北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

京都鉄道博物館に行ってきました(後編)

2016年07月24日 | 博物館・記念館等
今日の記事は、「前編」としてアップした、昨日の記事の続編です。
昨日の記事に引き続き、京都鉄道博物館で私が見学・撮影してきた車両や光景等を紹介致します。


以下の写真7枚は、いずれも、私が本館内(但し昨日の記事で紹介した、本館メインスペースと本館内引込線は除く)で見学・撮影してきた車両の一部です。
昭和の鉄道シーンを彩ってきた沢山の名車達が一同に展示されており(一部、明治・大正期の車両もありましたが)、とても見応えがありました!
















以下の写真2枚は、本館屋上から眺めた京都の景色です。
1枚目の写真には、東寺の五重塔と東海道新幹線が、2枚目の写真には京都タワーがそれぞれ写っております。






以下の写真は、本館から扇形蒸気機関車庫への連絡通路上から見てきた、SL検修庫です。
ここは、京都鉄道博物館の開館に当たり新設された、蒸気機関車の解体検査や修理に特化した専用検修庫で、蒸気機関車を吊り上げる事が出来るクレーンが設置されており、また、修理風景が見学出来るよう、施設の一部がこのようにガラス張りになっています。



ちなみに、この時はD51形蒸気機関車200号機が全般検査(全ての装置や部品などを分解した上での検査)を受けていました。同機は本線走行への復帰が決まっているため、この検査と併せて、本線走行に必要な保安装置や運転記録装置などの取り付け作業も同時に行われているそうです。


以下の写真5枚は、いずれも、私が扇形蒸気機関車庫やその周辺で見学・撮影してきた車両の一部です。梅小路蒸気機関車館だった当時は、ここが本館といえるメイン施設でした。












以下の写真2枚は、扇形蒸気機関車庫で保存・展示されている、私が特に大好きな7100形蒸気機関車「義経号」です。
7100形は、明治期の北海道(幌内鉄道など)を疾走し北海道の開拓にも貢献したアメリカ製の機関車で、車体前面に張り出したカウキャッチャー(排障器)や、筒の一部が大きくふくらんだダイヤモンドスタックの煙突など、日本の他の蒸気機関車にはない際だった特徴的な外観を持っています。





なお、この7100形蒸気機関車(義経号のみならず、弁慶号やしづか号も含む)については、以下の各記事でも紹介させて頂きました。
http://sky.ap.teacup.com/kansai/229.html
http://sky.ap.teacup.com/kansai/250.html
http://sky.ap.teacup.com/kansai/340.html


というわけで、限られた時間ながらも、京都鉄道博物館を一通り見学してまいりました。個人的には、是非また改めて、ゆっくりと来てみたいです。
ちなみに、私は今まで、札幌市にある「北海道鉄道技術館」、さいたま市にある「鉄道博物館」、名古屋市にある「リニア・鉄道館」、北九州市にある「九州鉄道記念館」をそれぞれ見学しているので、これで、JR旅客グループ6社のうち、一応、JR四国の「四国鉄道文化館」を除く各社の鉄道博物館を見学し終えた事になります♪

京都鉄道博物館に行ってきました(前編)

2016年07月23日 | 博物館・記念館等
前回の日記で述べたように、私は今月中旬、2泊3日の日程で関西に行ってきたのですが、2日目の午前中は、前々からずっと行ってみたいと思っていた「京都鉄道博物館」へ行き、同館を初めて見学してきました。



この博物館の概要等については、今から4年近く前にアップした平成24年12月22日の記事で解説しておりますので、その詳細は割愛しますが、改めてざっくり言うと、京都鉄道博物館とは、元々京都の梅小路にあった「梅小路蒸気機関車館」に、大阪にあった「交通科学博物館」(平成26年に閉館)の機能を統合・再編させ、それに合わせて展示品も大幅に追加して今年の4月29日にオープンした、鉄道の総合博物館です。
事実上、梅小路蒸気機関車館を大幅に拡張・リニューアルした施設といえ、JR西日本が運営しております。

京都鉄道博物館には、その前身ともいえる梅小路蒸気機関車館に収蔵・展示されていた20両の蒸気機関車を含む、合計53両の車両が収蔵・展示しており、それらの展示車両の中には、営業列車として初めて東海道新幹線を走った0系新幹線電車の第1号車や、時速300kmでの営業運転を実現しギネスブックにも掲載された500系新幹線電車、戦後の特急列車を牽引した国鉄最大のC62形蒸気機関車など、歴史的な価値を持つ車両が多数含まれております。
ちなみに、京都鉄道博物館の展示面積は約31,000平方メートルあり、現時点では、さいたま市大宮区にあるJR東日本の「鉄道博物館」(但し来年に拡張される予定)や、名古屋市港区にあるJR東海の「リニア・鉄道館」を、面積・展示車両数共に上回っており、日本最大の鉄道博物館といえます。


以下は、京都鉄道博物館で収蔵・展示されている車両の一部を、構内の各エリア毎に大雑把にまとめたものです。
但し、ここに掲載したのはあくまでも代表的な車両のみで、全車両(53両)を掲載しているわけではないので御了承下さい。

≪プロムナード≫
●C62形蒸気機関車26号機
●DD54形ディーゼル機関車33号機
●22形制御電動車1号車
(0系新幹線電車の4両編成、鉄道記念物、未来技術遺産)
●クハ103形制御車1号車(103系通勤形電車の先頭車)
●マロネフ59形2等A・B寝台緩急車1号車
●ナシ20形食堂車24号車


