北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

札幌市内の模型店についての私の個人的な雑感

2020年06月07日 | お店紹介
昨日、札幌市厚別区にあるトライアル厚別店2階の一画にて、「ホビーショップ タムタム札幌店」がオープンしました。

タムタムは、プラモデル、ラジコン、エアガンなどいろいろなホビーを扱っているお店ですが、鉄道模型もかなり充実していると聞いていたため、タムタムとしては初の北海道出店となるこの度の開店は私も前々から楽しみにしており、開店日の昨日は、私もウキウキしながら同店へ行ってきました♪





昨日は仕事を終えた後、夕方頃にお店へ行ったため、既に閉店の時間が迫っていて、そのため店内全てをくまなく見る事は出来ませんでしたが、それでも、鉄道模型のコーナーを中心に、店内に1時間ちょっといました。
確かに鉄道模型関係の品揃えは、札幌市内の他の模型店に比べると圧倒的で、ただ見ているだけで楽しかったです♪

Nゲージ関係では、地元・北海道の車両も多数揃えていましたが、関西の模型店などでは既に新品としては在庫が無くなっている所も多いであろうマイクロエースの京阪8000系セット(プレミアムカー込み)、KATOの阪急6300系(京とれいんタイプ)セット、グリーンマックスの阪急1000系セット、マイクロエースの南海ラピート更新車セット、マイクロエースの名鉄北アルプスの改良車6両セットや晩年3両セット、ジオコレの北神急行7000系の5両セットや6両セットなども、普通に売られていました。
こういった車両は、地元以外(関西の車両については関西以外)のほうが、意外と在庫が残っているのかもしれませんね。

個人的には、Nゲージ車両セット新品の単品バラシ発売のコーナーや、ガラスケース内に展示されていたHOの車両コーナーが、見ていて面白かったです。札幌の他店ではほぼ見かける事のないトラムウェイのHO製品も、多数展示されていました。







ただ、開店の初日だけあって、レジ前には会計待ちのお客さん達が長蛇の列を成しており(実際にその列に並んで買い物をしてきた人達がSNSで呟いていた内容を見たところ、並んでいた人達は、時間によっては100人以上もいて、会計は1~2時間待ちだったそうです!)、そのため私はこの日、結局買い物はしませんでしたが(したくても出来ませんでしたが)、開店の熱気が収まった頃に改めて訪れて、今度はゆっくりと買い物も楽しみたいなと思います♪






ところで、私の場合、昨年まで札幌市内の模型店巡りは、「ポポンデッタ 札幌イケウチ店」 「文教堂 B'sHobby 平岸店(文教堂書店 平岸店)」 「カラマツトレイン 札幌本店」、そして昨年末に閉店してしまった 「トイメイツ」 の、主に4店を回るのが定番でした。
市内には他にも模型店はありますが、鉄道模型を置いているお店は限られていますからね。


「ポポンデッタ」は、これら4店の中では唯一、店内にレンタルレイアウトがあるため、私も今まで何度か、自分のNゲージ車両を持ち込んで運転しています。
Nゲージの新品が特に充実しています(新品のHO車両については見た事ありません)が、中古品も取り扱っており、私としては、中古品の中から所謂 “掘り出し物” を探すのが楽しいです。






「文教堂平岸店」は、これらの4店の中では、私が今まで最も多く鉄道模型を購入してきたお店です。



このお店は、5年くらい前まで私がずっと住んでいた家から近く、ポイントカードも作っていたため、よく利用していました。今でも、以前より遠くなったとはいえ、一応車で30分くらいで行ける距離ではあるため、ここにはちょくちょく行きます。
そういえば、今の時点でもまだあるかどうかは分りませんが先週の時点では、恐らく関西では既に何年も前からどのお店からも在庫が無くなっているであろう、マイクロエースの阪神8000系の赤銅車セットが、まだ新品として売られていました。


