今日は再び、ホペルチェン周辺の遺跡巡りです。
こないだのホチョブ遺跡のあと、
すぐ近くにあるタバスケーニョという遺跡を探して訪ねました。
なんだかえらく山の中の急な斜面を登っていき、
車を停めてさらに歩いて登るところにあるごく小さい遺跡で、
入場無料。そのせいか、いかにもご近所の家族連れがピクニック、
という風情のメキシコ人たちが
なんだか変な犬を連れた変な東洋人を面白そうに眺めます。
恥ずかしいので、急いで退散しました。
ここの見所は、
これ、並ぶ水道蛇口、じゃなくて雨の神さまチャクです。
そこを逃れて、さっさと行きましょ、次の遺跡。
次の遺跡は、ヴィセンテ・ゲレロという村にあるジビルノカックというところ。
トップ写真がそれです。
いや最初は見つからずに難儀しました。
この道と言われて車で進んだんですが、道はどんどん細くなり
ジャングルの中へ消えてしまう。
でも、右手にそれらしいピラミッドが見えてるよ~、
入り口はどこ~、とジープでもない車でやっこらせと戻ってみると、
なぁんだ、前を通り過ぎたのに気がつかないような地味な入り口でした。
入っていくと、枯芝が広々、受付の兄ちゃんが立っているけれど
受付の建物はなく、入場無料。
人っ子ひとりいない広場に立つと、
中央に神殿、その両側にピラミッドが立っている細長い遺跡です。
トンビかタカか、高く舞ってます。
誰もいないし、大丈夫かな、と犬を放すと、
あっという間に森の中へ駆け込んでしまった。
うあああ、イグアナとかくわえて戻ってきたらどうしよう、
イノシシなんか追い出してきたらどうしよう、
とハラハラしてたら、そのうち息を切らせて戻ってきました。ひとりで。
犬も人も、やれやれ。
ピラミッドの影になった芝生に寝転び、ちょいと昼寝。
見上げる青い空に、糸のように細い白い月が浮かんでいる。
白と金色のふくろうが森のほうから音もなく飛んできて
ピラミッドに止まり、こちらを見下ろす。
寝転んで見上げていると、眩暈の感覚。
ふくろうがまた音もなく飛び去っていったので、
静かな遺跡の前で、持っていった大江健三郎を読みました。
我ながら変な取り合わせだと思ったんですが、
これがまた意外と雰囲気が似合ってたりして。
なぜでしょうか。
大江の描く四国の深い村とはまるで様子が違うのに。
ジビルノカックは静かで綺麗で、
またゆっくり行って一日のんびり過ごしたい、お気に入りの遺跡です。
こないだのホチョブ遺跡のあと、
すぐ近くにあるタバスケーニョという遺跡を探して訪ねました。
なんだかえらく山の中の急な斜面を登っていき、
車を停めてさらに歩いて登るところにあるごく小さい遺跡で、
入場無料。そのせいか、いかにもご近所の家族連れがピクニック、
という風情のメキシコ人たちが
なんだか変な犬を連れた変な東洋人を面白そうに眺めます。
恥ずかしいので、急いで退散しました。
ここの見所は、
これ、並ぶ水道蛇口、じゃなくて雨の神さまチャクです。
そこを逃れて、さっさと行きましょ、次の遺跡。
次の遺跡は、ヴィセンテ・ゲレロという村にあるジビルノカックというところ。
トップ写真がそれです。
いや最初は見つからずに難儀しました。
この道と言われて車で進んだんですが、道はどんどん細くなり
ジャングルの中へ消えてしまう。
でも、右手にそれらしいピラミッドが見えてるよ~、
入り口はどこ~、とジープでもない車でやっこらせと戻ってみると、
なぁんだ、前を通り過ぎたのに気がつかないような地味な入り口でした。
入っていくと、枯芝が広々、受付の兄ちゃんが立っているけれど
受付の建物はなく、入場無料。
人っ子ひとりいない広場に立つと、
中央に神殿、その両側にピラミッドが立っている細長い遺跡です。
トンビかタカか、高く舞ってます。
誰もいないし、大丈夫かな、と犬を放すと、
あっという間に森の中へ駆け込んでしまった。
うあああ、イグアナとかくわえて戻ってきたらどうしよう、
イノシシなんか追い出してきたらどうしよう、
とハラハラしてたら、そのうち息を切らせて戻ってきました。ひとりで。
犬も人も、やれやれ。
ピラミッドの影になった芝生に寝転び、ちょいと昼寝。
見上げる青い空に、糸のように細い白い月が浮かんでいる。
白と金色のふくろうが森のほうから音もなく飛んできて
ピラミッドに止まり、こちらを見下ろす。
寝転んで見上げていると、眩暈の感覚。
ふくろうがまた音もなく飛び去っていったので、
静かな遺跡の前で、持っていった大江健三郎を読みました。
我ながら変な取り合わせだと思ったんですが、
これがまた意外と雰囲気が似合ってたりして。
なぜでしょうか。
大江の描く四国の深い村とはまるで様子が違うのに。
ジビルノカックは静かで綺麗で、
またゆっくり行って一日のんびり過ごしたい、お気に入りの遺跡です。