《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

平城京を歩く「造酒司(さけのつかさ)の井戸」

2010年08月09日 | Weblog
説明によると、この井戸付近から多量の木簡が発見され、その中に酒関係の内容のものが多く、造酒司という役所もこの辺り、それらから醸造用の水を汲んだ井戸の一つと思われる。杉の大木をくりぬいた直径140センチの井戸枠を中心にして、円形に川原石を敷き周囲に石組みの溝をめぐらせ、六角屋根をかけていたので儀式用の醸造に用いた特殊な井戸と考えられる。また赤米関係の木簡もかなり見つかっており、酒造には赤米が用いられたのではとも考えられている。
(今日の歴史=805年唐より帰国した最澄が桓武天皇に仏像を献上する)