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死ねばいいのに

2013年03月12日 | Weblog
 京極夏彦著 怪奇小説的なイメージがある著者の作品としては、ちょっと違いました。でもミステリー小説ですかね。女性が殺されてその女性に関して聞き回る主人公。関係した人々は、自分の境遇を他人や社会のせいにし言い訳をする。職業や性別や関係する事柄が違う人々が同じ主張する。主人公は、そんな事はどうでもよくてその女性の事が知りたいと聞き回る。犯人捜しでもないただ女性の事が知りたいだけ。実は、殺したのが主人公であり動機が女性が一番幸せの時に死にたいと希望したから。著者は、色々な不平不満を持つ人々に6人の関係者を用意し不平不満の原因が自分の欲望であったり自己満足であったりする他の人との関わりで生じるものである事を表現したかったのか。4回しか会った事しかない主人公の青年の殺人動機が不幸な生い立ちで今も不幸のような境遇の女性でも本人が最高の幸福感を持っていれば他人がどう見ようと幸せだった。青年も殺した罪を罰して欲しいと望む。動機が不明の予想外の結末が著者の落とし所でしたか。


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