北海道人からみた関西圏の鉄道事情

関西圏の鉄道・その他についての諸々の雑感

阪急電車ヘッドマークコースター

2009年09月30日 | 鉄道関連グッズ
先月末、関西を旅行した際に、阪急京都本線の河原町駅サービスセンターで購入してきたのが、下の写真の『阪急電車ヘッドマークコースター』です。



阪急の各車系の、デビューや惜別のヘッドマークから5種類が選定され、特製のマルーン色の台紙にセットされています。
セット内容は、左から順に「9000系神戸線デビュー」「9000系宝塚線デビュー」「9300系デビュー」「日本初ローレル賞受賞車両2301×4R勇退記念」「2000系おつかれさま」の各ヘッドマークを模したコースター全5枚です。

コースターが紙製ということもあって、値段は5枚セットで350円(税込)とかなり安めで、しかも数量限定発売ですから、欲しい方はなるべく早めに梅田駅インフォメーションギャラリー、もしくは阪急主要各駅のサービスセンターでお求め下さい。
通信販売は行なっていないそうです。

淀川の河口を渡る阪神と近鉄の電車

2009年09月27日 | 阪神
先月末に関西を旅行した際、私は三宮(神戸市中央区)から阪神なんば線の電車に乗って伝法(大阪市此花区)まで移動したのですが、伝法駅で下車した後は、歩いて淀川の川岸まで行き、淀川の堤防から阪神なんば線の淀川橋梁を見学してきました。

この橋については以下の記事でも詳しく書かせていただきましたので、こちらも是非御一読下さい。以下の記事でも書かせていただいたように、この橋は電車の撮影スポットとしてもよく知られている橋なのです。
http://bridgelove.exblog.jp/11239005/

下の写真はいずれも、淀川の堤防から私が撮影した、阪神なんば線の淀川橋梁を走る電車です。
1枚目の写真は阪神9000系(近鉄乗り入れ対応改造車)で、2枚目の写真は同線に乗り入れている近鉄の“シリーズ21”(阪神乗り入れ対応改造車)です。





阪神9000系は、阪神・淡路大震災での被災による廃車の代替として平成8年に新造された形式で、それまでの阪神は、自社車両は系列会社の武庫川車両で製造していたのですが、この時は短期間でまとまった両数を揃えるため川崎重工に発注し、そのため、製作日数が短くてすむステンレス車体が採用されたという経緯を持っています。
現在は、9000系の全車両に近鉄乗り入れ対応の改造が施されており、運転台には近鉄用の保安機器が追加され、連結器は、阪神独自のバンドン型密着連結器から近鉄に合わせて廻り子式密着連結器に取替えられています。
逆に、近鉄のシリーズ21電車には、阪神用の保安機器が追加されるなどの改造が施されています。

それにしても、近鉄の電車がかつての阪神西大阪線(阪神なんば線の前身)を走っている姿を見ると、何とも隔世の感がします。
現在は、阪神の路線が西九条から難波に延伸された、というよりも、近鉄の路線が難波から尼崎まで延伸されたのではないかと思える程(笑)、近鉄の電車が阪神なんば線内をよく走っています。

京阪ダイヤ改正

2009年09月16日 | 京阪(京阪線系統)


京阪は、淀駅付近立体交差化事業における下り線(大阪方面行き)の高架化への対応や、平日の朝・夕ラッシュ時間帯を中心とした乗降客の動向等から、京阪線系統(京阪本線、鴨東線中之島線、宇治線、交野線)と大津線系統(京津線、石山坂本線)の全線でダイヤ改正を行い(但し鋼索線は対象外)、今月12日の始発から、早速新ダイヤでの運行が始まりました。

