俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月31日(金)

2014-10-31 13:51:06 | 吟行
★金木犀こぼれし花もあたたかな  正子
小さな星のような花を枝に密集させている金木犀。そこからこぼれ落ちた花もまだ生き生きとしていて、明るさとあたたかさを持って地面で咲いているようです。(安藤智久)

○今日の俳句
花束を花瓶にほどく秋の夜半/安藤智久
花束をいただいた。帰り着いたのが夜となったのだろう。落ち着いてから、夜半に花束を花瓶に入れた。しっとりとした秋の夜半である。(高橋正子)

○泡黄金菊(あわこがねぎく)

[泡黄金菊/東京白金台・国立自然教育園]

 泡黄金菊(アワコガネギク)はキク科キク属の多年草である。本州の岩手県から九州の北部にかけて分布し、やや乾いた山麓や手などに生える。海外では、朝鮮半島や中国大陸にも分布している。和名の由来は、密集している花が泡のように見えることからきている。命名者は牧野富太郎博士である。
 環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。レッドリストでは別名の菊谷菊(キクタニギク)が用いられている。これは、自生地(京都府菊谷)からきている名前である。
 草丈は100センチから150センチくらいである。茎はよく枝分かれをする。葉の形は栽培菊に似ていて深い切れ込みがあり、裂片は尖らない。葉は互い違いに生える(互生)。開花時期は10月から11月である。頭花は舌状花も筒状花も黄色で、ひしめき合うように密につく。花径は15ミリから18ミリくらいと小さい。学名:Chrysanthemum boreale(=Dendranthema boreale)

◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)
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10月30日(木)

2014-10-30 13:49:17 | 吟行
★秋水湧く波紋をそのまま手にすくう  正子

○今日の俳句
★星月夜明日はよきこときっとある/内山富佐子
星月夜の美しさは、心を澄ませてくれる。見上げれば、明日はきっとよいことがあると思う。(高橋正子)

○柚香菊(ゆうがぎく)

[柚香菊/東京小金台・国立自然教育園]

★花開ききったり柚香菊そこに/高橋信之
★花びらの欠けるかに咲き柚香菊/高橋正子
★やや寒し柚香菊の白を帯ぶ/〃
★茎すっと伸びて岐れて柚香菊/〃
★湖の縁にならんで柚香菊/高橋句美子

 ユウガギク(柚香菊、学名:Kalimelis pinnatifida) は、キク科ヨメナ属の多年草で、やや湿性の高い場所に自生し、いわゆる「野菊」の仲間である。草丈50cmほどで、しばしば1mを越える。上部で花茎を分け、花期は6月下旬~11月、茎頂に径3cm前後の白から淡紫色の典型的なキク型の花をつける。葉は、幅3cmほど、長さ8cm前後の卵状長楕円形で、通常、葉縁に鋭く浅い切れ込みか、または羽状の中裂が入る。本州の近畿地方以北に分布し、関東地方以北に分布するカントウヨメナにとてもよく似ている。近年、シロヨメナをヤマシロギクの別名としたり、その逆としたり、シロヨメナとヤマシロギクを混同する記載が結構目立つ。シロヨメナとヤマシロギクはともにノコンギクの亜種だが、別種である。ヤマシロギクは東海地方以西に分布し、シロヨメナの分布は本州~九州・台湾である。シロヨメナはしばしばヤマシロギクとの間に雑種を作るのでこのような混同がおきているのかもしれない。「柚香菊」は、ユズの香りがするとの命名だが、葉を揉んでもユズの香りは確認できていない。

★野菊持ちし女の童に逢ひぬ鈴鹿越/正岡子規
★足元に日のおちかかる野菊かな  一茶
★湯壷から首丈出せば野菊かな/夏目漱石
★蝶々のおどろき発つや野菊の香/前田普羅
★頂上や殊に野菊の吹かれをり/原石鼎
★かがみ折る野菊つゆけし都府楼址/杉田久女
 横浜日吉・慶大グランド
★サッカーの練習熱帯ぶ野菊咲き/高橋正子

