月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

濃い血

2012-04-17 | 生活
土曜日に「新酒の会」をわが家で開催。
非常に良いラインナップをそろえることもでき、楽しいひとときだった。
詳しくはまた改めて別ブログで書こうと思う。

その「やりきった感」で無気力状態になったのか、他に原因があるのか・・・この2、3日は気持ちが沈んでいた。

日曜日は夫のお兄さんの家へ行った。3月に赤ちゃんが生まれたのでそのお祝いに。
女性というのは、子供を生むとこんなにも自信と誇りに満ち溢れるものなのかと驚く。かなりパワーをぶつけられた。
よほど嬉しかったんだろうな・・・。結婚7年目、最初からずっと専業主婦で、ようやくの出産。そりゃ、嬉しくないわけがないわな。
3度の入院、難産、最終的には帝王切開という、一番辛くて痛い流れ。その話をすごい勢いで話してくれた。
そして、そんな痛みも全部忘れた!この子の顔見たらもう関係ない!というような溺愛ぶり。
うまく言えないけれど、そのテンションについていくことが難しかった。がんばったけど・・・うん・・・。

ただ、赤ちゃんはとても可愛かった。完全に夫側のS家の血筋!!
夫の両親の実家は徳島の山奥にあり、すごく身近な人同士(母は旧姓も同じS)が結婚しているので、父方・母方の親戚同士までどこか似ている。法事などの際、「血が濃いなぁ」と感じていた。
そのせいかわからないけれど、赤ちゃんも似ている。顔を見たときに、S家の血を感じ、「やっぱりなー」と思った。
多少のことでは絶えることのない、濃い、濃い血なのだ。

2時間ほどいて、お茶をいただいて、赤ちゃんを抱っこして、写真撮ってお兄さん家を出た。
なんだかわからないが、やや疲労していた。

単純に羨ましいというのとも違う。もちろんひがんでいるわけでもない。
むしろ、S家の血を絶やさないでくれてありがとう!と思っている。
お姉さんのテンションについていくのが大変だったのと、もうひとつは夫の両親のことを考えたからだ。
当たり前だけど夫の両親は初孫を見てとても喜んでいたとのこと。
あー、私もそういう親孝行をしたかったなぁと、そんなふうに思った。うちの両親に対してもまた然り。
まあ、いいんだけど。もやもや。

その後、夫と梅田でワインバルを3軒ハシゴ。
夫は2軒目くらいで帰りたそうだったけど、飲み足りない私に付き合ってくれた。
3軒行って、ようやく気持ちが落ち着いた。

久しぶりに5000円分も本を買った。
帰りの電車で、おすすめしてもらった道尾秀介の本を初めて読んだ。『背の眼』というデビュー作。上下巻。
ホラー要素とミステリー要素満載でちょっと怖かったけど、私の苦手な精神的にやられるような残虐さがなかったので飛ばさずに読むことができた。
現実逃避なのか、その日の夜と翌朝で一気に上下巻読みきった。
退屈せずに読めて面白かったが、心の琴線に触れるとか、読んで元気になるとか、そういう類の本ではない。
エンターテイメントだなぁ。

今は川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』を読んでいる。
まだ最初のほうなので、感想はない。

そんな感じで昨日は自堕落的に過ごしていたら、夕方、ふみこが筍を持って来てくれた。
この辺りは筍の産地なので、今の時期はいろんなところから筍をもらうことが多い。ふみこも実家から5本ももらったと言っていた。
ちゃんとアク抜きして茹でてくれていたのでありがたかった。この状態でもらえるならいくらでも!って感じだ。
皮付きのやつは手間がかかるのでテンション下がるけど。

