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北の桜守

2018年03月30日 | Weblog

 吉永小百合主演の映画です。樺太から終戦目際に引き上げてきて引き上げ船の撃沈で長男を失い次男との生活を網走で始める。夫は、シベリヤに抑留され死亡する。息子役の堺雅人との親子愛を描いた映画になりミユージカル仕立ての演出もあり新しい表現でした。主演の吉永小百合が40歳代から70歳代まで演じる。阿部寛との夫婦役や最後の桜を見守る老婆役を熱演している。ミュージカル仕立ての演出が作り物の映画と分かっていても吉永と堺の演技力で涙腺が緩んでしまいます。戦争の悲劇を通じて親子の愛情は、永遠の表現の見せ場です。


贖い

2018年03月30日 | Weblog

 五十嵐貴久著 幼児、小学生と中学生の3件の殺人事件が名古屋、東京、神奈川で発生する。最初は別々の事件で各所轄警察が捜査していたが小学生の殺害で大手商社に務まる定年間際の人物が浮上する。捜査をするのは、警視庁、愛知県警、神奈川県警の刑事であるが犯人にたどり着くのは、各警察署で疎外されている刑事たちである。小説の主な話の展開として各警察署の刑事の話が主でその他は、定年間際のサラリーマンであるのでこの人物が犯人であることは、最初の方で分かってしまうがその動機と犯人を追い詰める内容が読みどころである。主人公は、警視庁のSITの元交渉人の刑事とコンビの女性刑事で有り上司の反対にあいながら事件を解決する良くある内容です。まあ、犯人の動機が息子を死に追い詰めたいじめの同級生への復讐であった。心理状況の描写が読みどころですかね。


空海

2018年03月23日 | Weblog

 染谷将太主演の映画ですが、空海との題名どおり染谷翔太が空海役です。しかし映画の内容は、空海に纏わる物語ではなく楊貴妃の最後に纏わる物語で本当の主役は、黒猫でした。CGを駆使した構成で映像はきれいですがこの頃CGの映画が多数あり驚くほどの内容ではなかったです。最初の方は、展開が速くリズミカルに展開し後半は、謎解きの内容となっています。何故、空海が登場しなけらばならないのか疑問です。原作がそうなのかもしれませんが内容があまりにも突飛で残な映画でした。

 それと、映画館のスクリーン10が満席でした。ほとんどが年配の方で春休みは関係がないと思いますがネット予約をしておいて良かったです。昨日は、北の櫻守が当日売りの入場券が満席で見れなかったことの反省が生きました。


悲素

2018年03月12日 | Weblog

 帚木蓬生著 和歌山カレー事件を題材にした小説。砒素をカレーに入れた犯人とされる主婦の過去の行状とカレー事件の行動をとおして犯罪を立証して行く。決め手は、砒素の不純物の分析の一致の証明。保険金詐欺で始まった砒素の混入が関係ない祭りのカレー鍋に混入した動機が不明であるが最後に著者は、精神科医的な分析で毒を混入する時の快感を求めたと判断している。悪いことと分かっていても犯罪を犯す病的心理が根底にあるということか。