北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

京阪本線の新型車両

2008年03月27日 | 京阪(京阪線系統)
ほぼ一年前の昨年4月に、「中之島線開業に向けて新型車両を投入します」と京阪から発表されましたが、その後、この新型車両についての情報は全く発表されていません。
とりあえず、現時点で、報道資料などからこの新型車両について分かっていることは以下の通りです。

(1)中之島線開業時に登場する
(2)6編成(1編成8両)が新造される
(3)両開きの3ドア車
(4)京阪車両の伝統を踏襲しつつも斬新なデザイン(前頭部は8000系に近いイメージ)
(5)外部塗装は未定(イメージ画ではとりあえずシルバー)

中之島線の開業が今秋である事を考えると、そろそろ具体的な情報が発表されるはずですよね。
楽しみです!

ちなみに、新型車両についての京阪からの発表(昨年の報道資料)は下記URLにアップロードされています。
http://www.keihan.co.jp/news/data_h19/2007-04-11-03.pdf

近鉄ダイヤ改正

2008年03月18日 | 近鉄


阪神なんば線との相互直通運転開始を翌年に控えた本年、近鉄ではほぼ全線(但し、けいはんな線、信貴線、西信貴鋼索線、生駒鋼索線、内部線、八王子線は除く)において一斉にダイヤ改正を実施する事になり、昨日から、ダイヤ改正による新ダイヤが実施されました。
ちなみに上の写真は、先月名古屋に行った際、近鉄名古屋駅構内の売店で買ってきた、ダイヤ改正対応の近鉄時刻表(2008年号)です。

かなり大雑把にまとめると、今回のダイヤ改正による主な変更点は以下の通りです。

①奈良線や名古屋線で特急列車を増発。
②土休日ダイヤの昼間時間帯において橿原線西ノ京駅に急行が停車。
③奈良線区間準急の運転時間帯を拡大。
④列車種別の変更(一部の準急を区間準急に、一部の普通を急行に変更)。
⑤南大阪線において、立体交差化工事、大阪阿部野橋駅改良工事に伴い一部列車で列車の編成等の見直し。

私は京都府八幡市に住んでいた当時、近鉄を利用する機会というのは、実は然程多くありませんでした。
京都駅方面に行く時、八幡市駅から京阪本線の電車に乗って丹波橋駅まで行き、同駅で近鉄京都線の電車に乗り換えて近鉄京都駅に行ったり(もっとも丹波橋駅で乗り換えしないで七条駅まで行き、七条駅から歩いて京都駅方面に行く事の方が多かったですが)、あるいは、奈良市の中心部に行く時、丹波橋駅で近鉄京都線の電車に乗り換えて近鉄奈良駅に行ったり、橿原に行く時、丹波橋駅で近鉄橿原線直通の電車に乗り換えて橿原神宮前駅に行ったりした程度だったと思います。

近鉄の電車には、むしろ札幌に帰って来てから、旅行などで関西を訪れた際に乗る機会が増えたような気がしますね。

貸切電車で送別会

2008年03月17日 | 札幌の鉄道




今日は関西圏の鉄道のお話ではなく、私の地元・札幌の路面電車(市電)のお話です。

先週、私の所属する札幌の某青年会で退会会員の送別会が行われたのですが、今年の送別会は例年とは趣向を変え、何と、路面電車を一両貸し切って、その車内で開催されました!
市電の沿線に住んでいない私とっては、札幌の市電に乗る事自体数年ぶりでしたが、まして貸切電車に乗るというのは、この時が初めの体験でした。

札幌の市民でも知らない人が多いのですが、札幌の市電は貸切電車としての運行が可能で、しかも、その料金は片道で15,300円(約1時間)、往復でも30,600円(約2時間)とお手頃な価格で、基本的にそれ以外の別途料金はかからないため、今回の送別会のように沢山の人が利用する場合、一人当たりの負担額はむしろ普通に居酒屋で飲むよりも安くなり、それでいて沿線の車窓も同時に楽しめる訳ですから、実は結構“お得”なのです(但し、飲食物は自分達で用意して車内に持ち込みます)。
また、カラオケ、マイク、テーブル、ビンゴゲーム、クーラーボックスなども、交通局が無料で貸し出してくれます。

午後6時、私達は一条線の電停「西8丁目」から、「貸切」の赤い字幕が表示された3300形電車に乗り込み、山鼻線の電停「すすきの」まで、約1時間強の宴会を楽しんできました。
ちなみに、3300形は、330形の電気部品や台車を利用した車体更新車で、私達が乗った車両の型番は「3303」でした。