持って来てくれたついでに2時間くらいしゃべった。話していると元気になった。
友の存在は本当にありがたい。

そして、その夜、夫が仕事帰りにケーキを買ってきてくれた。
私が好きな天満橋のお店のもの。
「かおり、元気なかったから」と。

彼はいつも私が暗くなっていると、ケーキやプリンを買ってきてくれる。優しい。うれしい。
本当に、いつも嬉しくて涙が出る

だから、その優しい想いに応えるために、私は「私」を超えないといけないと思う。
今日は昨日よりがんばれた。

過去の自分

2012-04-13 | 想い
今日のブログは、自分の心の整理のため。やや感傷的。

久しぶりに日記を読んだ。
前のブログより、もっと前の・・・もう私しかデータで持っていない日記。
最初にHPを始めた頃の、ブログ以前の「ダイアリー」で書いていたデータを全部ではないけれど、2001年~2006年くらいまで持っているのだ。
私の宝物だ。

2004年の日記を読んでいると、どこか幼さを感じる。
もっと自分の文章ははっきりしていて強気なイメージだったけれど、今の私から見ると、なんだか幼くてかわいい(笑)
そして、面白い。下手な小説より面白い。夢中になってしまう。
今のブログとは書き方もまったく違うし。

25~34歳までは、とにかく仕事、仕事だった。
改めて読むと、信じられないハードワーク。
そのうえ、一人暮らしをしていたから、家のことも全部やらなくてはいけなかった。
毎日朝4時に起きて夜中まで働いていたり・・・。
朝から夕方までライターやって、夕方から夜中まで塾の先生やって、帰宅してまだ原稿書いて。

例えば、2004年12月15日 (水) の日記。

・・・・・

昨晩は真夜中に帰宅し、1時に寝て、4時に起きた。とりあえず3時間睡眠。
そこから昼の1時までぶっ通しで100ページ近い校閲を進める。
眠いなんてもんじゃない。時々意識を失いかけた。(マジで)
午後までに出さないといけなかったので、もう必死!!
そのうえ、1本別に急ぎで入稿しないといけない原稿があり、「早くー!」ときぬちゃんが事務所で待っている。
また修羅場!!

ひたすらパンを齧り、原稿に朱を入れていく。
もう家の中、ぐちゃぐちゃ。
食器、洗濯物、洋服、資料、新聞、野菜の箱、紅茶のカップ・・・。散乱しまくり。
途中、紅茶のカップをひっくり返した。たっぷり入っていたので、床がひどいことに・・・!
でも、人間って、本当に疲れているときには驚かないんだ、と知った。
「うわぁ!」とかいつもなら声が出るのに(かなりオーバーリアクション!)、声も出なかったし、表情も変わらなかった。ただ心の中で、「あ、こぼしたよ・・・」と小さくつぶやいただけ。
黙って拭いた。

ようやくできて、着替えてダッシュで宅急便に出す。
そのまま今度は梅田の事務所へ!!
電車の中で、「あー・・・マスカラしてない・・・」と気付いたが、仕方ない。
もう化粧も忘れるくらい朦朧としていた。
事務所に行く前にマツキヨでカフェインの入った「モカ」と「エスカップ」の高いやつを買う。
この2本を同時に流し込むのが一番効く。
さらにウーロン茶を1缶、一気に飲み、さらにハーブティーを飲んだら、さすがに気分が悪くなった。今度は吐きそう・・・。
でも、ようやく意識がはっきりした。これで原稿書ける!

「もう遅かったら私がやろうと思ってた」ときぬちゃんに言われ、冷や汗が出た。
自分の仕事を取られるほど、悔しいことはない。
「すぐやる!」と言って、急ぎの原稿を仕上げた。
夕方には入稿完了!!
ほっとした・・・。

なんだか力が抜けて、まだ校正が残っていたのだけど、明日の朝まで待ってもらうことにして、とりあえず退社した。
4時に起きたのに、あっという間に夜の8時。
ハードな1日だったな・・・と思いながら、電車に乗った。

家に着くと、泥棒が入った後みたいな部屋・・・。
洗濯物をたたみ、洋服を片付け、資料を整理し、新聞を外に出し、食器を洗い、野菜を冷蔵庫に整理し、床を磨き、ゴミをまとめたら、ようやく人間の住処になった。
「帰ったらとりあえず寝よう!」と思っていたのに、今頃カフェインが効いてきたのか、眠いのに元気・・・。
でも、頭の奥がぼーっとする。

