福田ますみ著 丸子実業高校で起きたバレー部員の自殺を取材した著者が何が原因かを追究したのが本書である。自殺したバレー部員がいじめにあって不登校になり自殺したと母親の主張と高校側や県教委がその事実がないとの裁判で争った事件。人権保護を旗印にする弁護士やマスコミ、県議などが絡み事件は、最悪の結果としてバレー部員の自殺となってしまう。母親の異常までの学校側、バレー部への抗議や加害者とされる生徒への追及などが書かれている。その母親の異常性を尽く詳細に描かれているがすべてが取材によることであれば、その場にいたような会話形式の表現は疑問を感じる。結末としては、裁判で母親側の敗訴や弁護士の校長に対する殺人罪としての告訴の敗訴。一人の母親にここまで攻撃されて狼狽える行政側や学校が最後に裁判で勝訴しても時間が掛かり過ぎてマスコミや世間の関心が無くなり当初のいじめによる自殺のみが世間の記憶に残ることの不条理がある。ただ、何事にも片方だけの取材では真相が不明である。
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