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ジャパン・プライド

2013年04月17日 | Weblog
 江波戸哲夫著 銀行と企業を取り巻く経済小説。アメリカの経済政策に翻弄される日本経済界で企業に貸し付ける銀行が企業の業態で貸し渋りを行ったり東西銀行という都市銀行内の人事に関わる確執や資産家に対する投資の勧誘など金に纏わる人間模様が題材か。最後の結末は、尻切れトンボのようになっている。

傍聞き

2013年04月09日 | Weblog
 長岡弘樹著 4編の短編小説から成るミステリー。表題の傍聞きは、「かたえぎき」と読むそうです。直接話しても信じもらえない内容を偶然に相手が耳にするように誰かと話しその内容を耳にした相手が内容を信じるという手法の伝達方法。つまり相手から信用されてない人が傍聞きで伝える。窃盗の疑いを掛けられた容疑者が真犯人の顔を見ており接見室で監視人に「もう捜査は、真犯人に辿り着いている」事を面会者の女性刑事に話し内容を聞かせる。真犯人は、その監視人で観念して自首する。短編だからしょうがないのですが何故留置場の監視人が老婆の家から盗みを犯すか動機が書かれていないし刑事のアパートの裏の家に入る理由も不明でした。

おまえさん

2013年04月04日 | Weblog
 宮部みゆき著 江戸時代の捕り物の物語。推理小説の部類ですが薬屋の主人が昔の因縁で殺されたと最初に疑って調べる内に実は、当初登場しない殺された主人の娘の恋人が突然登場する。多くの推理小説は、最初の登場人物から犯人を解明するのが多いですが今回は、突然に恋人の男が現れ、その犯人だったとの結末です。最初の因縁と直接かかわりのない犯人では、推理も何もないですね。動機も今一つですし、娘の恋人としても動機が無いですね。小説は、各登場人物のエピソードが沢山散りばめてあり話が逸れたりしながら進みます。それでこの小説は500ページの本が上下で刊行されているのですが長過ぎます。中弛みで話が進みません。もう少し展開のある内容だったら面白かったと思います。