札幌の市電は、ほとんど専用軌道を走る京都の嵐電や都電荒川線とは違い、全線が一般道と共用の併用軌道となっているため、市電のすぐ真横を走る車に乗っている人達、フツーに歩道を歩いている人達、電停で次の市電を待っている人達などからの物珍しそうな視線を常に感じるのが、ちょっと照れ臭かったですが(笑)、私達は電車の中での宴会という初めての体験を存分に楽しんできました。

私達の乗った電車は、トイレ休憩のため、通常関係者以外は構内には入れない電車事業所(市電の車庫兼整備工場)の構内線にも入線してくれ、その際には、電車から降りたほとんどの人はトイレに直行していましたが、私はトイレなどには行かず、電車事業所の構内をデジカメで撮りまくっていました(笑)。

私達が乗車した区間の本来の所用時間は概ね45分程ですが、電車事業所での休憩のため、今回の同区間の所用時間は1時間強程かかり、終点の電停「すすきの」には、午後7時過ぎ頃に到着致しました。
開放的な雰囲気のため(前述のように電車外からの視線を感じるのです)、正直、あまり落ち着いてお酒が飲める雰囲気ではありませんでしたが(笑)、しかし、電車が揺れるためか、あまり落ち着かない割には意外と酔いやすく、なかなか面白い体験でした。

阪急桂駅

2008年03月11日 | 阪急(京都線系統)


4年前、阪急・京都本線の電車に乗って河原町から長岡天神へと行って来たのですが、上の写真は、その際に途中下車した桂駅のC号線から嵐山方向を撮影した、同駅構内の様子です。
この駅は京都本線と嵐山線の分岐駅で、前にも書いた事がありますが、私は「この駅から路線が分かれる」という性格を有する所謂“分岐駅”が何故か好きなので、特に用も無く桂駅で下車して写真を撮ってきました(笑)。

この駅は、京都市西京区川島にある、島式ホーム3面6線を有する、京都本線の中では規模の大きな駅で、駅舎は橋上駅舎です。
ホームは西側からC号線、以下1~5号線となっており、原則として1号線が嵐山線、2~5号線の2面4線が京都本線のホームとして使用され、桂車庫と直接繋がっているC号線は、同駅始発の河原町行きの普通電車が発車する以外は専ら回送列車の引込線として使われています。
かつては、中央の島式ホーム(現在の2・3号線)が嵐山線専用ホームだったのですが、本線の10両化の際に駅構内の線路配置が変更され、その時に現在のように左端のホームが嵐山線ホームになりました。

線路配置変更前、嵐山線と立体交差していた京都方面行きの線路は、現在は桂車庫構内に取り込まれてしまっています。
京都本線と嵐山線を直通する列車はほとんど設定されていないので(行楽シーズンには梅田から直通列車が走りますが)、ここで線路が立体交差している必然性は別段ない、と判断されてしまったようです。

ちなみに、C号線は、元々は車庫の移動用側線であり、その時の名称がC号線だった事から、同線に乗降ホームが付けられてからもそのままC号線の名称が使われています。桂車庫構内には、A号線とB号線もあるそうです。

京阪電車のDVD

2008年03月06日 | 映像・DVD


先日、久しぶりに『出町柳から淀屋橋へ 京阪特急 ~運転室展望と沿線紹介~』というDVDを観ました。

これは、京都に在住していた当時、三条駅構内の売店で買ったDVD(収録時間約90分、税込4,000円)で、出町柳発・淀屋橋行きの京阪特急運転室からの展望映像を中心に、交野線、宇治線、京津線、石山坂本線、男山ケーブルの各路線紹介の映像や寝屋川車庫の映像などが収録されている、京阪で企画・作成・販売しているDVDです。
京阪特急の展望映像は、地下の七条駅から地上の東福寺駅へと上がる途中、画面がほんのちょっとだけ途切れていますが、その箇所を除けばあとはノーカットで、出町柳から淀屋橋までの旅をほぼそのまま楽しむ事ができます。

実は数年ぶりにこのDVDを観たのですが、京阪特急をよく利用していた私にとっては、やはりとても懐かしい映像でした。
京阪電車、大好きです!(笑)