「カラマツトレイン」は、鉄道グッズ全般を扱っているお店で、鉄道模型の専門店ではありませんし、鉄道模型についても扱っているのは中古だけです。しかし、ここも “掘り出し物” が少なくはなく、年に何回かは確認しに行っています。



そういえば、今はもう無いようですが、このお店(同じ建物の3階)にも昔はNゲージのレンタルレイアウトがありました。

ちなみに、カラマツトレインは数年前から、国鉄の幌内線(石炭輸送のため明治期に北海道で初めて建設された路線の一部)跡の線路をそのまま活用した3.8km(往復7.6km)の区間で、三笠トロッコ鉄道も運営しています(私も乗ってきました)。






「トイメイツ」は、模型と文房具を扱っているお店でしたが、特に鉄道模型が充実しており(中古品は扱っていませんでしたが)、札幌市内の模型店としては珍しくHO製品も多数展示・販売していました。
Nゲージについても、大手以外から出ているパーツ類もかなり豊富で、店員さんも商品知識があって商品の陳列も適切に考えられていました。店内をただブラブラと歩いているだけで楽しかったお店で、それだけに、昨年末に閉店してしまったのは本当に残念です…。



ちなみに、昨年6月5日の記事で詳しく紹介させて頂いた、私が持っているHOのC58形蒸気機関車は、このお店で購入したものです。
今にして思えば、値段が半額にまで値引きされていたのは、既に当時から閉店が決まっていたからなのかもしれませんね。まぁ、分りませんけど。






あと、札幌の大手家電量販店では、「ヨドバシカメラ マルチメディア札幌」も、鉄道模型コーナーは意外と充実しています。
ただ、これはあくまでも私の個人的な感想ですが、あのお店はお客さんが多い分、商品の回転率も高いので、発売されて間もない人気の製品は直ぐに売り切れになる事が多い印象です。




最近は行っていないので断言出来ませんが、何年か前に行った時、平岸の「オーム模型」も、一部鉄道模型を取り扱っており、恐らく今も扱っていると思います。
もともと鉄道模型の在庫は多くなく、私の中ではどちらかというとプラモデルとラジコンの専門店という印象がありますが、ここもたまに掘り出し物があり、私がマイクロエースの南海ラピートがメチャメチャ欲しかった時、市場から新品はもうほぼ消えていたのですが(最近は再販という形ではなく更新車としてまた発売されていますけどね)、ここで木箱版のセットを見つけて即効で買いました(笑)。




私はまだ一回しか行った事がありませんが、南区石山の住宅街の一画にある「コムモデル鉄道模型」は、札幌では数少ない鉄道模型専門店です。ただ、何というか、ここは良い意味でクセが強く(笑)、明らかに鉄道模型上級者向けのお店ですね。



「これから鉄道模型を始めよう。まずはカトーかトミックスから出ている、車両・コントローラー・線路の一式セットでも買おうかな」と思っているような人が行くと、「鉄道模型の世界ってこんなに専門的で敷居が高いのか!」とかえって困惑してしまいそうですが(笑)、勿論、最初から対象者が違うのでしょうから、それは全然問題無いのでしょう。鉄道模型の自作派・改造派の人達にとっては、多分もの凄く楽しいお店だと思います。
コムモデルは、モデルアイコンという鉄道模型メーカーでもあり、マニアックな製品も多数出しているようです。


既に閉店してから大分経ちますが、札幌にかつてあった模型店としては、「セントラルホビー」や「中川ライター店」も、私にとっては忘れられない、思い出深いお店です。

セントラルホビーは、ダイエーの隣の建物で営業していた時は鉄道模型は扱っていませんでしたが(それでも中高生の頃はよく行きましたけど)、ピヴォの建物内に移転してからは、鉄道模型も多数扱っていました。
レンタルレイアウトではなかったかもしれませんが(はっきりとは覚えていませんが)、確か店内には大きなNゲージのレイアウトもあったと記憶しています。