人生には、がむしゃらに仕事だけをする時期というのがあったほうがいいと思う、とある人が言っていた。
私もそうだと思う。
自分にとって、そういう時期は20代後半で、もうそんな時期は過ぎ去ったとばかり思っていた。
でも、また今、あの頃のようにがむしゃらに働いている。そして、それが楽しくて仕方がないのだ。
自分の可能性をどんどん広げていけるような、そんな感覚。
ひたすら働き、ひたすら友達と飲み、毎日が過ぎていく。
こんな人生も悪くない。
「あしたのジョー」風に言えば、「白い灰になりたい」のだ。燃え尽きて。

・・・・・・・

カフェインの入った「モカ」と「エスカップ」の高いやつを同時飲み(笑)
あの頃、どれほどお世話になったことか。

でも、楽しかったなぁ・・・
「家に帰ったら座らない」というのを鉄則にしていた。
座ったら二度と立てなくなるから、とにかく家事などをしてから座る。
夜はなるべく布団で寝ない。寝たら起きられなくなるから。だいたい床に転がって仮眠をとる。

なんでそんな生活ができたのかと考えたら、やっぱり楽しかったからだろうな、と思う。
いやな仕事だったら続かなかっただろう。

それとは反するけれど、上に書いているように、何か自暴自棄というか「燃え尽きてやる」という気持ちがあった。
仕事をしながら自分探し的なことをしていたのかもしれない。
結局、いまだに見つかっていないのだけれど。

もう一つ、自分が仕事をがむしゃらにできた理由は、友達がいたからだなぁと改めて思う。
あれだけ忙しくても、友達と会う時間は必ずとっていた。仕事に忙殺されるような生活ではなかった。どんなに疲れていても友達と飲んだ。そうしたら、また頑張れた。
当時の日記に今と同じメンバーの名前が見える。
「今日はなかのと京都へ飲みに行った」「今日はあやとふみことおいしいものを食べに行った。9時間しゃべった。」「ふらふらやのに、こうちゃん誘って飲みに行った」・・・などなど。

毎日死ぬほど働いて、お酒飲んでる人生。
真夜中に一人でバーへ立ち寄ったり。

・・・・・・

2005年04月22日 (金)

音楽はジミー・リードをリクエストした。
今日はちっとも酔わない。
いくら飲んでも酔わない。
だけど、もう、・・・ちょっと疲れてる。
仕事がハードで体もしんどいが、それ以上に心を遣うことが多くて、なんだかまいってしまってる。
「あんまりがんばろう、がんばろうと思いすぎたらあかんで」と、前に人に言われたけれど、気付くといつも「がんばろう、がんばろう」と自分に言い聞かせてしまっている。
だけど、私はあんまり上手に立ちまわれるほうじゃないから、がんばってないと、いっぱい人に迷惑かけそうで怖いんだ・・・

マスターはいつもニコニコ私を見る。
私もいつもニコニコを返す。
そうやって、2人でニコニコし合ってることが多い。
たまに言葉を2つ、3つと交わしながら。
ここにくるのは好き。
美味しいスコッチと音楽とニコニコ。

疲れた体と心に40度のウイスキーをストレートで流し込み、真夜中のタクシーを走らせる。
どんどんボロボロになる。
自分を痛めつける。
だけど、気持ちはちっとも頽廃的な感じじゃなくて、どっちかっていうと、暴れたいような気分なのだ。
なかなか前に進めない自分。
・・・私は何になりたかったんだっけ?・・・
そんな根本的な疑問に帰る。

働いて働いて、やっと稼いだ金は、ほとんど酒代に消えていくなんて、なんだかめちゃくちゃブルースな人生だな。

・・・・・・

ブルースな人生やな、確かに(笑)

そして、昔から料理だけはちゃんとしている。
いや、昔のほうがちゃんとしてたなぁ。
こういうのを読むと、自分もかなり「大らか」な人間になったように思う。

・・・・・

2005年02月24日 (木)