伊勢・名古屋旅行

2008年03月01日 | 旅行記
先月26日から28日まで、2泊3日の日程で伊勢と名古屋へ旅行に行ってきました。
26日の夜に新千歳発・セントレア(中部国際空港)行きの飛行機で名古屋に入ってその日の夜は名古屋で泊まり、翌27日は名古屋から伊勢へ移動して伊勢市内で泊まり、28日は伊勢から名古屋に戻り、そしてその日の夜、セントレア発の便で札幌に帰ってきました。
以下に、伊勢から名古屋へと戻った3日目のルートをまとめてみます。

【宇治山田】(近鉄名古屋線・名古屋行特急)【近鉄四日市】(近鉄内部線)【日永】(近鉄内部線)【近鉄四日市】(徒歩)【JR四日市】(関西本線・名古屋行快速)【JR名古屋/名鉄名古屋】(名鉄名古屋本線・岐阜行急行)【新清洲】(名鉄名古屋本線・豊川稲荷行急行)【名鉄名古屋/地下鉄名古屋】(地下鉄東山線・藤が丘行普通)【覚王山】(地下鉄東山線・藤が丘行普通)【藤が丘】(愛知高速鉄道東部丘陵線・八草行普通)【八草】(愛知環状鉄道線・JR名古屋行普通)【高蔵寺/高蔵寺駅前】(ガイドウェイバス志段味線・大曽根行)【大曽根】(中央本線・名古屋行普通)【JR名古屋/名鉄名古屋】(名鉄名古屋本線・常滑線・空港線、中部国際空港行特急)【中部国際空港】

こんな感じで、かなり寄り道をしながら伊勢からセントレアへと向かい、18時50分セントレア発の飛行機で札幌へと帰って来ました。



近鉄四日市からは近鉄内部線に乗り換えて日永まで乗ってきましたが、これは日永に用事があったために乗ってきたわけではなく、“内部線に乗ること”自体を目的に同線を利用してきました。
まるで遊覧鉄道のようなナローゲージ(特殊狭軌線)の内部線電車には一度乗ってみたいと以前から思っていたからです。
上の写真の車両が、その内部線と八王子線で使われている、ナローゲージの電車です。ご覧のようにかなり細身の電車です。

また、名古屋から新清洲へと行ったのは清洲城を見学してきたためで、地下鉄東山線に乗って藤が丘へと向かう途中覚王山で一度下車したのは、日泰寺へ立ち寄ったためです。



藤が丘から八草まで乗った「愛知高速鉄道東部丘陵線」は、愛知万博の開催に合わせて平成17年に開業したリニアモーターカーの路線(上の写真参照)で、市民からは「リニモ」の愛称で親しまれています。
ちなみに、昨年10月26日の記事で紹介した、JR東海が将来の中央新幹線(東京~甲府~名古屋~奈良~大阪)として運用すべく山梨で実験を進めているリニアは超電磁石を使った反発型磁気浮上システム(約10cm浮上)で、常電磁石を使った吸引型磁気浮上式システム(8mm浮上)のリニモとは異なるシステムを採用しています。
一口に「リニア」と言っても、モノレールや新交通システムに近い輸送大系のリニモと、都市間の長距離輸送を担うJR東海のリニアとは、その目的や運用は大幅に異なります。



高蔵寺駅前から大曽根まで乗ったガイドウェイバスは、同一車両で一般道と専用軌道を走れる特性を持っている“鉄道とバスのハーフ”のような交通機関で、名古屋市民からは「ゆとりーとライン」の愛称で親しまれています。
ガイドウェイバスは、一般道では一般のバスと全く同様に走り、普通にバス停にも止まりますが、専用軌道に入ると、前後輪と連動する案内装置(小型の車輪)がレールの内側をトレースして走り、そのため専用軌道では運転士はハンドルは握らず、膝に手を置いたまま足でアクセルだけ踏んで運転をします(上の写真では専用軌道を走っています)。
また、一般道では「バス停」ですが、専用軌道区間では「駅」が設けられており、ゆとりーとラインの専用軌道(大曽根駅~小幡緑地駅間6.5km)には現在9駅が設置されています。



名鉄名古屋から中部国際空港へは、平成16年にセントレアへのアクセス用特急としてデビューした、名鉄のミュースカイ2000系に乗ってきました。
平成17年にはグッドデザイン賞を受賞し、翌18年には鉄道友の会からローレル賞も受賞した、最高運転速度120km/hの4両固定編成の電車で、名鉄名古屋駅~中部国際空港駅間を最速28分で結びます。
上の写真がそのミュースカイ2000系ですが、この写真は空港まで乗った際に撮ったものではなく、その前日の早朝、神宮前駅のホームにて撮った写真です。