中川ライター店は、閉店が決まった時、「札幌・狸小路最古113年愛され続け 中川ライター店閉店へ」「札幌市民大ショック! 創業112年、札幌の男子は必ずその扉を開けるという狸小路の模型店 中川ライター店が閉店へ」などのタイトルの記事で新聞でもそこそこ大きく報道されたくらいですから、このお店の事は知っている札幌市民も多いと思います。









中川ライター店は、明治35年に中川商店として創業された老舗で、戦後間もない頃に狸小路に移転し、その当時、進駐軍の影響でライターなどの扱いが増えた事から店名を中川ライター店に改称したそうです。お店の表看板は、閉店の日まで、終戦直後に作られた「中川商店」のままでしたが。
店名通り、喫煙具関係の取り扱いがかなり充実していましたが、それ以上に模型の品揃えが充実している事から、中川ライター店は一般には模型店と認識されていて、レトロな雰囲気の店内には各種の喫煙具の他、プラモデル、ラジコン、鉄道模型、模型用工具、ミリタリー関係(軍服・護身具・モデルガンなど)、古武器(模擬刀・手裏剣など)、盤ゲーム、パーティーグッズ、ジョークグッズ、手品用品、その他不思議なおもちゃ類が、数多く雑多に並んでおり、それ程大きくはない店の割には、飽きる事なくいつまでも店内を楽しく散策出来るお店でした。

閉店当時の報道によると、平成20年に4代目としてお店を継いだ中川さんが50歳で急逝したため、故人の父親である3代目の中川さん(当時88歳)が再び売り場に復帰したものの、体力の限界もあり、4代目の1周忌を機に閉店する事を決めたとの事です。
改めて、御冥福をお祈り致します…。


当初は篠路のほう(創成川通沿い)にあって、その後屯田のほうに移転した「スポーツホビー」も、鉄道模型を扱っていた事がありましたが、あそこのお店はその後、鉄道模型の取り扱いをやめてしまいました。お店自体も、もう閉店して今は無いようです。

JR太平駅の近くにある「文教堂書店 北49条店」も、札幌市内では有数の大型模型店で、あそこは今も営業しています。
私もたまに行く事があり、店内が広く在庫も豊富なので店内を見て歩いているだけでも楽しいお店なのですが、ただ、鉄道模型は一切置いていないです。



とりあえず今後は、「ホビーショップ タムタム札幌店」「ポポンデッタ 札幌イケウチ店」「文教堂 B'sHobby 平岸店」「カラマツトレイン 札幌本店」などを回るのが、私の中での新たな定番になりそうです。
ただ、タムタムはウチからだと車でほぼ1時間かかるので、さすがに頻繁には行けませんけど…。

鉄道の王者、C62

2020年06月02日 | 蒸気機関車
本日の日付(6月2日)に因んで、今回は「C62形蒸気機関車」を取り上げたいと思います。

C62は、戦後の旅客用機関車不足を補うため、当時余剰気味だった貨物用機関車のうちD52の車両ボイラーを転用し改造する事で、昭和23年から翌24年にかけて49両が製造された、我が国最大の旅客用テンダー式蒸気機関車です。
「シロクニ」という通称や、松本零士さんの代表作「銀河鉄道999」に登場した「999号」の牽引機関車のモデルとなった事などでも、広く知られる機関車です。


下の写真は、平成時代初期に北海道の小樽~ニセコ間で復活運転されていた時の、C62形3号機です。当時まだ子供だった私が、小樽駅のホームで撮ったものです。



個人的には、デフレクターにツバメマークが付いたスーパースターの2号機よりも、やや地味ではありますがこちらの3号機のほうが好きです。


下の写真2枚は、私が所有するNゲージ鉄道模型(KATO製)のC62形3号機です。鉄道模型でも、2号機ではなく3号機のほうを買いました。





その美しさから貴婦人とも称されるC57が「女性」型であるなら、C62は、その大きさ・形・力強さなどから明らかに「男性」型といえる機関車です。
我が国の “鉄道の王者” に相応しい、とてもカッコイイ大型蒸機です♪


