阪神9300系に男性が飛び込み、運転席のガラスを突き破って死亡

何とも、壮絶な事故です…。
昨日の午後６時半頃、神戸市灘区の阪神大石駅ホームで、同市東灘区内に住む３９歳の男性が、同駅を通過中の梅田発須磨浦公園行き特急電車（６両編成の9300系電車）に飛び込みました。自殺を図ったとみられるこの男性は、運転席のフロントガラスを突き破って、全身が車内まで入りました。

電車は緊急停止し、幸い５００人の乗客に怪我人は出ませんでしたが、運転士は飛び散ったガラス片を浴びるなどして肩などに怪我を負ったそうです。
兵庫県警灘署と阪神電鉄によると、特急電車は次の西灘駅に１０分間臨時停車し、突っ込んだ男性は西灘駅から市内の病院に搬送されたものの、間もなく死亡が確認されました。

この特急はその後運転を再開したものの、三宮駅で運転を打ち切りました。
下の写真は、三宮駅で撮影された、この事故車両です。衝撃の凄まじさが伝わる、何とも痛々しい姿です…。







阪神電鉄は事故直後から約１時間、御影～三宮間で運転を見合わせ、７時半過ぎに、通常運行を再開しました。

それにしても、運転士にとっては、眼前に突然人間が飛び込んできて、恐らくは頭からガラスにめり込んで自分に迫ったに違いなく、しかもそれは尋常な状態ではない（凄まじい衝撃を受けたかなり悲惨な状態の）人間の体で、更にその衝撃で自分も怪我を負ってしまったのですから、さぞかし恐ろしい体験だったに違いなく、運転士の方へは強い同情を禁じえません。
トラウマにならなければ良いですが…。