角田光代著 昔の田舎の村で農家を営む家に嫁いで子供が出来たが流産し、その子を弔うと次の子が産めれないという言い伝えがあるが主人公の嫁は、信じていない。しかし、姑にきつく言われお参りをやめると妊娠したが行商人に流産した子に会える場所があることを聞くとそこに行きたくなる。
ある日、日常の家事をそのままし思い立つままに行商人から聞いた「くけど」を目指して旅に出る。同じ思いで列車に乗り合わせた人々も「くけど」を目指し海を渡るがそこは、地蔵と石積が亡くした子供たちの代わりとなって供養を受ける場所であった。亡くなった子供を探し回る母親達が歩き回る場面で小説は終わる。
著者としては、珍しい短編の小説集でした。その内容も幻想的な話が多かったです。