北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

8000系の全車がついに新塗装色に切り替わります

2010年08月28日 | 京阪(京阪線系統)
京阪では、平成20年10月の中之島線開業を機に、京阪本線とその支線(中之島線・鴨東線・交野線・宇治線)を走る全車両の塗装変更を同年4月から順次進めていましたが、京阪からの発表によると、8000系車両(但し8030番台は除く)の旧塗装色での運用は、京阪特急の運転開始60周年の翌日となる来月2日をもってついに終了することになりました。
昭和の時代から親しまれてきた、京阪特急を象徴するあのツートンカラーが消えてしまうのは、何とも寂しい限りです…。



▲ 新塗装の8000系。
9月3日からは、8030番台は除く全ての8000系がこの塗装となります。(この写真は昨年4月2日の記事からの再録です。)



▲ 旧塗装の8000系。
京阪利用者にとっては、京阪特急といえば昔からずっとこの色でした。(この写真は昨年3月30日の記事からの再録です。)



▲ 旧塗装の8030番台。
新3000系の登場により、8030番台に改番されて8000系に組み入れられた、旧3000系です。(この写真は昨年8月に撮影しました。)



▲ 私が所有する、京阪8000系の模型
マイクロエース製のNゲージ鉄道模型です。線路に向こう側にはトミーテック製の神社のジオラマを置いて、京都らしさを表してみました。なお、このジオラマの写真は以下の記事にも何枚か掲載させていただきました。
http://yaplog.jp/syouwa-scene/archive/22

浜大津駅

2010年08月15日 | 京阪(大津線系統)


浜大津駅は、滋賀県の県庁所在都市・大津市の中心部に位置する、京阪電車における大津側のターミナル駅です。
上の地図を見ていただければ一目瞭然ですが、同駅は京津線(御陵~浜大津間7.5km)と石山坂本線(石山寺~坂本間14.1km)が合流する地上駅(橋上駅舎)で、両線は、駅前にある道路の交差点上で接続しています。
この交差点は、4両編成の京津線の電車と、2両編成の石山坂本線の電車が、車と一緒に普通に道路を走る、全国的にも大変珍しい光景が見られる場所なのです。

浜大津駅は大津線(京津線と石山坂本線の総称)系統の拠点になっている駅でもあり、大津線の中では特に私の大好きな駅の一つです。
ちなみに、同駅は「第3回近畿の駅百選」にも選定されています。



▲ 京津線と石山坂本線が分岐する交差点で、この写真は、地下鉄東西線と直通運転している800系電車が浜大津駅から京都方面に向かって走り出すところです。
ご覧のように、京都方面行きの電車は、同駅を出るとすぐに併用軌道(道路上に敷設された線路)の左カーブに入ります。逆に、京都市内から浜大津に向かって走ってくる京津線の電車は、大津市内の併用軌道区間(約600mの)の終わり近くで右カーブして終点の浜大津駅に入ることになります。



▲ 京津線と石山坂本線の分岐地点を歩道橋から撮影しました。石山坂本線の700系電車が、浜大津駅から坂本方面に向かって走り出したショットです。
なお、現在の浜大津駅は1面2線のホームを持つ単純な構造ですが、昭和56年以前は、京津線の浜大津駅と石山坂本線の浜大津駅は分離しており、京都市内から大津方面に向かってくると、京津線の浜大津駅は左カーブして石山坂本線と交差した向こうにありました(頭端式のターミナル駅でした)。そのため、当時両線を直通していた電車(石山直通急行)は、京津線の浜大津駅に着いた後、スイッチバックして石山坂本線の浜大津駅に入り、そこで一度停車してから、石山寺まで行っていたそうです。
現在のように駅の構造が単純化されたことにより、両線の乗り換えは楽になりましたが、両線の直通電車が無くなってしまったのは残念なことです。
現在でも石山坂本線の石山寺側から京津線には直通できる構造になっており、坂本側からも、京津線か石山坂本線にシーサスポイントなどを設置すればスイッチバックによって直通電車を走らせることは可能なので、なかなか難しいとは思いますが、いずれは両線の直通電車を復活して貰いたいです(但し、浜大津駅以外の石山坂本線のホームはいずれも2両分の長さしかないので、4両で走っている京津線の電車が走るためにはホームの延伸が必要になります)。



▲ 京津線と石山坂本線の分岐地点を歩道橋から撮影しました。石山坂本線の電車が併用軌道上で擦れ違うショットです。
この交差点から右にカーブしている線路は、地下鉄東西線に繋がっている京津線の線路です。



▲ 浜大津駅1番線に停車中の、地下鉄東西線・太秦天神川行きの800系電車。
京津線は浜大津駅が終点であり、現在、石山坂本線への直通運転は行われていないため、同駅(終点)に到着した京津線の電車は2番線で乗客を降ろした後、そのまま直進して一旦、上下線の間に設置されている折り返し線に入り、そこで折り返して1番線に入り、京都方面へと向かう乗客を乗せます。



▲ 浜大津駅1番線に停車中の、石山坂本線・坂本行きの600系電車。
浜大津駅は石山坂本線のほぼ中央に位置しており、同線を走る電車は京津線のようにここで折り返し運転は行っておらず、大半の電車が石山坂本線の全区間(石山寺~坂本間)を直通しています。

阪急電車、映画化決定!