中之島線開業による昨年10月の大幅なダイヤ改正から1年も経たずに再びダイヤ改正を実施したのは、淀駅付近立体交差化事業への対応という理由の他に、実は、中之島線の不振も大きく影響しているようです。
今年7月7日の記事の記事でも詳しく触れましたように、残念ながら中之島線の乗降客数は伸び悩んでおり(阪神なんば線が輝いて見えます・笑)、その一方で、中之島線開業に伴い中之島発着の列車が多数設定されたことで淀屋橋発着の列車数は逆に減ってしまい、結果的に、淀屋橋は以前よりも混雑するようになっています。
そもそも、他線の駅とはどこにも直結していない中之島(将来的にはなにわ筋線と直結する予定ですが)よりも、直結している地下鉄御堂筋線に乗り換えることでミナミやキタへアクセスできる淀屋橋のほうが、駅としては明らかに利便性が高いのです。

今回のダイヤ改正では、そういった現状を考慮し中之島発着の列車が一部減らされ、その分、淀屋橋発着の列車が新たに増えています。ですから、淀屋橋を利用しているお客さんにとっては、「便利になった」というよりは、「中之島線開業以前のダイヤに戻った」という感じかもしれません。
今回のダイヤ改正は、中之島線の伸び悩みを反映した改正、という側面もあるのです。

あと、今回の改正により、今までほとんど使われていなかった(でもたまには使われていた)八幡市駅の4番線は、もう完全に使われなくなるそうです。
また、大津線については、浜大津駅における京津線から石山坂本線への連絡改善等が図られています。

ちなみに、貼付の写真は、今月12日からの新ダイヤに対応した、今月7日に10,000部限定で発売されたB5判・196頁の「京阪時刻表」(500円)です。
基本的には京阪主要駅の事務室もしくは京阪沿線のアンスリーでしか扱っていないので、私の場合はわざわざ京都在住の方に買って貰いました。

なお、今回のダイヤ改正の具体的な変更内容は以下の通りです。


≪京阪線≫

【1】早朝~朝ラッシュ時間帯(平日ダイヤ)

①運用車両変更
・京阪本線の5連運用列車の一部を7連運用に変更。
②始発駅変更
・樟葉始発の通勤準急淀屋橋行1本を、三条始発に変更。
③行先駅変更
・通勤準急中之島行2本を淀屋橋行に変更。
・普通淀屋橋行1本を中之島行に変更。

【2】夕ラッシュ時間帯(平日ダイヤ)

①ピーク時間帯の上り列車変更
・淀屋橋発の急行樟葉行を20分間隔で4本新設(中之島発の快速急行樟葉行3本は普通に変更)。
②行先駅変更
・中之島発の快速急行出町柳行5本を三条行に変更。
・淀屋橋発の特急三条行5本を出町柳行に変更。
・淀屋橋発の準急枚方市行5本を出町柳行に変更(この間の普通は樟葉行に変更)。

【3】夜間~深夜時間帯(平日ダイヤ)

・淀屋橋21時帯発の特急樟葉行3本と、中之島21時帯発の快速急行出町柳行3本の行先駅を交換。

≪大津線≫

【1】浜大津駅での京津線から石山坂本線への連絡待ち時分の改善

・平日ダイヤ: 8時帯1箇所、9時帯2箇所、21時帯で1箇所
・土曜・休日ダイヤ: 8時帯1箇所、9時帯1箇所、21時帯~22時帯で4箇所

【2】標準的な運転所要時分の変更

・併用軌道部分の混雑等により、運転所要時分が変化する場合があるため、現在の運転状況を勘案し、運転所要時分を下記のように変更。
京津線(御陵~浜大津間): 変更前15分 → 変更後16分(1分増)
石山坂本線(石山寺~坂本間): 変更前32分 → 変更後33分(1分増)

近江鉄道の記念切符

2009年09月06日 | 切符・カード
先月末、関西を旅行した際、滋賀県彦根市の近江鉄道彦根駅構内にある鉄道博物館「近江鉄道ミュージアム」を見学してきたのですが、折角なので、来訪記念にそこで以下の記念切符2種を購入してきました。

下の切符は、21世紀の幕開けを記念して、20世紀最後の日発行の切符(彦根から多賀大社前行き)と21世紀最初の日発行の切符(多賀大社前から彦根行き)がセットになって販売された「新世紀記念切符」です。