 柚香菊は、野菊の仲間である。野菊(のぎく)とは、野生の菊のことである。よく似た多くの種があり、地域によってもさまざまな種がある。一般に栽培されている菊は、和名をキク(キク科キク属 Dendranthema grandiflorum (Ramatuelle) Kitam.)と言い、野生のものは存在せず、中国で作出されたものが伝来したと考えられている。したがって、菊の野生種というものはない。しかしながら、日本にはキクに似た花を咲かせるものは多数あり、野菊というのはそのような植物の総称として使われている。辞典などにはヨメナの別称と記している場合もあるが、植物図鑑等ではノギクをヨメナの別名とは見なしていない。現在では最も身近に見られる野菊のひとつがヨメナであるが、近似種と区別するのは簡単ではなく、一般には複数種が混同されている。キク科の植物は日本に約350種の野生種があり、帰化種、栽培種も多い。多くのものが何々ギクの名を持ち、その中で菊らしく見えるものもかなりの属にわたって存在する。
 野菊は、野生の植物でキクに見えるもののことである。キクはキク科の植物であるが、この類の花には大きな特徴がある。菊の花と一般に言われているものは、実際には多数の小さい花の集合体であり、これを頭状花序と言う。頭状花序を構成する花には大きく2つの形があり、1つはサジ型に1枚の花弁が発達する舌状花、もう1つは花弁が小さく5つに割れる管状花である。キクの花の場合、外側にはサジ型の舌状花が並び、内側には黄色い管状花が密生するのが基本である。


◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)
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10月29日(水)

2014-10-29 07:39:34 | 吟行
★金木犀こぼれし花もあたたかな  正子
木の周りを取り囲み散り敷いている金木犀の花。咲いているときも引き寄せられるような温かさが、散った花にもおなじく幸せな色である。(祝恵子)

○今日の俳句
しりとりをしつつ帰る子秋の暮/祝恵子
女の子たちであろうか。秋の暮をきりもないしりとり遊びをしながら帰る子どもたちが、かわいらしく、ほほえましい。作者の子らへの眼差しがやさしい。(高橋正子)

○薬師草(やくしそう)

[薬師草/横浜・四季の森公園]

 ★森に咲く薬師という名の菊凛と/高橋信之

 ヤクシソウ(薬師草、学名:Youngia denticulata)は、キク科オニタビラコ属の二年草。高さは30-120 cm。初期には根出葉があるが、花時にはほとんどなくなり、茎葉だけになる。茎葉は基部が張り出して茎を抱く。葉は互生し、長さ5-10 cm、幅2-5 cmの長楕円形-倒卵形。茎や葉を折ると苦味のある白い乳液を出す。花期は9-11月で枝の上部に直径1.5 cmほどの黄色い花を固まって咲かせる。花は上向きに開くが、花が終わると下向きになる。 和名の由来は不明であるとする説や、葉の形が薬師如来の光背に似ているとする説、かつて薬草(民間薬として皮膚の腫れものに外用)に使われたことによるとする説がある。中国名は「苦菜」。学名の「denticulata」は、「細歯のある」の意味である。
 朝鮮半島・中国・台湾・インドネシア・ベトナム・インドなどと日本の北海道・本州・四国・九州・屋久島の日当たりのよい乾いた山野に生える。奥秩父や四国山地などの石灰岩、蛇紋岩地帯の岩壁にも分布する。新しく林道をつけた斜面の裸地に真っ先に侵入するパイオニア植物である。花の外観は同科のアキノノゲシやハナニガナなどに似ている。


◇生活する花たち「犬蓼・金木犀・白曼珠沙華」(横浜四季の森公園)
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10月28日(火)

2014-10-28 06:36:12 | 吟行
★呼んでみるかなたの空の雲の秋  正子

○今日の俳句
夕空にゴーギャンの青秋深し/福田ひろし
秋も深まり空の青さに感嘆することもしばしば。夕空を眺めれば美し青色。その青を「ゴーギャンの青」と称えた。(高橋正子)

○花蓼(ハナタデ)

[花蓼/東京小金台・国立自然教育園]_[犬蓼/横浜市港北区松の川緑道]

★犬蓼の花くふ馬や茶の煙 子規
★赤のまま摘めるうまごに随へり 亞浪
★山水のどこも泌み出る赤のまま 汀女
★われ黙り人話しかくあかのまま 立子
★水際の赤のまんまの赤つぶら/高橋正子

