今から11年前にアップした平成18年8月27日の記事では、南海の特急「ラピート」は、関空輸送ではJRの特急「はるか」にかなり押されている、関空利用者の多くははるかのほうを利用しておりJRに軍配が上がった形になった、という事をお伝えしましたが、近年は、その状況が激変しています。
ラピートの利用者が、かなり増えてきているのです。平成27年度から翌28年度への1年間だけで、ラピートの乗車人員は22%も増加し、収入も13%もアップしています。
具体的には、ラピートの平成22年度の利用客数は179万7000人でしたが、それ以降は増加に転じ、平成24年度は200万人台になり、平成28年度には過去最高の344万9000人を記録しました。
現在まででもっとも少ない平成15年度の165万人と比較すると、何と2倍以上にも増加しており、「ラピートの利用者低迷に南海が悩んでいる」などと云われていたのは、もう既に過去の話になった感すらあります。
ラピートの利用客数が増加している最も大きな要因は、関西空港の利用者が増えた事です。
平成22年12月13日の記事では、関空の地位低下(関空の開港後に廃止されるはずだった伊丹空港が廃止されず、更にその後神戸空港も開港するなどして関西圏に3つもの空港が共存する事態になった事や、不況の影響で全国的に航路が減便されて関空自体の利便性が低下してきている)について述べましたが、その後状況が好転し、近年は、経済状況が良くなってきている事や、ビザの発給要件緩和や関空を発着するLCC(格安航空会社)便の就航が増えた事によるインバウンド(訪日外国人)増加などから、関空の利用者数は急激に増えてきており、それが、ラピートの利用者増加にも繋がっているのです。
南海電鉄の広報担当者によると、最近のラピートは東アジアの人達の利用が多く、特に韓国人が多い傾向との事です。
平成27年度に南海が実施したアンケート調査では、南海の関西空港駅を利用する乗降客のうち29%が外国人で、定期券の利用者を除くと、39%もが外国人なのだそうです。
ラピートとはるかの関係は、関空の開業当初はライバルのように捉えられていましたが、最近は、利用目的別にすみ分けがなされていて、両者のその違いが、それぞれの強みにもなっているようです。
例えば、新大阪や京都などへ行く人は、それらの駅に直通運転されているはるかを選び、一方、難波まで早く行きたい人や、ミナミで買い物をしてから関空へ向かおうという人はラピートを選ぶ、という感じです。
現在、ラピートは1日64本(土休日は66本)運行されており、ラピートの利用者が増えるのに伴い、南海・JRの関西空港駅の利用者も平成22以降、増加が続いています。
国土交通省近畿運輸局の統計によると、南海の関西空港駅の1日あたりの平成28年度の利用者数は2万9515人(自動改札機の通過人数)で、JRの3万961人(同)に迫る勢いとなっています。
ラピートの利用者が、かなり増えてきているのです。平成27年度から翌28年度への1年間だけで、ラピートの乗車人員は22%も増加し、収入も13%もアップしています。
具体的には、ラピートの平成22年度の利用客数は179万7000人でしたが、それ以降は増加に転じ、平成24年度は200万人台になり、平成28年度には過去最高の344万9000人を記録しました。
現在まででもっとも少ない平成15年度の165万人と比較すると、何と2倍以上にも増加しており、「ラピートの利用者低迷に南海が悩んでいる」などと云われていたのは、もう既に過去の話になった感すらあります。
ラピートの利用客数が増加している最も大きな要因は、関西空港の利用者が増えた事です。
平成22年12月13日の記事では、関空の地位低下(関空の開港後に廃止されるはずだった伊丹空港が廃止されず、更にその後神戸空港も開港するなどして関西圏に3つもの空港が共存する事態になった事や、不況の影響で全国的に航路が減便されて関空自体の利便性が低下してきている)について述べましたが、その後状況が好転し、近年は、経済状況が良くなってきている事や、ビザの発給要件緩和や関空を発着するLCC(格安航空会社)便の就航が増えた事によるインバウンド(訪日外国人)増加などから、関空の利用者数は急激に増えてきており、それが、ラピートの利用者増加にも繋がっているのです。
南海電鉄の広報担当者によると、最近のラピートは東アジアの人達の利用が多く、特に韓国人が多い傾向との事です。
平成27年度に南海が実施したアンケート調査では、南海の関西空港駅を利用する乗降客のうち29%が外国人で、定期券の利用者を除くと、39%もが外国人なのだそうです。
ラピートとはるかの関係は、関空の開業当初はライバルのように捉えられていましたが、最近は、利用目的別にすみ分けがなされていて、両者のその違いが、それぞれの強みにもなっているようです。
例えば、新大阪や京都などへ行く人は、それらの駅に直通運転されているはるかを選び、一方、難波まで早く行きたい人や、ミナミで買い物をしてから関空へ向かおうという人はラピートを選ぶ、という感じです。
現在、ラピートは1日64本(土休日は66本)運行されており、ラピートの利用者が増えるのに伴い、南海・JRの関西空港駅の利用者も平成22以降、増加が続いています。
国土交通省近畿運輸局の統計によると、南海の関西空港駅の1日あたりの平成28年度の利用者数は2万9515人(自動改札機の通過人数)で、JRの3万961人(同)に迫る勢いとなっています。