2010年08月04日 | 阪急(京都線系統)


平成20年8月19日の記事では、有川浩さん(高知県出身の女性小説家で大学時代に阪急今津線の沿線に下宿されていたそうです)が今津線を走る阪急電車や同線の駅・沿線などを舞台にした『阪急電車』というタイトルの小説を紹介させていただきましたが、昨日、東宝から、その『阪急電車』を映画化すると発表されました。

以下は、今日ネット上にアップされた、スポーツ報知の記事の転載です。

女優の中谷美紀(34)が、女性作家・有川浩(ひろ)さん原作の24万部のベストセラー小説を映画化した「阪急電車」(来年初夏公開)に主演することが3日、分かった。
兵庫県の宝塚駅から今津駅までを15分で結ぶ阪急今津線を舞台に、乗り合わせた乗客たちの人生を描いた群像劇。人気脚本家の岡田惠和氏がシナリオを担当する。中谷が演じるのは婚約中の恋人を後輩社員に奪われた“アラサーOL”。駄目な彼氏に振り回される女子大生は戸田恵梨香(21)に決まった。

撮影は今年12月から約1か月、オール関西ロケで行われるが、製作の東宝が阪急電鉄と同じ「阪急阪神東宝グループ」のため、実際の車両や駅を使って撮影。また、宝塚歌劇団のタカラジェンヌたちの、一瞬だけ登場するカメオ出演も予定されるなど、記念作品としてグループを挙げて盛り上げる。関西の大手私鉄として有名な阪急は「阪急マルーン」と呼ばれる独特のあずき色の車体で親しまれているが、改めて注目を集めることになりそうだ。

中谷にとっては2005年の「電車男」に続く“電車映画”となるが「同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人も、人生の紆余(うよ)曲折に一喜一憂する人間であることに気付かせてくれるこの作品を、戸田恵梨香さんと一緒に演じられることを楽しみにしています」。一方、神戸出身の戸田は「阪急電車と聞いただけで親しみを感じました」。また、中谷のファンだったそうで「足を引っ張らないように、頑張りたい」と喜んでいる。

◆カメオ出演 … 人気俳優、歌手などの著名人や監督自身が一瞬だけ出演すること。米国のヒチコック監督が有名。遠くからでも瞬時に見分けがつくことから、装飾品のカメオに例えられたのが語源。

◆阪急今津線 … 兵庫県宝塚市の宝塚駅を起点として、兵庫県西宮市の今津駅を結ぶ9.3キロの路線。西宮北口駅を境に北(宝塚駅―西宮北口駅間)を今津北線、南(西宮北口駅―今津駅間)を今津南線と呼ぶことも。沿線には住宅地が広がり、阪神競馬場や関西学院大、神戸女学院大などもあり、通勤、通学の足になっている。


上記とほぼ同内容ですが、以下も、昨日配信された「YAHOO!ニュース」からの転載記事です。

中谷美紀と戸田恵梨香が初共演する映画『阪急電車』(2011年初夏公開予定)の製作が発表された。本作は兵庫県宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ、片道15分の阪急今津線を舞台に、偶然乗り合わせた全く繋がりのない人々が繰り広げる、思わず電車に乗りたくなるような心温まるヒューマンドラマ。

初共演となるふたりだが、中谷は婚約中の彼を後輩社員に盗られたアラサ―OL、戸田はダメダメな彼氏に振り回される女子大生という、最悪不幸なヒロインを演じる。
製作決定について中谷は「同じ車両に乗り合わせた見知らぬ人も、人生の紆余曲折に一喜一憂する人間であることに気付かせてくれるこの作品を、戸田恵里香さんと一緒に演じられることを楽しみにしています」とコメントし、また神戸出身の戸田は「“阪急電車”と聞いただけで親しみを感じました。台本を読んでいると、どことなく関西に戻っているような感覚になっていました。阪急電車は観る方、作品作りに携わるすべての方を作品の世界に自然と引き込んでいく力がある作品だと思います。子供の頃から中谷さんを夢見ていたので、共演させていただけることにとても興奮しています。中谷さんの足を引っ張らない様に、精一杯頑張りたいと思っています」と、意気込みを語った。

原作は“恋愛小説の女王”とも評される有川浩。第39回星雲賞日本長編部門を受賞した「図書館戦争」はアニメ化もされ、人気を博したが、実写映像化は本作が初となる。脚本は『いま、会いにゆきます』(04)の岡田惠和が担当する。
撮影は2010年12月にクランクイン、オール関西ロケを敢行。舞台となる阪急電鉄も撮影に全面的に協力を約束し、また地元宝塚ということから宝塚歌劇団の美女たちのカメオ出演も期待される。


この小説は私も大好きだったので、映画化決定は嬉しいです。しかも、阪急の全面タイアップとなるようなので、更に期待も高まります。
今回の映画化も、やはり阪急開業100周年の記念事業の一環なのでしょうね。公開されたら是非観に行きたいです!