C62形3号機の実機は、車籍を既に抹消されていて本線上を走行出来る状態でこそありませんが、今もJR北海道の苗穂工場敷地内で大切に保存されており、苗穂工場一般公開の日には、他の動力車に連結されて工場敷地内の引き込み線を走る事もあるくらいなので、自走は出来ないものの保存状態はかなり良好なようです。

JR東日本が群馬県の公園に保存されていたC61を動態復元する際、当初JR東日本はこのC62形3号機を復元する事を検討したものの、JR北海道がこの3号機の貸与・譲渡を承諾しなかったためその案は流れた、とも報道されており、こういった事からも、JR北海道としてはこの3号機は今後も手放す事なく大切に保存していくものと思われます。
それがいつの事になるかは分りませんが、C62形3号機がもう一度復元されて本線上を自走する事を、強く期待します!

ありがとう、さようなら、北神急行!

2020年05月31日 | その他の民鉄


阪急電鉄が筆頭株主であり、阪急阪神ホールディングスの連結子会社で阪急阪神東宝グループの一社でもある「北神急行電鉄株式会社」は、昨年3月29日の記事で詳述した事情により、明日(6月1日)を以て、神戸市に譲渡されます。

それに伴い、北神急行電鉄の所有路線である北神線(六甲山を南北に貫いて、新神戸駅と新神戸駅と谷上駅とを結ぶ、1駅間だけの鉄道線)は明日から、昭和63年の開業以来ずっと相互直通運転をしてきた神戸市交通局に移管され、「神戸市営地下鉄の北神線」となります。
北神急行の所有車両である7000系電車も、全車が神戸市交通局に移籍する事になります。
というわけで、今日は事実上、北神急行最後の日です。




近年は全国的に、鉄道を含む様々な公営事業が民営化される傾向にありますが、今回のケースはそういった昨今の流れとは真逆で、第三セクターでもない純然たる民間の株式会社が公営化されて市営になるという、非常に希有な事例です。しかし明日からは早速、北神線を利用する人達は、この公営化のメリットを享受する事になります。
北神線の経営が変わる明日以降も、北神線と、神戸市営地下鉄の西神・山手線(新神戸~三宮~西神中央)との直通運転は当然そのまま継続されるのですが、公営化に伴いこれら全線の事業者が同一となるため、今まで2事業者をまたいでいた谷上~三宮間の運賃が、550円から280円と、ほぼ半額に値下げされるのです。
これは、劇的ともいえる値下げですよね!

以下の写真2枚のうち、1枚目は、昨年7月に市営地下鉄の湊川公園駅で私が撮影した北神急行7000系電車、2枚目は、平成20年6月に新神戸駅で私が撮影した北神急行7000系電車です。
神戸市はこの7000系電車について、令和5年度を目途に全編成を更新するとしているため、北神急行を象徴する存在だったこの7000系電車も、あと3年程で全車が消える事になります…。






北神急行電鉄という会社は無くなりますが、北神線自体は、市営地下鉄と一体化して今後も運営が継続されます。引き続き、今後の北神線にも注目していこうと思います。

ちなみに、明日は谷上駅で北神急行から神戸市交通局への引き継ぎ式が行われるそうですが、もし北神急行という法人がその時点で既に消滅していたとしたら、神戸市への法的な移転も出来なくなるため、厳密には、北神急行電鉄は明日も存続しており、本日を以て完全に消滅するというわけではないようです。
もっとも、それはあくまでも形式であって、実質的には今日が北神急行電鉄最後の日と言って、ほぼ差し支えないとは思いますが。

