明治21年1月1日より、東経135度子午線上の時刻が、日本では国内の標準時として使われていますが、その135度子午線を横切る鉄道路線は、現在7線(山陽電鉄本線、JR山陽本線、山陽新幹線、神戸電鉄粟生線、JR加古川線、JR山陰本線、北近畿タンゴ鉄道宮津線)あります。
しかし、その東経135度子午線がホームを横切る駅となると、全国でもたった一駅しかありません。それが、兵庫県明石市天文町1丁目にある、山陽電気鉄道本線の「人丸前駅」(ひとまるまええき)です。
この駅は、島式ホーム1面2線の高架駅で、改札口は地上に1ヶ所のみあり、改札口の横には一応駅員の詰所があるものの、その窓口のシャッターは常時閉まっており、基本的には無人駅です。
貼付の写真が、数年前に私が同駅のホームで撮影してきた、ホームのやや西寄りに白色で引かれている子午線です。
この白いラインには、「東経135度子午線」とはっきり記されており、このラインが日本標準時であることを誇らしげに示しています。
ちなみに、ホームの向こう側に見える時計塔は、子午線の真上に建っている明石市立天文科学館です。高さ54mのこの時計塔は明石市のシンボルとなっています。