北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

日帰りで青森県の竜飛まで行ってきました

2010年07月29日 | 北海道の鉄道
昨日は、往路は午前7時丁度に札幌駅を出る特急に、復路はその日の午後9時31分に再び札幌駅に戻ってくる特急を利用して、日帰りで函館・竜飛方面へ行ってきました。

乗り換えのため2時間以上待ち時間があった函館でも、北海道鉄道博物館函館朝市を見学するなどしてきましたが、今回の旅行のメインは、竜飛海底駅で下車して青函トンネルを見学することにありました。
私は今から16年程前に吉岡海底駅(北海道新幹線建設のための資材置き場として利用するため現在は駅としての運用を休止しています)を見学したことがあるので、昨日竜飛海底駅で下車したことにより、私は青函トンネルの両海底駅をどちらも見学させていただいたことになります。



▲ 乗車直前に札幌駅で撮影した「スーパー北斗」。
私が乗車したスーパー北斗2号には、平成7年にJR北海道が開発した振り子式特急ディーゼルカーのキハ283系が充当されており、私はこのディーゼルカーに乗って函館まで行きました。
函館までの所要時間は3時間11分でした。



▲ スーパー北斗の最後部にある展望窓から撮影した、室蘭本線の小幌(こぼろ)駅。
小幌駅は、2つの長大トンネルの間に挟まれた矮小な地に建つ2面3線の無人駅で、山と海に囲まれていて周囲に民家は一軒もなく、道路も通じていないことから、所謂“秘境駅”の中でも特に人気が高く、秘境駅ファンの間では“キング・オブ・秘境駅”として全国的に知られている駅です。
但し世間一般では、当然ながら全くその存在は知られていません。



▲ 函館駅で撮影した「スーパー白鳥」。
函館からはこのスーパー白鳥に乗り換えて竜飛海底駅へ行きました。私が乗車したスーパー白鳥22号には、平成14年にデビューしたJR北海道の789系電車が充当されていました。
函館から竜飛海底までの所要時間は約1時間でした。



▲ 青函トンネル竜飛斜坑線のケーブルカー。
竜飛海底駅で下車してからは、青函トンネルの作業坑を約800m歩いた先にある体験坑道駅(地下)からケーブルカーに乗車し、地上の青函トンネル記念館駅まで乗車しました。
この写真は青函トンネル記念館駅で撮影したもので、車両には「もぐら号」という愛称が付けられています。



▲ 青函トンネル竜飛斜坑線の体験坑道駅。
地上(青森県津軽半島北端の龍飛崎)にある青函トンネル記念館を見学した後は、再びケーブルカーに乗車して体験坑道駅に戻ってきました。
この写真は、体験坑道駅に到着する直前に、ケーブルカー車内正面から撮影したものです。



▲ 竜飛海底駅のホーム。
体験坑道駅に戻って青函トンネル(竜飛海底駅周辺の作業坑、誘導路、避難所など)を見学した後、竜飛海底駅から白鳥15号に乗車して、札幌への帰路に就くためまた函館へと戻りました。この写真では、右側(青森方面)からヘッドライトを照らしながら白鳥15号が接近してきています。
なお、この時青函トンネル内各所で私が撮影した写真は以下の記事に多数アップロードさせていただきましたので、宜しければこちらも是非ご覧下さい。
http://tunnellove.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/post-688a.html



▲ 下車直後に函館駅で撮影した「白鳥」。
私が竜飛海底から乗車したこの列車は、JR東日本の485系電車(3000番代)です。大幅なリニューアル改造が施されてはいますが、元は国鉄の車両です。



▲ 乗車直前に函館駅で撮影した「北斗」。
函館からは、往年の名車であるこのキハ183系が充当されている北斗19号に乗って札幌に帰ってきました。
やはりスーパー北斗よりは少し時間がかかり、函館から札幌までは3時間36分かかりました。

神戸市内の地下駅構内踏切

2010年07月14日 | その他の民鉄




上段の写真は阪神三宮駅で、下段の写真は神戸高速鉄道東西線の新開地駅でそれぞれ撮影した、地下駅構内の踏切です(どちらの踏切も一般の乗降客は勿論利用禁止です)。

見慣れている人にとっては、これらの踏切は日常の光景の一つであって、特段注目すべきものではないのでしょうが、北海道内のJRや私鉄では新千歳空港駅と吉岡海底駅以外はそもそも地下駅自体が存在しないですし、地下駅が多数開設されている札幌の地下鉄でもこのような踏切は皆無なため(札幌の地下鉄は路線の構造としては新交通システムに近いため踏切は設置できません)、地下空間に設置されているこういった踏切は、私にはかなり新鮮に映りました。
新開地駅の踏切(下段の写真の踏切)では、地上の踏切同様、列車が近づくと警報機も作動していました。

阪急電車のすべて 2010

2010年07月04日 | 書籍紹介・書評
阪急電鉄は今年3月、開業100周年を迎えましたが、その記念事業の一環として、先月末、『HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて 2010』という本が発売されました。
AB判164ページ、オールカラー、税込2,500円の本で、100周年記念映像等を収録したDVD(収録時間約50分)が付録として付いており、阪急好きの私は勿論すぐに購入しました(笑)。



巻頭ページでは、各線(神戸線系統、宝塚線系統、京都線系統)ごとに現在の姿が紹介されており、また、今年1月12日から宝塚線にて期間限定で運行している100周年ミュージアム号(本誌表紙の写真がその電車です)や、阪急電鉄としての未来に向けた環境への取り組みなどについても紹介されています。
そして、この本で最もページが割かれているのが、阪急電車の車両の変遷についてのページで、明治43年にデビューした開業時の1形電車から平成18年にデビューした最新の9000系電車に至るまでの阪急の各旅客車両や、貨車・保守用作業車などが、豊富な写真と共に解説されています。
他にも、フォトギャラリーとして、現存する保存車両や人気のラッピングトレイン(装飾電車)の写真、懐かしい運行標識・ヘッドマーク・乗車券・ラガールカード・ポスター・阪急オリジナルグッス等の写真も掲載されています。

付録のDVDには、阪急の歴史と今を紹介する「阪急電鉄鉄道開業100周年」という映像と、昭和34年に私鉄初の三複線として完成した「梅田~十三 複線増設工事」の貴重な記録映像、そして、本誌掲載の車両写真がスライドショーで楽しめる「阪急電鉄 車両の変遷」が収録されており、個人的には、特に工事の記録映像が興味深かったです。

阪急ファンにとっては永久保存版とも言える、大変充実した内容になっています!