★白花の蓼が群れ咲く水ほとり/高橋信之
★それぞれが群れ赤い蓼白い蓼/高橋正子

 タデ(蓼、英語: water pepper)は、タデ科イヌタデ属の1年草。単にタデと言う場合は、ヤナギタデ(柳蓼、学名: Persicaria hydropiper)を指す。「蓼食う虫」の蓼もヤナギタデである。和名は、葉がヤナギに似ていることから。特有の香りと辛味を持ち、香辛料として薬味や刺身のつまなどに用いられる。野生の紅タデがもっとも辛く、栽培種の青タデは辛さが少ない。辛味成分はポリゴジアール。タデの葉をすりつぶして酢でのばしたものはタデ酢と呼ばれ、アユの塩焼きに添えられる。品種としては、柳タデ(本タデ)、紅タデ、青タデ、細葉タデなどがある。食用タデについては、福岡県朝倉市で日本国内生産の約7割を占める。ベトナムでは付け合わせとしてよく食べられている。
 イヌタデ(犬蓼、Polygonum longisetum あるいは Persicaria longiseta)は、タデ科の一年草。道ばたに普通に見られる雑草である。茎の基部は横に這い、多く枝分かれして小さな集団を作る。茎の先はやや立ち、高さは20-50cm。葉は楕円形。秋に茎の先端から穂を出し、花を密につける。花よりも、その後に見られる真っ赤な果実が目立つ。果実そのものは黒っぽい色であるが、その外側に赤い萼をかぶっているので、このように見えるものである。赤い小さな果実を赤飯に見立て、アカマンマとも呼ばれる。雑草ではあるが、非常に美しく、画材などとして使われることもある。名前はヤナギタデに対し、葉に辛味がなくて役に立たないために「イヌタデ」と名付けられた。
 シロバナサクラタデ(白花桜蓼、学名:Persicaria japonica)は、タデ科イヌタデ属の多年草。北海道~九州の湿地に生え、根茎は地中で長くのび、枝を分けてふえる。茎は直立し、高さは30~100cmになり、紅色を帯びる節がある。葉は披針形。鞘状の托葉は長さ1~2.5cmで、粗い伏毛があり、縁には長毛が生える。枝先に花序を1~5本出し、花を多数つける。花被は白色で腺点があり、長さ3~4mm。雄しべは普通8個、雌しべは1個で花柱は2~3岐。花には長花柱花と短花柱花との2型がある。そう果は3稜形またはレンズ状で黒色で光沢がある。花期は8~10月。よく似たサクラタデは花被が長さ5~6mmと大きい。


◇生活する花たち「茶の花・柚香菊・実蔓(さねかずら)」(東京白金台・国立自然教育園)
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10月27日(月)

2014-10-27 08:09:49 | 吟行
★炊きあげし飯盒をすぐ露の土へ  正子
高原の飯盒炊爨でしょうか。炊き上がった飯盒を火から下して土の上に置き蒸らす。地にはまだ朝露が乾かずにいる。明るい光と爽やかな空気と薪の煙の臭いを思い浮かべます。(小西 宏)

○今日の俳句
月昇る遥かに海を広げつつ/小西 宏
「海を広げつつ」に、新鮮な驚きがあり、臨場感がでた。月が昇るにしたがって、遥かの海を照らしていく。海の波がはっきり見てくる。少し寂しい月の夜である。(高橋正子)

○実蔓(さねかずら)

[実蔓/東京白金台・国立自然教育園]

★葉隠れに赤き鹿の子の実蔓/かるがも
★葉隠れに息飲む色の実蔓/かるがも

 サネカズラ(実葛、学名: Kadsura japonica)はマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本。ビナンカズラ(美男葛)ともいうが、これは昔、つるから粘液をとって整髪料に使ったためである。葉は長さ数cmでつやがあり、互生する。ふつう雌雄異株で、8月頃開く花は径1cmほど、10枚前後の白い花被に包まれ、中央におしべ、めしべがそれぞれ多数らせん状に集まる。雌花の花床は結実とともにふくらみ、キイチゴを大きくしたような真っ赤な丸い集合果をつくる。花は葉の陰に咲くが、果実の柄は伸びて7cmになることもあり、より目につくようになる。単果は径1cmほどで、全体では5cmほどになる。果実は個々に落ちて、あとにはやはり真っ赤なふくらんだ花床が残り、冬までよく目立つ。
 関東地方以西、西日本から中国南部までの照葉樹林によく見られる。庭園に植えることもある。盆栽として栽培もされる。果実を漢方薬の五味子(チョウセンゴミシ)の代わりに使うこともある。古歌にもしばしば「さねかづら」「さなかづら」として詠まれ、「さ寝」の掛詞として使われる。
 名にし負はば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな(藤原定方、百人一首25/後撰和歌集)


