月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ハードデイズだけど、いいものができそう!

2014-01-21 | 仕事
16日は原稿をなんとか片付けて祖母の告別式で高松へ。
帰るとやっぱり疲れていたので、この日は早寝して翌朝は6時からパソコンに向かった。
16時半の電車に乗らなければならないので、仕事ができるのは15時まで!!
酒蔵に行く準備は何もできていないまま、とにかく仕上げなければならない原稿を順番に片付けていった。

結局、15時半くらいまでかかり、それでもページの中の小さなコラム(300字程度)は書き残してしまったが、静岡には絶対行かねばならぬ。
さらに、原稿の修正まで来ている!!
とりあえずそこまでにして、スーツケースに適当に詰め込んで、大慌てで家を飛び出した。
部屋は泥棒が入った後、みたいになっていた

新幹線に乗ってから、パソコンはないのでスマホで原稿をダウンロードして、やりにくいけどそれで修正して送った。
やり残したコラムは日曜の夜でいいと言われ、ようやくそこで一息。

こんな忙しい時に葬儀や酒蔵実習って・・・と思うが、どちらもいろんなことがあった。いろいろ書きたい!
とりあえず、1つずつ書いておくと、私は葬儀のときに母がおばあちゃんの思い出を語るのを聞いて不謹慎にも噴き出したし(それにつられて横にいた夫も笑った)、酒蔵実習では真っ暗な夜明け前に走って思い切り顔から地面にダイブした。(鳥目)
ちなみに、今も左目の下はすりむけて1.5センチくらいの丸いアザができているし、鼻の骨はヒビが入ったんじゃないかと恐れているくらい今も痛いし、やや腫れている。
書き出すと時間がかかりそうなので、それはまた(笑)

とにかく日曜の夜、なんとか家に辿り着き、約束通りコラムを仕上げて送った。
そして翌朝はまた6時からパソコンに向かい、午後は1件打合せをこなし、夕方から1000字のインタビュー記事を3本仕上げ、メルマガを2本書いたら夜中の3時。
そうしてまた今朝は6時半に起きて、メルマガを2本書き、取材→打ち合わせを終えて、帰宅したらもう夕方なのであった。

さすが一人ブラック企業!!
立ち上げ時からやるやん!(笑)

でも、なんか楽しい。鼻は痛いけど楽しい。
いや、正直に言えば、今朝起きたときはフラフラで、一瞬もうイヤだ…と早くもへたれになりそうだったが、その時ふと夏の自分が甦ってきたのだ。
あの小学生並みの40日間ほぼ休み状態の憂鬱な生活と絶望感。
あれを思い出したら、この「フラフラ」も「眠たい」も、なんて幸せなんだろうかと感謝に変わった。

20代の頃は毎朝、栄養ドリンクとモカドリンク(眠気対策)を2本コンビニで買ってその場で飲むことと、「まだ倒れてないから大丈夫!」を心の中で唱えることが習慣になっていた。
あれに比べたら、今なんてまだ序の口。
「年齢」を楯にして逃げるのはもうやめよう。

仕事の波が止まらなくて嬉しい悲鳴だけれど、今日の打合せで2月は16ページ冊子が決まった。
またゆっくり書きたいけれど、とても深く、社会貢献のできるものになりそうだ。
簡単に言うと、「レイブル」と「企業」のマッチングに役立ててもらうための冊子。

※レイブルとは?
http://osaka1gan.jp/state-of-affairs/

昨年秋から冊子の仕事が多く、この半年で丸々全部書かせてもらう冊子は5冊目。
大変だけどやりがいはあるし、やっぱり出来上がりを見るのが嬉しい。
自分が目標としている「本」にはまだ遠いけど、WEBや雑誌の数ページ、社内報、パンフなどよりも、冊子はぐっと「本」に近づいている気がするから。

それから、今日はまた嬉しいことがあった。
日本酒冊子の本番の原稿(前のはサンプル)を提出していたのだが、クライアントからその評価をいただいたのだ。

まずは担当者の個人的な感想。

「ターゲット(読み手)に伝えたいことが明確で、大変バランスのとれた記事だと思います。
造り、蔵人のこだわり、蔵元(企業)の方針にもしっかりとフォーカスされており、
まさに当初のコンセプトである『こんな目線の雑誌、今までにないやろ』と読みながら素直に感じました。」

そして、クライアント先の社長様からのコメント。

「方向性・表現は全く問題ございません。出来上がりが楽しみだ」

えへへへへー
ただもうにやけるのみ!!(笑)

これまで何百、ではきかないくらいの記事を書いてきたと思うけれど、その中ではっきり言えるのは、「一番時間を割いた記事」だということ。
何時間もかけて書いて、もういいやろと出そうと思ってから、推敲に3時間。
そして、編集者に見てもらってご指摘をいただいて、修正にまた3時間!!
こんな時間かけること、ない。なかった。
でも、自分の持っている力を全部注いで書きたかった。今回だけは。日本酒冊子の最初の記事だから。
結果的に良い評価をいただいて、頑張ってよかったと心から思う。
もし多少でも妥協があったら、悪い評価だったときに後悔するだろうから。

頑張った自分も褒めてやりたいけど、それ以上に感謝すべきは、編集者のY口さん。
ライターを生かすも殺すも編集者(ディレクター)次第だと私は思っている。
Y口さんの指摘はすごかった。
そりゃ、宣伝会議で講師をやっているような人だから当たり前なんだけど、自分がわずかでも不安を持っていた箇所をズバッと指摘してくるのだ。
それから、推敲で入れ替えた箇所とかも。

私はライター歴17年か18年くらいだけど、ちゃんと文章とか制作というものを組織の中で鍛えてもらったことがないので、こんなふうに自分より経験豊富で力のある人に原稿を見てもらえることが本当に嬉しかったのだ。
クライアントの指摘ではなく、ちゃんとこっち側の人で、私を育ててくれる人。
だから、いっぱい修正があったけれど、ワクワクしながら文章をもう一度見直していった。
そして、結果的に自分でもかなり納得のいく作品となった。

私が落ち込んでいるときには、
「僕もかおりさんの文章、大好きですよ」
とY口さんはリップサービスまでつけてくださった。
本当にありがたい。

良い記事ができた。
ちゃんとストーリーを立たせた記事になった。
早くみんなにも読んでもらいたい!!

今、作成中の32ページ冊子も、久しぶりにインタビュー記事をたくさんやらせていただいて。
10名のインタビュー記事が掲載されている。
これもとてもいい冊子になったので、興味がある人にはぜひ読んでもらいたいと思っている。

今日の打ち合わせのレイブルの冊子と同じところからのご依頼なんだけど、ここのデザイン事務所の人たちはみんな本当に素敵で。(あのY澤さんのところ。この間のゆるいイラストレーターさんもいる)

今日の打ち合わせは敏腕デザイナー兼ディレクターのAさん(女性)とだった。
Y澤さんもそうなんだけど、ここの人たちは打ち合わせが終わると必ず帰り道でこう言うのだ。

「なんか、いいものができそうですね!」

まだ何一つ始まっていないのに!!
私はそれを聞き、「そうですね」と相槌を打ちながら、とても幸せな気持ちになってにやにやしてしまう。

そりゃ、いつもいいものができるはずだ。
こういう人たちと仕事をしていたら、ね