■「完璧である必要なんかない」と言い聞かす

今日は思い切って「休み」にした。
定休のある人や、休みを自分で決められない人には想像がつかないだろうが、私にとっては「今日は休みにしよう」と決めるのは、かなりの強い決意がいるのだ。
もちろん、仕事がない時なら気軽に休めるのだが、別に今日は仕事がないというわけではなかった。来月初めにまたポピーの〆切があるので、こういう時間の空いた時にやっておかなければならないのだ。
でも、今日は仕事をしたい気持ちを抑え、「休み」と決めた。
自分でちょっとヤバイなぁと感じていたからだ。
肉体的にではない。
いつも書くが、本当に私はたぶん他の人が思っている以上に健康なので、少々働きすぎても病気になることはないのだ。
ただ、昨日、精神的にちょっとヤバイなぁと感じてしまった。

空腹になると胃がカチカチに石みたいになる。
そうなるともう何も受けつけない。
なのに、酒だけはやめられず、昨日も結局、朝・昼は食べたが、夜はウィダーインゼリーを飲んだだけで、帰ってネットしながら酒を飲んでしまった。
そして、今日はヨーグルトを食べたきり、夜まで何も食べず。
「空腹時に胃がカチカチになるんですけど」と堀先生に言ったら、
「あー、もう完全に胃酸過多やな。神経使いすぎてるんやで」と言われた。

私は時々、みんなに聞いてみたくなる。
ネットでしか私を知らない人にも、友達にも。
『あなたは私のことを神経が細いと思ってる? それとも無神経だと思ってる?」と。
私にはそれがよくわからない。
自分では無神経だと思っているし、神経質な人があまり好きじゃないので、そうありたいとも思っているのだが、一体どうなんだろう?

こうやってフリーで仕事をしていると、あっちにもこっちにも全力でやりたいという気持ちがあり、少しでもカンペキにできないとかなり息苦しくなる。
最近は塾の忙しさで岡田に2回も迷惑をかけてしまった。
1つはどうしても取材の時間がとれず、取材を替わってもらったこと。もう一つは青焼きの日を忘れていて、大事なチェックを任せてしまったこと。
きぬちゃんにも迷惑をかけた。
本当は私が行くべき取材がテスト対策と重なったので行かせてしまった。
二人とも「別にそんなこと気にしないで」と言ってくれるのだが、たぶんそれが自分の中でかなりきつかったんだなぁと感じている。
かと言って、塾のテスト対策を誰かに任せるわけにもいかなくて・・・。
いつも書くように、90分の授業をするのに1時間も2時間もかけて教材を作って準備をする。
3つの中学の数学と国語。それに3年Aクラスの国語。前期試験の小論文。
これだけもっていると、労力よりも神経を使う。
だって、頑張ってる人には応えたいじゃないか!
普段は夢なんか見ない私が毎日夢を見る。
今日はずっとプリントの白消し(修正液で回答を消してプリントを作る)をやっている夢を見ていた。

生きていくのは本当に大変で、なんだかわからないけど、毎日泣いている。
全部を完璧になんてできるわけないとわかっているけれど、完璧を目指してしまう。もう少し、気楽に大らかに生きられないのだろうか。
朝寝坊してお弁当を作れなかっただけで、一日がブルーになってしまうなんて、何か間違っているだろう。

子供の頃からあんまり変わっていないな、と感じる。
物心ついたときから、生きていくのは大変だと、いつも心で呟きながら生きている。

だけど、ちゃんとご飯を食べて元気を出さないと、また明日働けない、感受性が鈍くなる、と思い、夜はいろいろ作って、居酒屋風に好きなものを好きなだけ取り分けて食べた。
豚汁を作った。
自分で言うのも何だが、こんな美味しい豚汁を食べたら、なんか元気でる!
優しい出汁の味・・・。
放牧され自然の中で育った健康な豚の肉。
無農薬の野菜。
人参、ごぼう、玉ねぎ、じゃがいも、大根。
いろんな野菜の甘味がにじみ出て、何とも言えないうまみが。
出汁は鰹と昆布で。
ああ・・・幸せの味。

春菊は生で。レタスと一緒にサラダに。
ちりめんじゃこと茶色いえのきをごま油で炒め、そこに醤油と酢と胡椒で味付け。
それを春菊とレタスにかける。
ジューッといい音と香り。食欲をそそる。

