俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月1日(火)

2011-11-01 05:01:04 | Weblog
★日にいちばん耀くものに菊蕾  正子
薄緑の小さな蕾、少しずつ丸みを帯びてきても、なかなか花の色が分かりません。蕾が僅かにほぐれ花の色が見えてきた時の嬉しさ! まだ開ききらない蕾が明るく輝いています。(後藤あゆみ)

○今日の俳句
花束にして子が持ちし赤のまま/後藤あゆみ
赤のままは、ままごとのご飯から由来する名であるが、子が作ったその花束は、かわいいだけでなく、良き時代へのノスタルジックな雰囲気をもっている。それが表現されて、一味違う句になった。

○秋海棠
秋海棠がどこに咲いていたかと思い起こしてみると、一番身近では、わが家の玄関脇。秋がくると水引草と同じところに咲いた。茎にも花にも水分が多そうな感じで、葉が意外と大きく育つ。これを活けようとすると、大きな葉はのぞいて挿さなければどうも様にならないし、そんな葉は結構傷んでいる。かわいい花なので主が好むところとなっていた。次に思い出すのが、瀬戸内海の伊予灘を見下ろすお寺の小じんまりした庭にあった秋海棠。秋のきらきら光る海と秋海棠とはよく似合うではないか。そしてずっと昔を思い出すと、高校時代の生物教室の前。この茎をナイフで薄く切って、細胞を見るためにプレパラートに載せたように記憶するが、違う植物だったかもしれない。なにしろ、50年近く前のことだから。ベゴニアに似ているといつも思うが、ベゴニアに比べると、風情というものを備えている。

◇生活する花たち「四季生り苺」(横浜日吉本町)
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月31日(月) | トップ | 11月2日(水) »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お礼とコメント (後藤あゆみ)
2011-10-25 18:55:40
今日の俳句に「赤のまま」の句を取り上げていただきありがとうございます。

★日にいちばん耀くものに菊蕾  正子
薄緑の小さな蕾、少しずつ丸みを帯びてきても、なかなか花の色が分かりません。蕾が僅かにほぐれ花の色が見えてきた時の嬉しさ! まだ開ききらない蕾が明るく輝いています。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事