月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

買い出し

2016-05-27 | 癌について
3クールでよかったとつくづく思う。
これを6クールも頑張る人がいるなんて、すごい精神力だ。

もうすでに逃げ出したい。やめたくなる。
体が破壊されていくみたいだ。
ただ、痛みに耐えるのみ。

今日はこうちゃんが休みだからと来てくれて、コープまで車を出してくれた。
ありがたい。
いろいろ買い出しができた。

不思議と食材を見ていると痛みが引く。
ウキウキした気分になって、体が動く。
私があれこれ食材を買い込むのを見て、こうちゃんはびっくりしていた。
会った時はあんなに辛そうだったのに、と。
やっぱり動いたほうがいいようだ。

家に戻って少しだけしゃべった。
手術後、こうちゃんに会うのは初めて。
とても心配してくれていた。
会えて嬉しかったが、またすぐにしんどくなって、あっという間に別れた。

のろのろと洗濯を取り込んで、休み休み畳んで。
夕食を作っていると、また元気が出る。
メニューは、野菜サラダ、ニラたまご、鶏の照り焼き、焼き空豆と簡単なもの。

量は多くはないが、ご飯が美味しく食べられるのだけは、本当に幸せなこと。
まだ大丈夫だと思える。

この山を越えたら

2016-05-27 | 癌について
スミダノハナビというらしい。

隅田川から見上げる花火をイメージしたのだろうか。

うっすらとピンクの小さな花が、まるで花火のように咲いている。
そんな紫陽花。

昨日、かどやが仕事の帰りに寄ってくれて、この紫陽花とパンをくれた。
会社の花壇で10年育てている、大好きな紫陽花だという。
体じゅうを襲う痛みで立っているのもやっとだったので、玄関先で少し話しただけだったか、気持ちは明るくなった。
かどやは、この山を越えたら、きっと大きな人間になれるよと、言葉をくれた。

花瓶に活けた可愛らしい紫陽花を見ながら、今年の夏は、元気になったら、久しぶりに花火を見に行きたいと思った。