白菜はごま油で炒め、ホタテの缶詰に醤油と酒で味付けしたものをからめ、片栗粉でとろみをつける。ちょっと濃い目の味で、酒の肴にもいい。

最後はかき揚げ。今日は春菊を使う。
豚肉とごぼう、玉ねぎ、人参、それに春菊を混ぜたもの。
当然、これは塩で。
春菊の青い香りと独特の味が口の中に広がる。

この間買った静岡の「高砂」を開けた。瓶がかわいい。
山廃仕込の純米酒。原酒無濾過。味がものすごくはっきりしているけど、イヤミが少しもなく、ただ米のうまみだけを感じる。
料理と合わせるよりは、これだけを飲みたい感じの酒だ。
勢いついたので、残っていた鳥取の「忠」も飲み干す。

私はむちゃくちゃになりたいのかな。
そう言えば、高校の書道で好きな言葉を書くというお題で書いたのは、「無茶苦茶」だったっけ(笑)。

完璧である必要なんかない。
失敗したっていい。
たまには人を傷つけてしまうことだってある。
うまく生きることだけがすべてじゃない。
自分に何度も言い聞かす。
何度も何度も。

あー・・・ちょっと酔ってるな・・・
とめどなく言葉があふれて、あふれて。

・・・・・・

こうやって自分に言い聞かせてきた人生。
でも、いつからか「生きていくのはしんどいな」をつぶやかなくなった。自分のことで泣かなくなった。

今の自分があるのは、やっぱり夫のおかげだなと思う。
夫に出会ってから、私は劇的に変わった。

この間、「私、変わった?」と聞いたら、「うん、ぜんぜんちゃう。出会った頃は荒んでた」と言った。
確かに、荒んでた!
よくそんな私と付き合ってくれたなぁと思う。奇特な人だ。

一緒にいて、彼のことを「優しいなぁ」と思うたびに、私はそれを真似するようにした。
「ああ、こうやったらいいんだな」
「こうやったら人は喜ぶんだな」
「こうしたほうが優しく感じられるな」と、見よう見まねでやってみた。
いつしか意識しなくてもできるようになっていった。
だから、本当に夫には感謝している。

振り返ってみて、もうあの頃みたいなハードワークはごめんだと思う。まず体力がない。
でも、あの頃の自分を少し羨ましくも思う。あんなに夢中になって仕事ができたなんて。楽しくて楽しくて仕方がなかった。
それに、あの頃、限界まで頑張れた自分は、今の自分の自信になっている。恐れがない。多少のこともなんとかなるさと、そんな気分でいられる。
だから、過去の私に「ありがとう」だな・・・

仕事に明け暮れて、酒飲んで、美味しいもの食べて、友達と語る。
それしかなかったけど、逆に、それ以外に何がいる?って感じだ。
それだけでいいなぁ、今も、これからも。

あと、昔の自分の日記を読んでいたら、小説を書きたくなってきた!
ずっと「書きたいもの」が見つからなかったけれど、久しぶりに「あー、これ書きたい」と思った。
夫も、「今年はどんなに短編でもいいから1つ小説を書く」と年の初めに言った。
「かおりも書いたら?」とすすめられたけれど、「いや、私はもう書きたいものがないから」と断った。
心の奥がちょっと揺さぶられた。

でも、見つかった気がする。昔の自分に教えられた。だから日記って素晴らしい。
「書きたいな」と思ったら、涙が出てきた。

書けるかな・・・
書けたらいいな。

「塩麹芸人誕生」の巻

2012-04-11 | 生活
まだ月の中旬だというのに、明日から仕事が暇になった
まただ・・・
明後日に1本打ち合わせが入っているのと、今日1つ仕事が入ってきたが、それ以外の後半スケジュールは真っ白だ。
1本取材が入ると打診されていたが、まったく連絡がこないし、レギュラーのコピーの仕事も今月は来るのか未定。
幸い、5月は1日からすでに案件が入っているが、これからGWまでの2週間をどうやって過ごそうかと考えている。