下の切符は、平成13年(2001年)に、鉄道記念日(10月14日)を記念して発売された、米原から多賀大社前行きの記念乗車券と高宮駅入場券のセット「第8回鉄道の日記念乗車券・入場券」です。
台紙には、近江鉄道ミュージアムで保存・展示されている古典電気機関車3両「ED14形」「ED31形」「ロコ1100形」の写真が掲載されています。



神戸・京都・彦根旅行

2009年09月01日 | 旅行記
先週(8月27~29日)、私は2泊3日の日程で関西(神戸・京都・彦根方面)を旅行してきました。

1日目は、夜の8時半頃に神戸空港に着く便に乗って札幌を発ち、神戸に着いてからは、阪神三宮駅や高速神戸駅などで、それぞれの駅を発着する電車を見学したりしたものの、基本的には神戸空港から神戸市内のホテル(高速神戸駅から徒歩1分)へと移動するだけで実質的にその日の旅程は終わり、事実上、2日目と3日目の2日間で各地を周ってきました。
というわけで、以下に、今回の3日間の旅程をまとめてみます。

時間の都合から、今回こそは行きたいと思っていた梅小路蒸気機関車館に行けなかったことと、南海の関空アクセス特急「ラピート」に乗れなかったことが少々残念でしたが、それ以外は、ほぼ予定通りの場所を周ったり予定通りの列車に乗ることができました。


≪1日目≫

【新千歳空港】(全日空406便)【神戸空港/神戸空港駅】(ポートライナー/普通)【三宮駅/阪神三宮駅】(阪神本線・神戸高速鉄道東西線/普通)【高速神戸駅】(構内見学)→(徒歩)【ホテル】(宿泊)



神戸高速鉄道東西線の高速神戸駅・3番ホームから、三宮方面を撮影した写真です。

この駅は、それぞれ直通運転を行っている阪神系統の列車と阪急系統の列車が合流する、島式2面4線の地下駅で、この写真の右側の線路(3番線)は阪神本線に、この写真の左側の線路(2番線)は阪急神戸本線に、この先でそれぞれ繋がっています。
この写真からも分かるように、ホームを出ると3番線の線路は下方向に、2番線の線路は上方向にそれぞれ傾斜がついており、これは、両線はこのすぐ先で(地下にて)立体交差をしているためです。


≪2日目≫

【ホテル】(徒歩)【神戸駅】(JR山陽本線/普通)【舞子駅】(周辺散策・明石海峡大橋見学)→(徒歩)【舞子公園駅】(山陽電鉄本線・神戸高速鉄道東西線・阪神本線/直通特急)【阪神三宮駅】(阪神本線・阪神なんば線/快速急行)【伝法駅】(周辺散策・淀川橋梁見学)→(地下鉄千日前線)【阿波座駅】(タクシー)【中之島駅】(中之島線・京阪本線/快速急行)【祇園四条駅】(周辺散策)→(徒歩)【河原町駅】(阪急京都本線/快速急行)【桂駅】(阪急嵐山線/普通)【松尾駅】(周辺散策)→(阪急嵐山線/普通)【桂駅】(阪急京都本線/特急)【河原町駅】(周辺散策・三条で夕食)→(徒歩)【河原町駅】(阪急京都本線/普通)【西院駅】(タクシー)【友人宅】(宿泊)



↑ JR神戸駅の5番ホーム(最も海側のホーム)から見える、山陽本線の0キロポスト(起点標)です。
この0キロポストから元町側(東側)が東海道本線で、兵庫側(西側)が山陽本線になります。

現在、神戸の事実上の中心駅は、JR・阪急・阪神それぞれの三宮駅(と新幹線の新神戸駅)ですが、東海道本線と山陽本線の境界となっている駅は、三宮駅ではなく、あくまでも神戸駅なのです。
しかし実際には、神戸駅を始終着とする列車はほとんどなく、特急も「はまかぜ」(大阪・神戸と但馬地方との相互連絡を主目的とする特急)以外は全て神戸駅を通過するため、現在の神戸駅は、都市名を冠している駅であるにも拘わらず、その実態はJR神戸線(大阪~姫路間87.9kmの俗称)の一途中駅という立場に甘んじています。



