北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

阪急創立100周年 阪急電鉄プロファイル

2009年02月20日 | 映像・DVD


先日、通販にて『阪急電鉄プロファイル ~宝塚線・神戸線・京都線~』というDVD(収録時間2時間15分)を購入しました。

このDVDは、阪急創立100周年を記念して一昨年(平成19年)制作された作品で、宝塚線系統・神戸線系統・京都線系統の各路線と、主要駅、阪急の各主要車両が、綺麗な映像と共に丁寧に紹介されており、「阪急のあのマルーンの電車が大好き!」という人は確実に“三食の飯を抜いてでもとりあえず即買い”な作品です(笑)。
列車の走行風景も多く収録されている他、主要駅や路線の一部についてはダイナミックな空撮による映像も収録されており、また、沿線のスポットや風物などにも触れられており、とにかく阪急電車とその沿線の魅力が見事にギュッと凝縮されているDVDです。

阪急電車好きにとっては、繰り返し見る価値のある、買って後悔のないDVDですよ。オススメです!

京福電鉄北野線

2009年02月16日 | 嵐電・叡電
昨年の8月、京都を旅行した際に久々に嵐電(京福電鉄)に乗ってきました。
まずは北野線沿線にある臨済宗の名刹・妙心寺を参拝・見学し、その後、北野線の妙心寺駅から帷子ノ辻(かたびらのつじ)行きの電車に乗り、帷子ノ辻駅で四条大宮行きの嵐山線の電車に乗り換えて、四条大宮駅まで乗車してきました(下図参照)。



嵐電の路線は、嵐山線(四条大宮~嵐山間・7.2km)が本線、北野線(北野白梅町~帷子ノ辻間・3.8km)が支線という扱いですが、私は、どちらの路線も京都らしい風情が感じられて大好きです。
嵐山線は全線が複線で、大半は専用軌道ですが一部に道路との併用区間があるという特徴があり(そのため嵐山線は路面電車としての性格も併せ持っています)、一方北野線は、鳴滝~常盤の一駅間のみ複線でそれ以外の区間は全て単線ですが、併用軌道はなく全線が専用軌道という特徴を持っています。

今日は、その両路線のうち、北野線の沿線風景について、同線を走る電車の先頭部(運転席のすぐ後ろ)から撮影した正面車窓の風景を中心に、紹介をさせて頂きます。



この写真は昨年8月31日の記事から再録したもので、北野線の妙心寺駅ホーム(帷子ノ辻方面ホーム)から撮影した、同駅の北野白梅町方面ホームと、そのホームに停車中の北野白梅町行きの電車です。

妙心寺駅の前後にそれぞれ位置する龍安寺駅と御室仁和寺駅は、両駅とも電車の行き違いができる構造の駅ですが、この写真のように妙心寺駅は単線の駅で、線路が上下各線に分離していないため電車の行き違いはできません。
しかしホームは、上下それぞれの列車に対応するよう2面に分離されており、道路(踏み切り)を挟んで斜めに向かい合うように1面ずつ設置されています。
このように、単線の駅であるにも拘らずホームが相対して2面設置されているのは、嵐電の電車は運賃箱のある左側のドアを開けて乗客を乗降させる仕組みとなっているため、改札口のない無人駅では進行方向に対して左側にホームがないと都合が悪いからです。



一昨年3月に現駅名に改称されるまでは「高雄口」という駅名だった、北野線の宇多野駅です。
前述の妙心寺駅同様、この駅も単線で、2面のホームがそれぞれ斜め向かいに設置されています。



北野線の宇多野~鳴滝間です。
春の桜開花シーズンには「桜のトンネル」となることでも知られる区間で、開花シーズンには夜間ライトアップも行われるそうです。



僅か300mの距離ながら、北野線唯一の複線区間である鳴滝~常盤間です。
この区間を終え常盤駅を過ぎると、北野線の線路はJR山陰線の下をくぐって右にカーブし、嵐山線の電車との乗り換え駅である帷子ノ辻駅へと合流します。



帷子ノ辻駅に入線する直前の北野線の電車内から撮影した、帷子ノ辻駅です。

春・秋の観光シーズンの土曜や休日には、北野白梅町と嵐山とを結ぶ、嵐山線・北野線の直通電車が運転されることもありますが、通常は、北野線は線内のみでの折り返し運転しか行っておらず、そのためほとんどの場合は、北野白梅町から来た電車はこの駅が終着駅となり、この駅から再び北野白梅町へと折り返して行きます。

鍋を囲んで関西の鉄道について語る

2009年02月10日 | ノンジャンル
一昨日の夜、札幌市内に住む同い年の友達T君から家に招待していただき、同じく招待された友達達と共にT君の家に行って、T君夫妻が用意して下さったお鍋やその他様々なお料理を美味しくいただきながら、夜遅くまでいろいろな話に花を咲かせ、とても楽しい一時を過ごしてきました。
下の写真が、その時撮影した写真です。



ところで、今回T君の家に招待されたメンバーの中には、関西出身の二十代半ばのM君という男性がおり(上の写真では一番右側でピースサインのポーズをとっている人物)、私は、そのM君とは以前一度顔を合わせた事があるだけで特に親しい間柄ではなかったのですが、一昨日の夜は、関西(主に京阪神地区)の鉄道について、M君とはかなり話が盛り上がりました。
もっとも、社交的で盛り上げ上手なM君の方が、年上の私に気を利かせて私の趣向に話を合わせてくれたのでしょうが(笑)。