◇生活する花たち「秋の野芥子・銀木犀・金木犀」(横浜日吉本町)
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10月26日(日)

2014-10-26 07:52:39 | 日記
 グレコ展
★秋光あおあおと浴び「水浴の女」  正子
秋の日射しが燦々とそそぐ野外の木洩れ日の中の光景でしょうか?エル・グレコの洋画に特有である、日射しの色を青を基調とした濃淡による表現の格調の高さが想われます。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
鈴懸けの実の青空へ野分過ぐ/桑本栄太郎
鈴懸と野分のとりあわせに意外性があるが、それは今年の季節の意外性といってよい。今年は十月になっても大型台風が来た。野分が過ぎた後、鈴懸の葉が落とされ、実が明らかになる。青空の中の鈴懸のかわいらしい実が印象的だ。(高橋正子)

○柘榴(ざくろ)

[柘榴/横浜日吉本町][柘榴の花/横浜日吉本町]


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10月25日(土)

2014-10-25 07:46:52 | 吟行
★足先がふっと蹴りたる青どんぐり   正子
熟したどんぐりは弾んだり転がったりと元気が良い。しかし風の強い日などに落ちてきたのだろうか、まだ未熟な「青どんぐり」にもこころ惹かれる。その青どんぐりを見てふっと足先が蹴ったと言うその動きそのものに若さをそして深まりゆく秋を楽しんで居られる作者が見えて参ります。(佃 康水)

○今日の俳句
ゆきあいの空へコスモス揺れどうし/佃 康水
「ゆきあいの空」がなんともよい。夏から秋へと移りゆく空にコスモスゆれどおしている。そんな空に明るさと夢がある。(高橋正子)

○白嫁菜(しろよめな)

[白嫁菜/東京白金台・国立自然教育園]_[野菊(嫁菜)/横浜市港北区松の川緑道]
★撫子の暑さ忘るる野菊かな 芭蕉
★頂上や殊に野菊の吹かれをり 原石鼎
 横浜日吉・慶大グランド
★サッカーの練習熱帯ぶ野菊咲き/高橋正子

