北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

JR鶴見線の海芝浦駅を見学しに行ってきました

2011年10月29日 | 旅行記
今月中旬、私は2泊3日の日程で東京・神奈川方面を旅行してきたのですが、旅行2日目の早朝に、JR鶴見駅から鶴見線(横浜市と川崎市に跨って京浜工業地帯の臨海部を走る路線)の電車に乗って、同線の海芝浦駅に行ってきました。

鶴見線は、本線格の鶴見~扇町間7.0km、支線格の浅野~海芝浦間1.7km、同じく支線格の武蔵白石~大川間1.0kmを擁する線区で、海芝浦駅は、その鶴見線の支線の終点になっている1面1線の小さな駅なのですが、鉄道ファンの間では昔から有名な駅で、私は以前から一度訪ねてみたいと思っていたのです。



なぜこの駅が有名なのかというと、この駅はホームが海(川崎港の一部となっている京浜運河)に面していて、ホームの柵から身を乗り出すとそこはもう海というロケーションの良さから、都会から至近距離にあるにもかかわらず都会らしからぬ秘境のような雰囲気が漂っている、という点がまず挙げられます。
しかも、工業地帯の海というと、一般的にはあまり綺麗なイメージはありませんが、この駅のホームから見下ろす海の水は透き通っていて、ちゃんと底も見えます。

紀行作家の宮脇俊三さんが、「どこか旅へ行ってみたいが遠くへ行く時間のない人は海芝浦駅へ行ってみると良い」とたびたび述べていたらしいことからも、都会の駅らしからぬ旅情の漂う様子が窺えます。





そしてもう一点、この駅が有名な理由は(鉄道ファンにはこちらの理由のほうが有名だと思いますが)、実はこの駅は東芝の工場(東芝京浜事業所)敷地内にある、事実上の工場従業員専用駅であるという点です。

駅の出入口がそのまま工場の門になっており、そこに改札口が設けられているため、列車からホームへは誰でも降りることができますが、従業員証か入門許可証を持っていなければ改札口から駅の外に出ることはできないのです。
ですから、JRの乗務員も、駅の外に出ることはできません。当然、私も駅の外に出ることはできませんでした。私の場合は最初からそれが分かっていて海芝浦駅へ行ってきたので、別に何の問題もありませんでしたが。







以上のような際立った特徴から、海芝浦駅は「関東の駅百選」にも選ばれています。
ところで、この駅には、東芝が造った海芝公園という小さな私設公園が隣接しており、この公園にだけは改札口を出ずに行くことができますが、私が行った時は開園時間外だったので園内には入れませんでした。

ちなみに、私は鶴見線の電車には今年の2月にも乗車しており、その時は海芝浦駅へは行きませんでしたが、国道駅という、これまた特徴のある駅で下車をし、その国道駅を見学してきました。
国道駅を見学した時の様子は、以下の2本の記事で書かせていただきましたので、興味のある方はこちらも御一読下さい。

http://yaplog.jp/syouwa-scene/archive/65
http://tunnellove.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-2101.html


ノンストップ特急が11年ぶりに復活!

2011年10月06日 | 京阪(京阪線系統)
今月3日、京阪は、大阪から京都への観光に便利で快適な列車として、秋の観光シーズンに合わせて、淀屋橋発出町柳行きの「ノンストップ京阪特急」を運転すると発表しました。

この特急は、今月22日から12月4日までの全ての土休日に運転され、停車駅は北浜、天満橋、京橋、七条、祇園四条、三条のみで、京橋から七条までの区間がノンストップとなります。
同区間をノンストップで走る特急は、平成12年7月のダイヤ改正で全ての京阪特急が中書島駅と丹波橋駅に終日停車するようになって以来、11年ぶりの復活となります。
車両は、ダブルデッカー(2階建て車両)でお馴染の人気車両8000系が使用され、通常の特急同様、特別料金不要で利用できます。





往年の京阪ファンの中には、京阪間をノンストップで疾走してきた京阪特急が、中書島と丹波橋に停車するようになってから、伝統ある京阪特急の格が下がってしまったような印象を受けている人が少なからずいたので、そういう人にとっては、これは嬉しいニュースでしょうね。私も嬉しいです(笑)。

京阪では、来年春の観光シーズンにも同列車の運転を計画しており、今後、このノンストップ特急の愛称も一般から公募するとのことです。