メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

何もない風景

2006-08-10 06:17:52 | 風景
アナログ写真です。

あのころは(今もだけど、もっと)お金がなかったので、
一度だけモンテレイまで長距離バスで行ったことがあります。

40時間かかりました。
ヨロヨロのガタガタになって辿り着きました。
二度とするまいと、ダンナと誓い合いました。

で、そのバスの中で、本を読むのもしんどくなり、
映画もやってない時間、
ひたすら窓の外を眺めても眺めても眺めても、
広がる荒野荒野荒野……。

あんまり暇なんで、写真を撮りました。



うぉぉぉ、椰子の木が生えてるよ!
大群だよ!



おおっ、家畜の群がいるよ!

とかね、やっぱり「何もない風景」の中でも
かろうじて「何か」があるところでシャッターに指が行きます。

でも考えたらこれは一眼レフカメラだったからこそ撮れたのかも。
今のノロくさデジカメだったら、
やっぱり本当~~に「何もない風景」しか撮れないことでしょう。



たまには湖が見えます!



おおっ、家がありました!
これは、「村」と言ってもいいんでしょうかねえ?



今度は正真正銘の「一軒屋」。



潅木と椰子の木、ひたすら荒野。
まあこういう光景が9割がただと思ってください。



大接近! 一軒屋!
でも……未完成で人が住んでいる気配はないです。
まあわかりませんけどね。



そしてこれも、村というか集落というか……。
なんかこう、60年代のアメリカ映画か西部劇にでも出てきそうな雰囲気ですかね。
ピックアップトラックにもたれてる兄ちゃん、
裾の広い革ズボンとカウボーイハットに違いない。



こういう感じの繰り返しが、40時間とは言わないけど
タンピコから北、15時間くらいかな?
まあもちろん合間に停車する町に立ち寄り、
トイレ休憩と食事の時間はあるわけですが。

雰囲気を味わうためには
一連の写真を2000回くらい巻き戻して見てください。

というわけで、メキシコ北部のバスの旅、
いかがでしたでしょうか?