 いわゆる「野菊」の仲間です。主として林縁などの半日陰になるような場所に自生する多年草です。 草丈50cm前後、しばしば1m近くになります。上部で花茎を分け、初秋から秋の初めまで、茎頂で花茎を分けて径1.5~2cm前後のやや小さい白色のキク型の花を皿型(散房状)につけます。葉は、長さ10cmほどの長楕円形で葉先は鋭三角形です。葉には粗い鋸歯(葉の縁のギザギザ)があります。名は「ヨメナ」ですが「ヨメナ属」ではなく「シオン属」です。ノコンギク(Aster ageratoides)の亜種(subsp. leiophyllus)とされています。ヨメナを小型にしたような草姿で、花色が白いので「シロヨメナ」となったようです。
 野菊といえば伊藤左千夫の小説「野菊の墓」を想いだす方が多いと思います。政夫と民子の悲恋を描いたこの小説には「政夫さん……私野菊の様だってどうしてですか」「さぁどうしてということはないけど、民さんは何がなし野菊の様な風だからさ」
「それで政夫さんは野菊が好きだって……」「僕大好きさ」といった場面があります。この野菊は、小説の舞台が現在の千葉県松戸市あたりであったことからカントウヨメナ、ユウガギク、ノコンギク、リュウノウギクあるいはシラヤマギクなどであったと思われます。不幸なめぐり合わせの末に世を去った民子の墓のまわり一面に植えられたことを思うと、心情的にはノコンギクがふさわしいのでは、と勝手に思っています。 ただ、現在は、民雄が野菊を摘んだのが小川のそばであったことから、やや湿性の高い場所に自生するカントウヨメナあるいはユウガギクであるとする説が有力です。
 万葉集では、「うはぎ」の名で2首が「ヨメナ」を詠っているとされています。そのひとつに、「春日野に 煙立つ見ゆ 娘子(おとめ)らし 青野のうはぎ 摘みて煮らしも」と詠われています。ただし、この2首では「春の若菜摘み」の対象であって、花を愛でたものではないようです。ただ、カントウヨメナ、ユウガギク、ノコンギク、シラヤマギクやシロヨメナなどよく似た野菊の仲間が万葉当時に明確に区別されていたとは言えないという説もあり、広く野菊の仲間を詠ったものであるという考え方もあります。
 なお、一般に「菊」と呼ばれる種類は奈良時代に中国から薬用に渡来したとされ、現代でも多くの品種が栽培されています。「野菊」の総称は、花が大きく彩りも多様な「菊」に対して、日本の山野に自生するキクの仲間を「野にある菊」としたもののようです。また「菊」は、「古今和歌集」の「菊の露」や「紫式部日記」の「菊の着せ綿」など、キクを災除けや不老長寿にかかわる行事に用いたという記述があります。なお、江戸時代には「菊」の品種改良が盛んになり、数多くの品種が作出されています。
 シロヨメナ、シラヤマギクやノコンギクはシオン属で、カントウヨメナやユウガギクはヨメナ属で別属ですが、これらの属は種子の冠毛の長さで区別するので、専門家でないと区別は困難です。ヨメナ属では冠毛は0.5mm前後ですが、シオン属では冠毛は5mm前後です。


◇生活する花たち「犬蓼・金木犀・白曼珠沙華」(横浜四季の森公園)
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10月24日(金)

2014-10-24 06:51:51 | 吟行
★霧に育ち大根くゆりと葉を反らす  正子
大根の白さ、葉の青さも鮮明に、霧の大地で育つ大根がみずみずしいかぎりです。霧が流れ地上も草木もしっとりと濡れる中、「くゆりと」反らす大根の葉が、冷ややかに澄んだ冬の大気も感じさせてくれます。(藤田洋子)

○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子) 

○無花果(いちじく)
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10月23日(木)

2014-10-23 14:25:00 | 吟行
★ふっくらと茶の花咲いて鳥の声  正子
お茶の花は俳句では冬の季語。田舎に住んでいた頃、山地で、畑もせまくお茶は段々畑の石垣の隙間に植えられていた。茶の花はツバキ科で白い花である。花の様は「ふっくら」と言う表現がぴったりである。聞こえる鳥の声はどんな鳥かと考えるが、畑でこの時期なく取りはツグミか?(古田敬二)

○今日の俳句
落日に白く光れる芒原/古田敬二
いよいよ日が落ちようとすると、芒原が一面に白く輝く。やわらかい、白い光の美しさが侘しさを伴って広がる景色がよい。(高橋正子)

○蜜柑

[蜜柑/横浜日吉本町]             [蜜柑の花/横浜日吉本町]
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10月22日(水)

2014-10-22 13:37:15 | 日記
★起きぬけの目にりんりんと曼珠沙華  正子
秋の彼岸ごろ、川辺の堤や畦、お寺さんなどに、葉の無い花茎を急に伸ばして、頂に真紅の美しい花を輪状に咲かせる。群生して、その辺りを、真赤に燃え立たせ、特に起きぬけの目には妖凄な感じがいたしますね。 (小口泰與)

○今日の俳句
直立の日矢や藁塚一列に/小口泰與
朝早くだろう。山里などでは日が高く昇り、日矢は真上近くから差し込んでくる。それを「直立の日矢」といった。その日矢が一列に並ぶ藁塚に差し、山里は神々しいまでの朝だ。(高橋正子)

○野葡萄

[野葡萄/北鎌倉・東慶寺]

