月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

40歳過ぎて悩んでもいいのだ!

2014-01-07 | 想い
今日は奈良でお酒のイベントの取材だった。
この冊子制作チームのメンバーは、本当に素敵な人ばかりで。
移動中の車の中でも食事中でも笑いが絶えない。
昨日まであんなに凹んでいたのが嘘のように、会えば楽しくて、ニコニコしながら過ごした。
こういうメンバーと仕事ができることに心から感謝したい。

しかし、いよいよ長期追い込みである。
12月にさぼっていた自分が悪いのだが、明日から1日3本ずつ原稿を書いていかなければならない。
それがずーっと1月の終わり頃まで続く。

今日、別件の冊子の進行表が送られてきて、こんなに詰まっていたのか!と突きつけられた
2月4日の校了までに、30ページの記事を書き上げなくてはならないのだ。
これに関しては12月に取材は全部終わっている。(あの面白いY澤さんと動いていたやつだ)
まあ、人物取材なので比較的書くのは早いと思うのだが・・・。
それと並行して酒蔵の冊子と、もう1冊ミニミニ社史のようなものが動いていく。

でも、酒蔵の記事を書くのは楽しい。
ようやくのってきた!!

小説を書いていたときみたいな感じで、自分でストーリーを組み立てていけるのがいいのだ。
なんだか夢中になる。
久しぶりに、自分で書いたものに、自分で感動している(笑)

自分で感動できないものを、人が感動するわけないもんね。だから、これでいいんだと思う!
早くいろんな人に読んでもらいたい。

昨日は2時間半しか寝ていないけど、帰って1時間昼寝したので、今日もまだまだ書ける。書きたくて仕方がない。
早く終わりが見たい。終わりに向かって進んで行くこの感じが、本当に久しぶりだ。
3000字という、ある程度まとまった文章ということもあるのだろうけど。

自己嫌悪も被害妄想も劣等感も、本気で凹むような出来事も、仕事をしていれば尽きない。
だけど、ライターの友人の話を聞いてみれば、意外にみんな同じように傷つき、悩み、落ち込んでいるのだ。
とにかくみんなが口を揃えて自分のことを「要領が悪い」「スピードが遅い」という。
みんなが言うということは、自分自身でそう感じてしまうだけで、実際はみんな同じ程度なんだと思う。
誰も「よーいドン!」で同じものを書いたことなどないのだから。
クオリティとスピードのバランスもあるし。
(いくら早くてもクオリティが伴っていなければ意味が無い)

私も小心者でハートが弱いので、すぐに凹んでしまうけれど、でも結局は、書き続けている。
ライターの友人たちもどんなに凹んだって、書き続けている。
だから、こんなふうに浮き沈みがあったっていいんだな、きっと。

それよりも、本気で悩んで落ち込んで、それでもやり続けたいと思えるような、そんな仕事に巡り会えたこと。そのことに感謝したい。
それって、ものすごーく幸せなことなんだろうな

今日のお酒の取材で、もう一人のライターさんの取材のやり方を見せてもらって、とても勉強になった。
すごくカッコよかった。
凹むんじゃなくて、ありがたく勉強させてもらえばいいんだな、と思った。
今週から、新聞社主催の日本酒講座の講師を務められるらしい。
経歴、実力、資格、実績、すべてにおいて敵わない。

だけど、自意識過剰になりすぎていた自分を捨てたので、楽になった。
最初から誰も私とその人を同等には見ていなかったし、同じレベルのものを求めてもいなかったのだと思えばいいのだ。
私は、私なりに誠実に、私にしか書けないものを書いていけばいい。
もちろん、学べることは学び、成長しながら。

40歳過ぎて、何をこんな自分探しみたいなことをしているんだろう・・・と情けなく思うこともあったけど、
今日の「ごちそうさん」(NHK朝ドラ)を見ていて思った。
普通は子供がいて、みんな子供のことで心を悩ませたり心配したり、イライラしたり、苦労したり・・・いろんなことがあるんだなぁと。でも、それ以上に喜びもあるし、親になることで自分自身も成長するのだろう。
自分には子供がいないんだから、せめて自分のことで成長を続けないと、本当にダメな人間になってしまう。
そう思ったら、40歳過ぎてもこうやって悩んで、必死になっていいんだ、むしろいいことなんだ、と思えた。

さあ、今日もあともう少し、頑張ろう!