≪トワイライトプラザ≫
●EF58形電気機関車150号機
●EF65形電気機関車1号機
●EF81形電気機関車103号機
(トワイライトエクスプレス牽引専用塗装)
●オロネ24形A寝台車4号車
●スロネフ25形A寝台緩急車501号車
●スシ24形食堂車1号車


≪本 館≫
●230形蒸気機関車233号機(現存する最古の国産蒸気機関車、鉄道記念物、国の重要文化財)
●1800形蒸気機関車1801号機(英国キットソン社製、鉄道記念物)
●122形制御電動車5003号車(100系新幹線電車の東京方先頭車)
●521形制御電動車1号車(500系新幹線電車W1編成の博多方先頭車)
●クハネ581形制御寝台車35号車(583系特急形寝台電車の先頭車、ヘッドマークは「月光」)
●クハ489形制御車1号車(489系特急形電車の先頭車)
●EF52形電気機関車1号機(鉄道記念物)
●EF66形電気機関車35号機
●DD51形ディーゼル機関車756号機
●キハ81形制御気動車3号車
(キハ80系ボンネット型特急先頭車、ヘッドマークは「くろしお」)
●ヨ5000形車掌車5008号車(テールマークは「たから」)

≪扇形蒸気機関車庫≫
●8620形蒸気機関車8630号機(構内運転用動態保存機)
●C62形蒸気機関車2号機(構内運転用動態保存機)
●C61形蒸気機関車2号機(構内運転用動態保存機)
●D51形蒸気機関車200号機(構内運転用動態保存機、本線運転復活予定有り)
●C57形蒸気機関車1号機(本線運転可能動態保存機、冬期以外は下関総合車両所新山口支所に常駐)
●7100形蒸気機関車7105号機(義経号、構内運転用動態保存機)
●C62形蒸気機関車1号機
●D51形蒸気機関車1号機
●C58形蒸気機関車1号機
●C59形蒸気機関車164号機



今回は時間の都合上、残念ながらやや駆け足での見学とはなりましたが、一応、館内各所を一通り見学する事が出来ました。
展示品の全てを入念に見学出来たわけではありませんでしたが、私としては、とりえあえずは満足です!

以下の写真3枚は、京都鉄道博物館に入場した私が、まず、同館を構成するエリアのひとつであるプロムナードで見学・撮影してきた車両の一部です。入場者がまず最初に見る光景がこれです。








以下の写真2枚は、私がトワイライトプラザで見学・撮影してきた車両の一部です。
御覧のように、今年の3月まで札幌~大阪間を走っていた寝台特急「トワイライトエクスプレス」に使用された車両の一部が展示されております。






以下の写真は、博物館の構内路線と、JRの営業路線とを直接結んでいる連絡線(引込線)です。
この引込線を介して館内の展示車両を入れ替える事が出来るのも、京都鉄道博物館の大きな特徴のひとつで、現役で運行している車両も臨時(期間限定)で館内に展示出来るようになっています。




以下の写真3枚は、本館1階の、メインスペースの様子です。
メディアなどで京都鉄道博物館が紹介される時は、大抵ここで撮影した写真がよく使われており、同館の“象徴”ともいえる空間・車両です。








以下の写真2枚は、私が本館1階の引込線で見学・撮影してきた車両の一部です。
1枚目の写真に写っている電源車(トワイライトエクスプレス仕様のカニ24形電源車12号車)はここで静態保存されているもので、恐らく当分の間ここから動く事は無い思われますが、2枚目の写真に写っている軌道モーターカー(保線作業用の車両)は、昨年末に製造されたばかりの現役の新型車で、数日間の期間限定でここで公開されていました。






後編に続く)

阪急神戸線で最新型の1000系電車に乗ってきました

2016年07月18日 | 阪急(神宝線系統)
私は先週の木曜から土曜にかけて、2泊3日の日程で関西方面を旅行してきました。
今回は主に大阪・京都・奈良を回ってきたのですが、飛行機は、行きは新千歳空港から神戸空港へ行く便に、帰りは伊丹空港から新千歳空港へ行く便に乗りました。

というわけで、まずは神戸空港に着いたので、空港からはポートライナーに乗って、神戸の中心地である三宮に出たのですが、その日の宿泊先は梅田にある紀州鉄道ホテルだったので、今度は三宮から梅田へと移動しなければなりません。



三宮~梅田間は、皆様も御存知のようにJR、阪急、阪神がそれぞれ並走しているため、移動手段は三択になるのですが、今回は、久々にエレガント・マルーンの光沢の車体が見てみたい、という私の個人的な趣向により(笑)、阪急を利用する事にしました。

阪急の神戸三宮駅のホームで待っていると、平成25年7月1日の記事で紹介しました、阪急にとっては10年ぶりとなる新型電車「1000系」がたまた入線してきたので、その1000系電車に乗車してきました。









1000系は、阪急が平成25年から製造を開始し、同年11月にデビューした、神戸線と宝塚線(総称:神宝線)向けの電車で、9000系・9300系の開発コンセプトである「すべてのお客様に快適な移動空間」を継承しながらも、「さらなる環境性能の向上」を新たなコンセプトとした電車です。

京都線用の1300系と共に阪急の最新型車両である1000系電車に初めて乗る事が出来て、ちょっと嬉しかったです♪