最近は私も「おうち時間」で鉄道を楽しんでいます

2020年05月04日 | 鉄道事故・災害
先ず以て、現在世界各国及び日本全国で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって亡くなられた方々の御冥福を、心よりお祈り申し上げます。
そして、同感染症に罹患し現在も治療を受けておられる方々や、同感染症の感染拡大によって生活に多大な影響を受けておらる方々に、心からお見舞い申し上げます。
また、最前線で今も懸命に戦っておられる医療関係者の方々には、心より敬意を表します。



それにしても、新型コロナウイルス感染症の拡大と、それに伴う経済活動の縮小・自粛の流れ、止りませんね…。
このブログでよく取り上げる関西圏の鉄道や、私の地元・北海道の鉄道なども、旅客輸送の需要が激減したため列車が運休したり運行が大幅に減便されるなどしており、鉄道にも多大な影響が出ています。
とはいえ、JR西日本や、関西の大手民鉄などは、そもそも経営が安定しており企業としての “基礎体力” があるので、一時的に収支がガクンと落ち込んだとしても、これで経営が傾くという事は、多分ないでしょう。もしあっても、十分立ち直る事は出来るでしょう。

問題なのは、JR北海道です。ただでさえ青息吐息の状態なのに、このコロナショックで更に甚大な打撃を受けており、本当にこのどん底から立ち直る事が出来るのか、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間が延伸開業すればJR北海道の経営は上向きになると言われてきましたが、そもそもそれ(10年後くらい)までJR北海道は存続可能なのか、心配です…。




法的な強制力や罰則こそないものの、現在我が国の政府や各都道府県知事は私達国民に対して、これ以上の感染拡大を阻止するため不要不急の外出自粛を、所謂「Stay Home」を、強く要請しており、そのためここ数日間大人しくずっと家に籠ってストレスが溜まっている、という方も少なくはないと思います。
その一方で、この機会、所謂「おうち時間」を利用して、まだ未読だった本を何冊もまとめて読んだり、まだ見ていなかったDVDや未視聴だった録画済の番組を一気に見ている、という方も多くいらっしゃるでしょう。実際、本やDVDなどの売り上げは最近伸びているみたいです。

私の場合、仕事は在宅勤務にはなっておらず、今も平常通り毎日職場に出社しているため(そもそも在宅勤務出来ない職種や仕事なんて世間には山ほどあり、誤解を恐れずに言えば、在宅勤務が出来る環境の人は恵まれていると思います)、家にいる時間が格段に多くなったというわけではありませんが、ただ、帰宅した後の時間や休みの日などに外出する機会は時節柄当然減ったため、今までに比べるとやはり家にいる時間は多くなりました。
そのため私も、主に深夜や早朝などになりますが、最近は今まで以上に読書をしたりDVDを見るなどしています。


最近読んだ本で特に面白かったのは、イカロス出版の「Nゲージ プラス」シリーズの、5冊です。
私は、鉄道模型は専らフロアレイアウトで楽しんでいますが(遊ぶ度に和室などで線路を組んでいます)、こういった本を読むと、やはり固定式レイアウトも作ってみたくなります。




新型コロナウイルス感染症に感染して現在治療を受け闘病されている方々の平癒と、同感染症が一日も早く鎮静化し全ての人達に平穏な日々が戻ります事を、国民が一丸となってこの多難を乗り越える事が出来ますよう、改めて心より祈念申し上げます。

熊本電鉄の全線を乗覇しました!