なんやろねぇ、この極端な波は。
まあ、全体的に仕事が少なすぎるから、波が低いときにほとんど「ゼロ」という状態になるわけで。
常に波が低い状態で数字で表すなら「5」くらいで、たまーに「8」~「9」という生活だといいなぁ。
(※10は休みなし、睡眠削るなど)
今は、年に7ヶ月くらいが「1」~「3」で、2ヶ月くらいが「6」、残り1ヶ月が「8」くらい。
今月だとこのまま仕事が入らなければ「1」やね。(先月の感じで「8」かな)
お笑い芸人でいえば、TV出演が1本、劇場が2本、スーパーの屋上やイベントでの小さな営業が週1くらいか。

でも、昨年後半くらいから、こんなことにも慣れてきて開き直るようになった。
「編み物芸人」やってたのがその証拠で。
焦ったり悩んだりしても仕事が増えるわけでなし、趣味に没頭したり、自分磨きにあてたり、将来を見据えた事業展開を準備したり、そういうことに時間を使おうと思えるようになった。これは進歩だ、かなり。

で、来週からしばらく「塩麹芸人」になろうかと
先月から塩麹が気になって仕方がなかったのだが、造る時間がなく、スーパーで出来上がった塩麹の瓶詰めを買ってきて使っていた。

上記のように鶏肉を焼いたり、から揚げにしたりと、なかなかおいしくできているが、それでもびりけんで食べたときのような「・・・これは!!」というような衝撃的な感動がない。
やはりスーパーのじゃダメか。それに、意外に高いのだ。小さな瓶で400円もする。

そこで、今日は米こうじを取り寄せた。
先月、奈良の取材でお世話になった醤油屋さんに問い合わせたら販売してくれるという(それも送料をサービスしてくれた)。
なんと1キロ825円!!
これを水と塩で膨らませたら、かなりの塩麹が出来上がる。
何より、ここの米こうじなら味には間違いない。

塩麹を大量生産して、これから会う友達などにも配ろうと思う。(もんちゃん、待っとけ
塩麹レシピもいろいろ開発しよう。
う~!!燃えてきた!

あとは味噌漬けだなぁ。
昨年はオイル漬けに夢中になって、ひたすらオイルサーディンと牡蠣のオイル漬け、たまにゴボウのオイル漬けなどを作っていたが、今自分の中で「キテル」のは味噌漬けである。我ながらシブいとこつくなぁ

お気づきかと思うが、年々作る料理が「家庭料理」から「酒のアテ」への色が濃くなっていっている
(でもお弁当用にフライやハンバーグも作るのよ)
夫は燻製にはまって、なにやら冷蔵庫に「液」が眠っているし、本当に酒のためならとことんやる夫婦である

普通の料理のレシピも増やしたいし、本も読みたいし、衣替えもしたいし、暇な時期にやりたいこと・やらないといけないことをしっかりやっておこうと思う。
時間などいくらあっても足りない。
行動しなければ、新しい景色も見えないし、得られるものも何もないしね

納得の本屋大賞!『舟を編む』三浦しをん

2012-04-11 | 
今朝、今年の「本屋大賞」が発表されたというニュースをやっていた。
どうやら、三浦しをんの『舟を編む』に決定したらしい。
決まったから言うわけでなく、なんとなくそんな気がしていた。
なぜなら、昨年私が読んだわずかな新作のうち、ベスト1の本だったからだ。
つい先日もいわさきっちに貸し、昨日も「いい本だねー」とメールしていたところ。

前のブログにも書いている。
http://blog.goo.ne.jp/kaopi2007/c/79e84acef7689aeeb1686a36b5e292e9

自分が心から感動した本が、世の中でも認められ、また多くの人たちに読まれていくというのは嬉しいことだ。

しかし、今年は本を読もうと思っているのだけど、正直なかなかだなぁ・・・
面白くない本にあたると、読む気にならなくて。
今、母親が持っていた「神様のカルテ」というのを読んでいるのだが(昨年、映画にもなっていた?)、遅々として進まない。
でも、途中で止めるのはイヤなので、なんとか読み進めたいのだが・・・