M君は京都大学を卒業しているため、京大周辺の地理には詳しく、そのため出町柳界隈を走る京阪鴨東線や叡電の話題、更には、京大からは離れていますが嵐電の話題でも盛り上がり、札幌で関西の鉄道について語り合ったのは本当に久々だったので、結構楽しかったです。

また、阪神(梅田~三宮)間を鉄道で移動する際には、3ルートある鉄道のうちどの路線(阪急・阪神・JR)を利用するか、という話題では、私が「勿論阪神を使う。でも阪急もたまに使う。阪急も好きだからね。JRはまず使わない」と言ったのに対し、M君は「自分はJRを使う」と言い、ここでは意見が真っ向から対立し、お互いに笑いながら「あなたとは分かり合えないな」と言い合いました(笑)。
関西から遠く離れた札幌で、こういったネタで話せるのは本当に嬉しいですね。

M君は、仕事の都合で札幌に移動してからそれなりの時間が経過しているにも拘らず、昨年10月に開業したばかりの京阪中之島線や、来月20日に開業する予定の阪神なんば線の事も結構詳しく知っていたため、所謂“鉄ちゃん”ではないものの、元々鉄道を始めとする交通機関には日頃からそれになりに関心を持っていた様子でした。
M君とはまたお酒を酌み交わしながら関西の鉄道について熱く語り合いたいですね。M君が迷惑でなければの話ですが(笑)。

それはともかく、一昨日の夜はかなり遅い時間まで盛り上がってしまったため、私達を招いて下さったT君夫妻にはいろいろと迷惑をかけてしまいました。T君、奥様、大変失礼致しました!
そして、私達を温かくもてなして下さり、本当にどうもありがとうございました!

KATO製 阪急6300系を購入!

2009年02月07日 | 鉄道模型(N)
昨年12月8日の記事では、マイクロエース製の京阪8000系を購入したことを報告させていただきましたが、先月は、KATO製の阪急6300系を購入しました。
懐はかなり寒かったのですが、つい無理をして、2ヶ月連続でNゲージのセットを購入してしまいました(笑)。

しかも、実車通りに京都本線仕様の編成(全8両)を再現するには、「4両基本セット」(先頭車2両とモーター車を含む、定価8,190円)と「4両増結セット」(全て中間車でモーター車はなし、定価4,725円)の2セットを揃えなければならず、私としては懐具合から少し悩みましたが、結局、実車通りの編成を再現するために2セットを同時に買い揃えました。
幸いなことに、この2セットの新品をネットオークションにて、合わせて約9,000円で落札することができましたので、店頭で買うよりはかなり割安に入手することができました。



以下は、今年発行されたKATOの製品カタログに掲載されていた、その阪急6300系についての紹介・解説文です。

関西の私鉄にあって、阪急電鉄の車両はどこか気品を感じさせるしっとりとした味わいを持っていることで人気があります。昭和50年(1975)に登場した6300系は、京都線の特急電車という阪急にとっての看板列車に使用するために造られた両開き2扉の車両です。屋根の明るい灰色に、車体頂部をアイボリーで彩った「阪急マルーン」の車体は、独特の存在感を持っています。

また、同じページには以下の解説文もありました。この文章は、そのまま製品のパッケージにも転載されていました。

6300系は、昭和39年(1964)に登場した2800系に始まり、昭和50年(1975)にそれを引き継ぐ2代目の特急電車として登場しました。アルミサッシで縁取りされた大きな窓と、貫通扉を持つ「阪急スタイル」ともいうべきフロントに、ドアを両端に配置しその間を2連窓でつないだ6300系は、新しさと伝統とが適度にミックスされた、いかにも阪急の特急というスタイルです。室内も転換クロスシートを配置し、機能的な特急を演出しています。
製品は、8両編成で活躍する阪急6300系を再現していただけるよう、実物の持つ端整な魅力をKATO独自のアイデアと技術でリアルに再現いたしました。


ちなみに、下の写真が、京都本線と嵐山線の接続駅である桂駅の京都本線ホームにて撮影した、実車の6300系(左側の列車)です。(この写真は昨年9月23日の記事からの再録です。)



そして下の写真が、私が今回購入した、KATOの6300系の先頭車を写したものです。
列車種別は「特急」、行先表示は「河原町」としました。リアルでなかなかいい感じです(笑)。
ちょっと分かり辛いかもしれませんが、貫通扉の上部にあるヘッドライトは点灯しています。



下の写真は、テールライトを点灯させた状態です。
いずれ、室内灯も組み込んだ上で、そのうち作りたいと思っているレイアウトの上を走行させてみたいです!



ちなみに、実車の6300系は、デビューから既に30年以上も経っていることから、現在、新型特急車両の9300系と順次置き換えられており、それに伴い6300系の一部編成は、内装などにリニューアル(クロスシートを1列+2列に変更、クロスシートの内・扉付近をロングシート化、内装色を変更、日除けをスクリーンタイプに変更、車椅子スペースの設置など)を施された上で8両編成から4両編成に変更され、今年の春から嵐山線の営業運転に投入されることになっています。