は異なるものがなければならない。えてして、少しでも自分と違うとヒキツケを起こして排除に努める。海上自衛隊は内部告発者の三佐を処分しようとした。その策動が世に知れると、今度はうやむやにした。異質なものが怖いのだ。軍の統制を考えろというパーがいる。よく読め、パー。自浄力のない軍が強いか。自浄力の根源はどこにあるか。上意下達の軍が強かったためしはない。
AV女優のパッケージを見るとなんてかわいいんだと思うが、実際の中身はそうでもなかったりする。新倉瞳さんはパンフどおりの人だった。めったにないことだ。
つれて帰り、僕のバイオリンに合わせて弾いてくれたらもう思い残すことはない。