北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

京都市営地下鉄東西線、二条~太秦天神川間開業

2008年01月19日 | 地下鉄


一昨年4月23日の記事昨年10月29日の記事でも書かせていただいたように、京都市営地下鉄東西線の西端駅であった二条駅と、同線の新たな西端駅となる太秦天神川駅との間で建設が進められていた延伸区間2.4kmが、今月の16日に開業しました。
平成16年11月23日に同線東側の延伸区間(醍醐駅~六地蔵駅間)が開業して以来、同線は約3年ぶりに路線が延伸され、今回の開業により東西線の路線距離(営業キロ)は17.5kmとなり、太秦天神川駅~六地蔵駅間は34分で、太秦天神川駅と市中心部に位置する烏丸御池駅(地下鉄烏丸線との乗換駅)は約8分で結ばれます。

また、これについては昨年10月29日の記事で詳しく紹介させていただきましたが、同区間の開業と同時に京阪電車(京津線)の乗り入れ区間も延長され、浜大津駅~太秦天神川駅間まで京阪の直通電車が走るようになりました(同区間の直通電車の所要時間は、浜大津行きが33分、太秦天神川行きが35分)。
京津線の電車は、延伸区間の開業前は東西線に乗り入れる全ての電車(平日83本)が京都市役所前駅止まりで運行されていましたが、延伸区間の開業後は、48本が従来通り京都市役所前駅止まりで運行され、それ以外の28本が、京都市役所前駅から西側の区間にも乗り入れるようになり、東西線西端の太秦天神川駅まで運行されます(昼間の時間帯は、太秦天神川駅発と京都市役所前駅発の電車が概ね15分間隔で交互に運転されています)。

今回開業した延伸区間2.4kmの建設費用は、総額525億円で、延伸区間には西大路御池駅と太秦天神川駅の2駅が新設され(両駅ともホームドア付の島式1面2線ホーム)、京都市では両駅合計で1日28,000人の乗降客を見込んでいます。
今年の3月末には、太秦天神川駅と接続する、京福電鉄嵐山線の新駅「嵐電天神川」が開業する予定で、嵐電天神川駅が開業すると、嵐山と琵琶湖をつなぐ観光ルートは一層充実することになります。

開業前日の15日に二条駅附近の京都弥生会館で開かれた開業記念式典では、桝本頼兼京都市長は、「二条~太秦天神川間の延伸は、京都市西部地域における生活交通の利便性を飛躍的に向上させるとともに、同時に実施いたします京阪電鉄浜大津駅から太秦天神川駅までの京津線車両の直通運転や、嵐電天神川駅との結節により、広域的な鉄道ネットワークを拡充し、道路混雑の解消や観光振興にも大きく寄与するものであります」と挨拶され、また、内海貴史京都市会議長は、「広域的な鉄道網が形成され、琵琶湖岸の浜大津と嵯峨野・嵐山とを結ぶ観光ルートが新たに開発されるなど、西部地域はもとより京都都市圏全体の活性化が図られるものと大いに期待を寄せている」と挨拶されたそうです。

ちなみに、同区間の延伸開業に合わせて市西部の市バス路線も再編され、桂駅東口(西京区)と太秦天神川を結ぶ70系統が新設されたほか、他の系統も路線が一部変更され、延伸区間の開業日から新ダイヤでの運行が始まりました。

ところで、京都市営地下鉄の東西線とは全然関係のない話ですが、私の暮ら札幌にも「東西線」という同名の地下鉄路線があります。
しかし札幌市営地下鉄の東西線は、平成11年2月に琴似駅~宮の沢駅間が延伸開業して以降、路線の延伸はされておらず、今の所、延伸する動きもありません。一応、西側(手稲方面)に延伸する案はあるみたいですけど。

でっかい動輪

2008年01月09日 | 蒸気機関車


これは今から5年程前に、京都の梅小路蒸気機関車館に行った際に、その時一緒にいた友達に撮って貰った写真です。

マニアの方なら、きっとこの写真に写っている動輪を見ただけでSLの形式がすぐに分かるのでしょうが、生憎私は、この写真を見ただけでは、この写真が一体どのSLの前で撮られたものなのか、さっぱり思い出せません(笑)。
しかし、私の身長とほぼ同じ直径の動輪は、こうやって写真を見ただけでもかなりの迫力を感じます。
今の一般的な鉄道車両の動輪の数倍もの大きさがある、このようなサイズの車輪を持つ車両が線路を走っていたのかと思うと、改めてやっぱり凄いなと思います。