テニスを楽しく

一生涯テニスを楽しもう!

ピエタ

2011年11月25日 | Weblog
 大島真寿美著 ベネチィアの修道院ピエタに捨て子として育った主人公と作曲家司祭に纏わる話。司祭が作曲した楽譜に貴族の娘が詩を書き司祭の愛した高級娼婦が亡くなった時、譜面が見つかる。修道女と音楽と友人との関わりを描いている。

影法師

2011年11月21日 | Weblog
 百田尚樹著 江戸時代に貧しい下級武士の子が理不尽にも親を上士に切り殺され、匿われた屋敷の子と刎頚の友になる。屋敷の子は、剣術と学問に優れていたが武家の二男坊であったため家を継げずにいた。貧しい友の新田開拓の夢を叶えさせるため影の様な役回りで貧しい子を支え貧しい下士の子は、殿に認められ家老まで上り詰めた。しかし、屋敷の子は浪人になって胸を病み人知れず死んでいった。家老になって国元に帰って来た家老は、命を狙いに来たかっての刺客に藩を逐電した刎頚の友の生きざまを聞き何度助けらた友の行為を知り後悔の念にかられる。
 武士の生き様と矜持と友の私心のない友情に気付かない主人公の心情と落ちぶれて死んでいった友の生きざまが対照的で影のごとく主人公を助けた友が報われず死んでいった筋書きは、感動を覚える。

廃墟に乞う

2011年11月16日 | Weblog
 佐々木譲著 道警の休職中の刑事が事件を解決してゆく物語が6編程収められている。主人公は、みな同じで事件がそれぞれ違い完結している。派手な刑事ものではなくある事件のトラウマで休職した刑事が知り合いに依頼される形で事件の解決の糸口を探し捜査に協力する。痛快とは言えず事件の裏側から解決して行くちょっと引いた感じで物語が終わる。短編を集めた形なので読みやすい。

石狩インドアテニス大会

2011年11月10日 | Weblog
 土日に石狩で混合のB級とペア合わせて110歳以上年齢の混合ダブルスの試合がありました。110歳以上は、3回戦で敗退してしまいました。B級は、決勝まで進み若者ペアに敗退しました。恐るべし110歳の大会です。若者より厳しい試合になってしまいました。

神の手

2011年11月10日 | Weblog
 久坂部羊著 安楽死を法制化し認めさせようとする勢力と阻止しようとする勢力に利用され翻弄される外科医が主人公。最後は、製薬会社が安楽死薬を開発し儲ける手段で法制化を画策していたという筋書きです。著者が医者なので臨床の患者の状態や薬の説明が詳細で現実感が出ていましたが最後の方になって来ると法制化に関わった人物と反対した人物が大勢死んで殺人ミステリーを思わせるような飛躍があった。確かに病で苦しんで死ぬのは嫌です。生命維持装置を外す死と薬による死と同じ死ならどうでしょうか?生命維持装置がつけられている状況は、意識もないから苦しまないか。ちょっと考えさせられました。