テニスを楽しく

一生涯テニスを楽しもう!

裸の華

2017年08月25日 | Weblog

 桜木紫乃著 ストリッパーの主人公が舞台で足を骨折し劇場を去って札幌薄野でダンスを売り物にする店を開業し、ダンサーを募集し採用した2人の若いダンサーと店を繁盛させるにつれてダンサーのみのりが羽ばたいて成長する様子やそれに伴い足が治ってまた舞台に立つことを決心する主人公の物語。もう少し違う展開を期待し読んでいましたが元の踊り子に戻ることが結末になり物足りなさを感じました。


煩悩

2017年08月21日 | Weblog

 人間60年以上生きていれば煩悩を克服できる気がしてきました。退職による仕事に関する欲望からの解放や身体が老いてくることによる肉体の欲望からの解放。食欲からの脱却などです。ただ、四苦からの逃れは、逆に追いかけられます。これも人生で無常の世の中、死は必ず訪れます。あと、何年生きられる分かりませんが煩悩からの解脱や死に対する心構えを少しずつ行うことが大切になってきます。金銭欲、出世欲や妬み、嫉妬心、見栄を克服し自然の心持を大切にし無我の境地に達すれば良いのかもしれません。赤ん坊の時は、生きることのみで欲望はなく大きくなるに伴い欲しいものが一つずつ増え、この欲で心は乱れ苦しみます。希望が叶わぬ時の絶望感や孤独感を年を取ることにより人生の達観で受け入れ平静を手に入れます。今思えば若い時は、欲望に支配されそれが叶わぬことで挫折を味わい苦い思いもしました。希望も欲望も同意語でそれを捨て去ることで心が楽になります。しかし、老いは受け入れますが重い病気はになったときは狼狽えるでしょう。これが人生、人間です。


仏教思想のゼロポイント

2017年08月02日 | Weblog

 魚川祐司著 仏教の創始者の思考を考察し解脱や涅槃が根本思想と解説している。四苦からの脱却方法が解脱、その先の涅槃の境地だそうです。もう一つ輪廻の説明をしているのですが難解です。輪廻転生は、死んで生まれ変わるものだと思っていましたが縁生が次の世代にも続くことだそうです。その縁生を断つことが涅槃だそうです。

 ブッタは、涅槃に至る考え方や方法を会得し苦しみから解放されたと言う事です。その方法を教えるため弟子や教えを乞う人々に布教したことが仏教の始まりだそうです。当時のブッタは、釈迦族の王子の座や妻や子を捨て家を出て比丘になったそうです。家族にとっては、本当に迷惑な自分勝手な人でしたね。その人の思想が2千5百年も続いて、現代はその思想と離れ死んでからの世界に導く教えになっているのは、どうしてなのでしょう。

ブッタの生きた当時の出家した比丘は、生産行為を行わず托鉢によって生活したとの事であれば宗教として確立していない時は、今で言う人生相談的な事で寄進を受けていたのでしょうか。当時の解脱や涅槃思想では、死後の世界を語っていないと言う事であれば地獄や極楽浄土思想は、いつから導入されたのか。それによって法然や親鸞の浄土に導くという思想が解脱や涅槃の方法論と大きく違うのは、矛盾しているように見えますね。しかし、無常や四苦の思想は、仏教の根本的な考え方に立脚しているのでしょう。奥が深いですね。