テニスを楽しく

一生涯テニスを楽しもう!

最後の証人

2012年10月26日 | Weblog
 柚月裕子著 ヤメ検弁護士が事件の真相に迫り被告人の殺人の無罪を証明する物語。当然主人公は、検事時代はやり手の凄腕検事だが道理の通らない組織倫理に嫌気が差し弁護士になった。物語は、被告人の過去の交通事故からその被害者の子供とその家族の話が絡み警察の交通事故の加害者の過失の隠ぺいやその恨みを晴らす被害者の両親の復讐劇に進んで行く。当初は、被告人は交通事故死した少年の母親が加害者を殺害し裁判の被告人となったように展開するが実は、母親は殺害されたように偽装した自殺で加害者を殺人者に仕立て上げたが、裁判でヤメ検弁護士が真実を暴いて行く。この下りがどんでん返しの仕掛けですか。ホテルでの密室の殺人で死んだ方が被害者で生き残った方が殺人者となるのですが偽装ですか。恨みを晴らすために相手を殺人罪で裁きを受けさせるための仕組み。7年前の息子の交通事故を隠蔽した被告人に対する復讐です。中々面白い筋書きでした。

アートスポーツ杯の副賞記念品

2012年10月20日 | Weblog
 20年ほど前は、テニスブームで色んな草トーナメントがありスポンサーの景品も豪華でした。その中でもテニスショップアートスポーツ店がばんけいで主催していた大会はとりわけ豪華でした。混合ダブルスの優勝の副賞が電子レンジとラジカセでした。その思い出の電子レンジがついに使用不能となりました。20年以上良くもった物です。因みにラジカセは、CDプレーが調子悪いですが後は問題なく使えます。でも、カセットテープは無いしラジオだけ聴いています。

宿命

2012年10月18日 | Weblog
 永久セーラ著 美容整形外科医を主人公にした短編物語。各章に出てくる患者の人生や人間ドラマを主題にし物語は展開される。専門的用語等が出てくるが何故か真実味を感じさせない。人間の心のドラマを描きたいためにそのような描写になっているのか?親子愛や姉妹愛といった事がテーマの章、人間の美への欲望や優越感、孤独をテーマにした章から構成されている。

ナニワモンスター

2012年10月17日 | Weblog
 海堂尊著 浪速の独立を目指す知事とその前段で左遷された検事が絡み東京からの行政的、財政的な独立国を目指しフィクサー的存在の人物が暗躍する。題材を元大阪知事から取ったような内容でした。機上八策の表現が船中八策のまねをした元知事の政策をもじっているような表現であったりしてちょっとどうかなと思いますね。

究極のトレーニング

2012年10月11日 | Weblog
 石井直方著 筋力トレーニング等で筋力、持久力が付くことを化学的に解説しているが遺伝子レベルやホルモン等に依然解明しなければならないことが多く今後の研究に期待がかかります。運動能力や筋力にも遺伝が関係してくる場合や、生活環境やトレーニングで変わる場合もあるということです。しかし、遺伝的に運動能力の高い人が有利なのは、変わりが無いのですがトレーニングによっても影響されるということなので私みたいな凡人も練習することによってあるレベルまでは、上達するのを期待します。

あなたへ

2012年10月04日 | Weblog
 高倉健主演の映画 キャストが主演を張れる役者ばかりで豪華です。高倉健は、刑務官を定年退職し技官としての再任用ですから63歳前後の役どころですが、どうも動きにキレを感じません。実年齢が20歳程度上なので仕方がないことでしょうか。筋書きは、キャンピングカーで旅行を夫婦で楽しみにしていたが妻に先立たれてしまう。1年後に妻からの遺書を手渡され妻の生まれ故郷の海に散骨するように書かれている。富山から九州までキャンピングカーで移動中にビート武や草剛、佐藤浩一等が絡んで話は進む。妻の故郷で散骨のために船を出してもらおうとするが皆に断られて佐藤浩一演ずる南原より紹介の船頭にお願いするが一度は断られる。地元の食堂の女将や娘が力沿いがあり船頭大滝秀治は、了承し舟が出され無事散骨される。舟が出る前日食堂の女将余貴美子は、高倉に舟で遭難死した夫に娘の花嫁写真を見せたくて海に流すよう頼み込むが、高倉は、海に流さなかった。映画のラストで船頭を紹介してくれた南原役の佐藤浩一にお礼かたがた訪れてお礼を言い花嫁写真を渡す。遭難した食堂の女将の夫は、生きており南原として7年間潜伏生活を送っていた。何故、高倉は、その事に何時気づいたか。映画のシーンからは、少し分かりずらい。高倉の朴訥とした演技と豪華出演者の割には、少し感動に深みが無かったです。「鉄道員」の映画と比較してしまうからかもしれませんね。

蜩ノ記

2012年10月01日 | Weblog
 葉室麟著 羽根藩に纏わる派閥争いに巻き込まれた武士の矜持と生き様を描いた物語。殿の側室の関係に於いて切腹を命じられたが三浦家の謂れを書き残す事で10年の猶予を与えられ山里に蟄居を命じられた。しかし、側室が派閥争いで殺されるところを護っただけで罪に問われるのは陰謀であったが殿に疑われたことが家臣としていや、武士として不徳と思い切腹を受け入れた。周りの者の葛藤や家譜の事で家老に疎まれ命を狙われる。しかし、平然と死を受け入れる生き様に本当の武士の矜持がうかがえる。