間に浮気して、「みをつくし料理帖」の最新巻を読んだ。
本屋で見つけてすぐに買って、帰る電車の中で読み、帰ってからもやめられなくて、その日中に読み終えた。
面白い本だとこんなに早く読んでしまうのになぁ。

今年も何か、ここに感想を書きたくなるほど感動的な本に出会いたいものだ。

・・・・・・・・

昨日は終日、酒の発注に忙しかった。
自分が「何屋」なのかわからなくなってくる
しかし、頑張った甲斐あって、いい酒を10本仕入れることができた。

毎月初めに「今月飲む日本酒」を決定し、発注するのだが、これが結構大変な作業で。
また今回は、週末に「新酒の会」をやろうと急遽決まったので、そのセレクトに頭を悩ませた。
単に「おいしそう」というだけではいけない。
人を呼んで飲んでもらうわけだから、それなりに意味があるものでなくては・・・!と思う。

日本酒は本当に奥が深くて、選んでいるだけなのにドキドキして胸が熱くなる。
できるだけ造り手のコンセプトがはっきりしていて、ドラマが見えるような酒を飲みたい。
今回揃えた10本は、私も初めての酒がたくさんあり、自分自身楽しみにしている。

本も酒も、人が生み出すものには何かしら感動がある。
それを敏感に受け止められるような感性を持っておきたいものだ。


飲み友達がほしいの。

2012-04-09 | 美味しいもの
先日、美容院に行ったとき、「雑誌お持ちしますねー」と雑誌を数冊持って来てくれた。
見ると『SAVVY』があったので、手にした。

私はファッション雑誌というものにまったく興味がない。
中学生のころは「オリーブ」や「セブンティーン」などを買っていた(姉が買っていた?)ような気がするが、大人になってからはほとんど手にすることもない。
唯一、美容院で手渡される暇つぶし雑誌だけだ。
しかし、それさえつまらなくて、いつもパラパラとめくって終わり。
「雑誌お持ちしますけど、どんなのがいいですか?」と聞かれたときは、「食べ物の載ってるやつで」と言うようにしている。
洋服より料理を見ているほうが、なんぼか楽しいという、悲しい人種なのだ・・・

何回か同じ美容院に通うと、気の利くスタッフさんは私の好みをわかってくれるようになり、ファッション雑誌ではなく、グルメ系・レシピ系の雑誌を持って来てくれるようになる。
Meets、Hanako、SAVVY、レタスクラブなど・・・

今回はまだ気づかれていなかったと思うが、たまたま持って来てくれた3冊の中に「SAVVY」があった。
ラッキー!!

中を見ると、梅田界隈のワインバーや居酒屋系が特集されている。
食い入るように見ていると、担当の美容師さんが来て「いいの(いい雑誌)見つけましたね~」と苦笑している。
この美容師さんも飲むのが好きで、私が見ていたお店を指して「ここ、行きましたけど、いいですよ」など教えてくれた。
しばし、お酒話で盛り上がる。

最初は何店か行きたいお店を覚えていこうと思ったのだが、悲しいかな、老化で記憶力は衰えているので、結局帰りに本屋で「SAVVY」購入
帰ってからも2時間くらい見ていた。(私は料理本やおいしいお店の本をいつまでも見ていられる)

最近、梅田界隈にワインバーが増えている。それも立ち飲み。
いっぱいその情報が載っていて、行きたいお店満載だった。
SAVVY編集者がこのブログを見たら、しめしめ・・・というところだろうか。

私は立ち飲みが好きだ。
本当に、心から好きなのだ。愛している。
たまに夫に「はぁ・・・立ち飲み行きたい」とつぶやいて驚かれることがある。
「おいしいものを食べたい」ではなく、なぜ「立ち飲み限定」なのかと。
自分でもわからないが、飲みたい、食べたいではなく、ただ「立ち飲みに行きたい」と強く思ってしまうことがあるのだ。
夏になると梅田のビールスタンドでちょいちょい一人立ち飲みしているのもそういう理由からだ。