↑ 阪神三宮駅の3番線に停車中の、近鉄奈良行きの快速急行です。
車両は近鉄9820系(シリーズ21)で、今年3月の阪神なんば線開業により、ついに近鉄の電車がここまで乗り入れてくるようになりました。
阪神三宮駅で近鉄の電車が見られるなど、私が京都で生活していた6~7年前には考えられない事でした。

ちなみに、近鉄の奈良線・京都線・橿原線などで運用されているこの近鉄9820系は、阪神なんば線の開業を見据え一昨年までに、全編成に「阪神電気鉄道直通運転対応工事」が施され、阪神用の列車選別装置、ATS、電鈴などが取り付けられています。



↑ 阪神なんば線(旧西大阪線の区間)の伝法駅で擦れ違う、近鉄9820系(左)と阪神1000系(右)です。

日本を代表する大都市の一つ、大阪の市街地を走る鉄道路線としては、開業以来ずっとひなびたローカル線の風情を漂わせていた阪神西大阪線が、阪神なんば線の開業により、難波経由で神戸と奈良を連絡する、関西圏有数の、鉄道の大動脈として生まれ変わりました。



↑ 中之島から祇園四条まで乗車した出町柳行きの快速急行(京阪3000系)の車内先頭部から撮影した、京阪8000系30番台の淀屋橋行き特急です。

元々はこの電車が3000系を名乗っていましたが、中之島線開業によりデビューした新型電車が新たに3000系を名乗ることになったため、それに伴い8000系30番台に改番されました。3000系から改番された8000系はこの一編成のみで、この編成のみ、8000系のリニューアル改造の対象からも外されています。
現在京阪では、京阪本線とその支線(中之島線・鴨東線・交野線・宇治線)を走る全車両の塗装変更を進めていますが、個人的には、せめてこの編成だけは今後も旧塗装のまま残しておいてもらいたいです。



↑ 阪急嵐山線の松尾駅で撮影した、阪急6300系です。

この6300系は、元々は京都本線の特急用車両でしたが、デビューから既に30年以上も経っていることから新型特急車両の9300系との置き換えが進められており、それに伴い6300系の一部編成が、今年の4月から、リニューアル(8両編成から4両編成化、クロスシートを1列+2列に変更、クロスシートの内・扉付近をロングシート化など)を施された上で嵐山線用として運用されています。


≪3日目≫

【友人宅】(友人の車)【河原町丸太町】(周辺散策)→(徒歩)【京都市役所前駅】(地下鉄東西線・京阪京津線)【上栄町駅】(周辺散策)→(徒歩)【大津駅】(東海道本線/新快速)【野洲駅】(東海道本線/普通)【彦根駅】(近江鉄道本線/普通)【高宮駅】(近江鉄道多賀線/普通)【多賀大社前駅】(多賀大社を参拝・見学、周辺散策)→(近江鉄道多賀線・近江鉄道本線/普通)【彦根駅】(徒歩)【近江鉄道ミュージアム】(徒歩)【彦根城】(天守まで登る)→(タクシー)【彦根駅】(東海道本線/普通)【京都駅】(東海道本線・梅田貨物線・大阪環状線・大和路線・阪和線・関西空港線/特急はるか)【関西空港駅/関西国際空港】(全日空1719便)【新千歳空港】



↑ 近江鉄道彦根駅の構内にある「近江鉄道ミュージアム」で撮影した3機の古典電気機関車で、左からロコ1100形、ED14形、ED31形です。
今の目で見ると、凸形の電気機関車は逆に新鮮ですね。



↑ 京都駅30番ホームから撮影した、関西空港行きの特急「はるか」です。

本当は、「はるか」よりも「ラピート」で関空に行きたかったのですが、この時は時間があまり無かったため、京都駅から乗り換えなしで関空まで直接行ける「はるか」を利用しました。
最近、南海はJR西日本の攻勢に押され気味なので、個人的には、南海には何とか頑張って貰いたいのですが、京都からだと、乗り換え無しで行ける「はるか」のほうが明らかに便利なんですよね‥‥。