平成20年8月19日の記事では、有川浩さん(高知県出身の女性小説家で大学時代に阪急今津線の沿線に下宿されていたそうです)が今津線を走る阪急電車や同線の駅・沿線などを舞台にした『阪急電車』というタイトルの小説を紹介させていただきましたが、昨日、東宝から、その『阪急電車』を映画化すると発表されました。
以下は、今日ネット上にアップされた、スポーツ報知の記事の転載です。
『女優の中谷美紀(34)が、女性作家・有川浩(ひろ)さん原作の24万部のベストセラー小説を映画化した「阪急電車」(来年初夏公開)に主演することが3日、分かった。
兵庫県の宝塚駅から今津駅までを15分で結ぶ阪急今津線を舞台に、乗り合わせた乗客たちの人生を描いた群像劇。人気脚本家の岡田惠和氏がシナリオを担当する。中谷が演じるのは婚約中の恋人を後輩社員に奪われた“アラサーOL”。駄目な彼氏に振り回される女子大生は戸田恵梨香(21)に決まった。
撮影は今年12月から約1か月、オール関西ロケで行われるが、製作の東宝が阪急電鉄と同じ「阪急阪神東宝グループ」のため、実際の車両や駅を使って撮影。また、宝塚歌劇団のタカラジェンヌたちの、一瞬だけ登場するカメオ出演も予定されるなど、記念作品としてグループを挙げて盛り上げる。関西の大手私鉄として有名な阪急は「阪急マルーン」と呼ばれる独特のあずき色の車体で親しまれているが、改めて注目を集めることになりそうだ。
中谷にとっては2005年の「電車男」に続く“電車映画”となるが「同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人も、人生の紆余(うよ)曲折に一喜一憂する人間であることに気付かせてくれるこの作品を、戸田恵梨香さんと一緒に演じられることを楽しみにしています」。一方、神戸出身の戸田は「阪急電車と聞いただけで親しみを感じました」。また、中谷のファンだったそうで「足を引っ張らないように、頑張りたい」と喜んでいる。
◆カメオ出演 … 人気俳優、歌手などの著名人や監督自身が一瞬だけ出演すること。米国のヒチコック監督が有名。遠くからでも瞬時に見分けがつくことから、装飾品のカメオに例えられたのが語源。
◆阪急今津線 … 兵庫県宝塚市の宝塚駅を起点として、兵庫県西宮市の今津駅を結ぶ9.3キロの路線。西宮北口駅を境に北(宝塚駅―西宮北口駅間)を今津北線、南(西宮北口駅―今津駅間)を今津南線と呼ぶことも。沿線には住宅地が広がり、阪神競馬場や関西学院大、神戸女学院大などもあり、通勤、通学の足になっている。』
上記とほぼ同内容ですが、以下も、昨日配信された「YAHOO!ニュース」からの転載記事です。
『中谷美紀と戸田恵梨香が初共演する映画『阪急電車』(2011年初夏公開予定)の製作が発表された。本作は兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ、片道15分の阪急今津線を舞台に、偶然乗り合わせた全く繋がりのない人々が繰り広げる、思わず電車に乗りたくなるような心温まるヒューマンドラマ。
初共演となるふたりだが、中谷は婚約中の彼を後輩社員に盗られたアラサ―OL、戸田はダメダメな彼氏に振り回される女子大生という、最悪不幸なヒロインを演じる。
製作決定について中谷は「同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人も、人生の紆余曲折に一喜一憂する人間であることに気付かせてくれるこの作品を、戸田恵里香さんと一緒に演じられることを楽しみにしています」とコメントし、また神戸出身の戸田は「“阪急電車”と聞いただけで親しみを感じました。台本を読んでいると、どことなく関西に戻っているような感覚になっていました。阪急電車は観る方、作品作りに携わるすべての方を作品の世界に自然と引き込んでいく力がある作品だと思います。子供の頃から中谷さんを夢見ていたので、共演させていただけることにとても興奮しています。中谷さんの足を引っ張らない様に、精一杯頑張りたいと思っています」と、意気込みを語った。
原作は“恋愛小説の女王”とも評される有川浩。第39回星雲賞日本長編部門を受賞した「図書館戦争」はアニメ化もされ、人気を博したが、実写映像化は本作が初となる。脚本は『いま、会いにゆきます』(04)の岡田惠和が担当する。
撮影は2010年12月にクランクイン、オール関西ロケを敢行。舞台となる阪急電鉄も撮影に全面的に協力を約束し、また地元宝塚ということから宝塚歌劇団の美女たちのカメオ出演も期待される。』
この小説は私も大好きだったので、映画化決定は嬉しいです。しかも、阪急の全面タイアップとなるようなので、更に期待も高まります。
今回の映画化も、やはり阪急開業100周年の記念事業の一環なのでしょうね。公開されたら是非観に行きたいです!