こういうことに関してはとにかくマメなので、自分の行きたい店をピックアップし、簡単なコピーもつけて、夫にメールを送った。作成に1時間もかかった。
(不定期で夫に対して「かおりのお酒メルマガ」というのを発行している。お酒の情報が満載のメルマガ。職業病だね)

そして、早速、土曜の夕方、二人でワインの立ち飲みバーを2軒めぐってきた!!
後で知ったのだが、この2軒は姉妹店で、値段設定やコンセプトなども同じだったのだけど。

1軒目はお初天神にある「ポポンペット」。
立ち飲みとは思えない、おしゃれな雰囲気。
1階がスタンディングで2階がテーブルだから、大人数やゆっくりしたいときは2階を使うとよさそうだ。
私たちは1、2杯と考えていたのでスタンディングで。

最初に「ワンコインセット」を注文。
ビールと3種盛りでワンコイン!
ビール1杯で580円とる店もあるんだから、めちゃ安いよね。
料理も結構イケる!!
(魚のカルパッチョみたいなのと、ポテトサラダと、ラタトゥイユだった)

その後はワインを。
グラスワインは日替わりで20種類近くあり、なんと280円~!!
本当にピンキリで、高いものは1000円近くする。だから、自分のお財布と好みと相談していろいろ選べるのがいい。
私は380円の赤(イタリア・ややしっかりめ・程よい渋み)を。夫は貧乏性なので一番安い白ワインを頼んでいた。

1品料理もいろいろあって、どれもそこそこ美味しい。380円~580円くらいがほとんどでコスパいい!
タルタルサーモンの半熟卵のせを頼んだ。


あとはカマンベールチーズフライを食べて、一人1260円。
いい~!楽しい~!

まだ5時前だったのだが(土日は4時~オープン)、すでにおっちゃんが一人で赤ワイン飲んでいて、思わず憧れの眼差しで見つめてしまった。あんなおっちゃんに私もなりたい

立ち飲みの鉄則は、長居をしないこと。
1時間以内に切り上げて、2軒目へ。

次は大阪第一ビルのB2にある「立ちぶどう千本」。さっきの姉妹店だ。
こちらはいかにも立ち飲み!という感じのお店で、結構込み合っている。
同じようなコンセプトだけど、私はこちらのほうが気に入ったなぁ。

前菜盛り合わせ(580円)を注文。


結構手がこんでるし、普通においしい!!
ここでもまた赤ワインを。その後、白も飲んだ。
ポテトなども注文して、やっぱり一人1200円くらい。

素敵!!

絶対この店、梅田に買い物に来た帰りなどに一人で寄ると思う。

でも、まだまだ行きたいお店がいっぱいある。
この2、3年で日本酒だけでなくワインが好きになったので、よけいに行きたいお店の幅が広がった。
それに、この年になるとイタリアンやフレンチのコース料理を夜に食べるのが結構しんどい。カロリーも気になるし。
夜は食べるより飲むほうを中心にしたいので、この「バル」というのはちょうどいい。
立ち飲みに関わらず、好きな料理をちょいちょい頼んで、お酒を飲むというのは楽しいものだ。
そういうお店が増えてきているのでもっと行きたくて仕方がない。新しいお店を開拓したいという欲望があふれてくる。

だけど、ふと思った。
一緒に飲みに行く人がいない・・・
いつもヒマなのは私だけで、友達はとにかくみんな忙しそうなのだ。
忙しいというより「無理をしたくない」という人も多い。
翌日仕事が休みの日じゃないと飲みに行かないとか、連チャンはダメとか、仕事帰りはしんどくて無理とか・・・。
私のようにいつまでも学生気分で、「毎日でもOK!仕事なんてなんとかなる!」みたいな40歳はいないっちゅうことだ。
もしくは子供がいたりして、本当に家を出にくいか・・・。

そういうわけで、行きたい店があっても付き合ってくれる人があまりいない
夫は普段は仕事が忙しいし・・・
もっと気軽に「今日、1杯やろう」「いいよー」みたいなノリで付き合ってくれる人がいたらいいのになぁ。
飲み友達が欲しいよ・・・