2019年09月10日 | 旅行記
私は先月下旬、1泊2日の日程で、九州の福岡・熊本・太宰府などを旅行してきました。
前回九州へ行ったのは平成22年5月なので、今回はその時以来、私にとっては9年ぶりの九州旅行となりました。

しかし、前回の九州旅行が2泊3日であったのに対し、今回の旅行の日程は1泊2日と短く、そのごく限られた日程の中で、札幌から遠く離れた九州へと行って各地を回ってきたため、今回は過去の旅行と比べても特に強行軍となりました。
それでも、熊本では、熊本城を外から見学したり(熊本地震によって甚大な被害を受けた事から、現在は修復・復元工事中で、城の内部へはまだ入れません)、熊本県立美術館で開催されている特別展を見学してきたり、市内を走る電車(JR・市電・熊本電鉄)に乗車したり、夜は熊本市内在住の友人と再会して居酒屋で一緒に飲んだり、また太宰府では、太宰府天満宮を参拝したり、九州国立博物館を見学したり、そして福岡では、博多駅前のいくつかの模型店(鉄道模型を扱っているお店)を見て回ったり、博多駅の駅ビルの中や屋上も散策するなどし、そのため自分では、短い日程の中でやれる事は残さず全部やりきった、という妙な充足感・満足感はあります(笑)。



さて、この度の旅行で印象に残った事はいくつもありますが、今回の記事ではそれらの中でも、旅行1日目の夕方に熊本電鉄(菊池電車)の全線に乗車した事を、写真と共に振り返ってみようと思います。

平成22年5月23日の記事で詳述した通り、私はほぼ9年前の前回の九州旅行でも熊本電鉄には乗車していますが、その時はあくまでも一部区間に乗車しただけでした。
しかし今回は、2路線ある熊本電鉄の全区間(下の路線図のうち、赤線が本線で、オレンジ色の線が支線)に乗車してきほました。



まずは、本線の藤崎宮前駅から御代志行きに乗って本線終点の御代志駅まで行き、そこで藤崎宮前行きに乗り換えて折り返し、藤崎宮前駅のふたつ手前の北熊本駅で支線の上熊本行きに乗り換え、支線終点の北熊本駅で下車しました。
というわけで、私は今回初めて、熊本電鉄の全線を乗覇しました!



以下の写真7枚は、この日私が熊本電鉄の電車に初めて乗車した駅「藤崎宮前」から、「黒神町」を経て「北熊本」に着くまでの間に撮影した、駅構内や車窓の風景です。
この区間は、一般住宅の敷地に直接接している道路端を走る、他都市ではほとんど見られない珍しい併用軌道があり、その景観も見ていて楽しかったです。

















以下の写真10枚は、「北熊本」を出発しから終点の「御代志」に着くまでの間に撮影した、車内正面からの車窓風景で、この区間の全駅(亀井、八景水谷、堀川、新須屋、須屋、三ツ石、黒石、熊本高専前、再春医療センター前、御代志)が順番に写っています。























以下の写真3枚は、折り返しのため「御代志」で下車した際に、同駅のホームから撮影した風景です。
写真2枚目を見て戴ければ一目瞭然ですが、同駅は電車から下車したら直ぐにバスへ乗り換えられる構造になっています。乗り換えをする人達にとっては、これは便利ですね。









以下の写真5枚は、「御代志」から折り返して「北熊本」に着く直前、及び着いた直後に撮影した、同駅の景色です。
同駅は熊本電鉄の車両基地と隣接しているため、ホームからはいろいろな形式の車両を眺める事が出来ます。













以下の写真2枚は、終点「上熊本」に着いた後、車外から撮影した同駅の景色です。
私にとっては、ここで熊本電鉄の全線乗覇を達成すると共に、ここで、「次に熊本電鉄に乗る機会がいつになるかはまだ分らないけど、とりあえず暫くの間さようなら、熊本電鉄!」となりました。







ちなみに今回は、「目的地への移動の手段のひとつ」としてたまたまこの電車に乗った、というわけでは勿論なく、「熊本電鉄の電車に乗る事自体」を目的として乗車してきました。なので、一旦車外に出た御代志駅や北熊本駅では、単に乗り換えただけで、駅の外には一切出ていません(笑)。
まぁ、駅の外に出て駅周辺を散策出来る程の時間的余裕が無かった、というのもありますけどね。

兎も角、今回の旅行では熊本電鉄をおもいっきり満喫してきました♪