月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

納得の本屋大賞!『舟を編む』三浦しをん

2012-04-11 | 
今朝、今年の「本屋大賞」が発表されたというニュースをやっていた。
どうやら、三浦しをんの『舟を編む』に決定したらしい。
決まったから言うわけでなく、なんとなくそんな気がしていた。
なぜなら、昨年私が読んだわずかな新作のうち、ベスト1の本だったからだ。
つい先日もいわさきっちに貸し、昨日も「いい本だねー」とメールしていたところ。

前のブログにも書いている。
http://blog.goo.ne.jp/kaopi2007/c/79e84acef7689aeeb1686a36b5e292e9

自分が心から感動した本が、世の中でも認められ、また多くの人たちに読まれていくというのは嬉しいことだ。

しかし、今年は本を読もうと思っているのだけど、正直なかなかだなぁ・・・
面白くない本にあたると、読む気にならなくて。
今、母親が持っていた「神様のカルテ」というのを読んでいるのだが(昨年、映画にもなっていた?)、遅々として進まない。
でも、途中で止めるのはイヤなので、なんとか読み進めたいのだが・・・

間に浮気して、「みをつくし料理帖」の最新巻を読んだ。
本屋で見つけてすぐに買って、帰る電車の中で読み、帰ってからもやめられなくて、その日中に読み終えた。
面白い本だとこんなに早く読んでしまうのになぁ。

今年も何か、ここに感想を書きたくなるほど感動的な本に出会いたいものだ。

・・・・・・・・

昨日は終日、酒の発注に忙しかった。
自分が「何屋」なのかわからなくなってくる
しかし、頑張った甲斐あって、いい酒を10本仕入れることができた。

毎月初めに「今月飲む日本酒」を決定し、発注するのだが、これが結構大変な作業で。
また今回は、週末に「新酒の会」をやろうと急遽決まったので、そのセレクトに頭を悩ませた。
単に「おいしそう」というだけではいけない。
人を呼んで飲んでもらうわけだから、それなりに意味があるものでなくては・・・!と思う。

日本酒は本当に奥が深くて、選んでいるだけなのにドキドキして胸が熱くなる。
できるだけ造り手のコンセプトがはっきりしていて、ドラマが見えるような酒を飲みたい。
今回揃えた10本は、私も初めての酒がたくさんあり、自分自身楽しみにしている。

本も酒も、人が生み出すものには何かしら感動がある。
それを敏感に受け止められるような感性を持っておきたいものだ。


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5 コメント

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Unknown (いわさきっち)
2012-04-11 22:34:41
面白くて、まさに2回目を読みはじめた時の発表だったので、関係ないのに嬉しかったわ
さんちゃんの感想を今読み返すと、自分の感じたことが整理されて、よりすっきり。
言葉はもちろん、辞書の紙の質にまであんなにも徹底的に突き詰めていくところとか、興味深かった。
いい本をありがとう。
再読が楽しみだ
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もう読まれましたか。 (hiro)
2012-04-12 19:48:21
 さすがにいいもの見つけるのが早いですね。
 三浦しをんさんは、男性を主役にしたものが巧く決まるなと思います。例えば、「多田便利軒」や「神去なあなあ」など。この作品も読まねば。
 「神様のカルテ」はすんなり読めました。ただ、タイトルが大仰ではないかと。売るための陰謀のような。
 最近は道尾秀介さんも面白いです。どこか伊坂幸太郎さんを、文学的にした印象と言えばいいのか。
 そういえば、「舟を編む」は辞書を作る人のお話でしたね。辞書は何を使われていますか。僕は、迷って迷って岩波の国語辞典を買いました。ほかに、角川の類語辞典も欲しいのですが。職業柄、これはいい、というものがあれば、ぜひ教えてください。お願いします。これネタに、一本日記が書けそうではないですか。
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舟を編む (かおり)
2012-04-13 00:32:29
>いわさきっち
グッドタイミングだったね。
いわさきっちが「2回読む」というと、本当に気に入ったんだなーという気がするわ(笑)
辞書作りの奥の深さ、興味深かったね!
いい本です

>hiroさん
ぜひ「舟を編む」読んでみてください!
上の記事にリンクから私の感想が読めますが、結構ネタバレなので気をつけて。
そこにも書いたのですが、実は最近は辞書をあまり使わないのです。
使っていたのは三省堂で、子供の頃から使っているものなのでかなり古いです。
今はほとんどネットの辞書機能を使ってしまいます・・・情緒ないですね。

というわけで、何もおすすめできるものがなく、申し訳ないです

道尾秀介さんは読んだことありません。
また、見つけて読んでみますね。
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ありがとう (かのん)
2012-06-27 17:14:36
図書館での予約の順番がやっと巡ってきました。読みながら、泣いていました。
情熱に。言葉の力と。成長と絆と。
いい本でした。手元に欲しくなりました。
紹介してくださって、ありがとう。

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よかった (かおり)
2012-06-28 15:15:20
かのんさん

気に入られたようでよかったです。
いい本ですよね。

大きな事件は怒らなくても、
ひたむきに生きる人を描いた物語が大好きです。

最近小説を読めていませんが、
また何かいい本に出逢ったら紹介しますね。
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