★野葡萄の色に遠野の物語 佐藤みほ
★野葡萄の瑠璃の惜別牧を閉づ 村上光子
★野葡萄や岩の迫り出す漁師町 仲尾弥栄子
★野葡萄の葉擦れの音も冬に入る 清水伊代乃
★野葡萄や滝を見にゆく道々に 阿部ひろし
★蒼穹に野葡萄が実をかかげたり 山村修
★野葡萄の色付き初めし城址かな 内田和子
★野ぶだうや湖畔の杜の写生会 大島英昭
★野葡萄の熟れ豊頬の石地蔵 中山純子
★野葡萄や四囲の山稜雲生みて 大竹淑子
★野葡萄の同じ瑠璃色ひとつも無し 栗田れい子
★野ぶだうの透明をただ呟きて 井上信子
★野葡萄をふふみて森の人となる 石田きよし
★野葡萄や何処に立つも水の音 飯田角子
★野葡萄の聯はそのままそのままに 瀬川公馨

 ノブドウ(野葡萄、Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)はブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木。日本全国のほか東アジア一帯に分布し、アメリカにも帰化している。やぶに多く見られ、都市でも空地などに見られる。
 葉はブドウやヤマブドウに似ることもあるが、別属であり、特に果実は葉と交互につくなどブドウ類とは異なる。 果実は、熟すと光沢のある青や紫などに色づくが、食味は不味い。園芸植物として栽培されることがある。
 ノブドウ属(Ampelopsis)の植物はアジア・アメリカに20種ほどある。ウドカズラ(A. leeoides または A. cantoniensis)日本に自生し、葉はウドに似た2回羽状複葉で、実は赤く熟する。カガミグサ(白斂:ビャクレン、A. japonica)中国原産。漢方薬に使われる。

◇生活する花たち「犬蓼・金木犀・白曼珠沙華」(横浜四季の森公園)

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10月21日(火)

2014-10-21 07:34:18 | 吟行
★しいの実の青くていまだ石の間に  正子
しいの実は熟すと煎って食べられます。大洲の学校にしいの実の木があり食べた記憶があります。実の青いしいの実はまだ食べごろではなく、石の間にひっそりとしています。(井上治代)

○今日の俳句
新涼や樹間の空の青深し/井上治代
新涼の季節、空をゆっくりと眺めることができるようになり、早も青が深くなった。空の青に魅了される新涼である。(高橋正子)

○柿

[柿/横浜日吉本町]

★祖父親まごの栄や柿みかむ 芭蕉
★柿主やこずゑは近きあらし山 去来
★柿の葉の遠くちりきぬ蕎麦畠 蕪村
★残る葉と染かはす柿や二ツ三ツ 太祇
★渋柿や嘴おしぬぐふ山がらす 白雄
★渋いとこ母が喰ひけり山の柿 一茶
★柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 子規
★此里や柿渋からず夫子住む 漱石
★草の家に柿十一のゆたかさよ 龍之介

★渋柿の滅法生りし愚さよ/松本たかし
★西へ行く日とは柿山にて別る/山口誓子
★柿もぐや殊にもろ手の山落暉/芝不器男
★老い母は噂の泉柿の秋/草間時彦
★店の柿減らず老母へ買ひたるに/永田耕衣
★雨降つて八犬伝の里に柿/大串 章
★柿二つ読まず書かずの日の当り/小川双々子
★柿むいて今の青空あるばかり/大木あまり
★換気孔より金管の音柿熟るる/星野恒彦
★柿博打あつけらかんと空の色/岩城久治
★母よりの用なき便り柿の秋/西山春文
★柿ひとつ空の遠きに堪へむとす/石坂洋次郎
★柿熟れる朝空晴れて濃き青に/高橋信之

 カキノキ(柿の木)とはカキノキ科の落葉樹である。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。熟した果実は食用とされ、幹は家具材として用いられる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられ。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されている。
 雌雄同株であり、雌花は点々と離れて1か所に1つ黄白色のものが咲き、柱頭が4つに分かれた雌しべがあり、周辺には痕跡的な雄しべがある。雄花はたくさん集まって付き、雌花よりも小さい。日本では5月の終わり頃から6月にかけてに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。枝は人の手が加えられないまま放って置かれると、自重で折れてしまうこともあり、折れやすい木として認知されている。
 日本から1789年にヨーロッパへ、1870年に北アメリカへ伝わったことから学名にも kaki の名が使われている。英語で柿を表す「Persimmon」の語源はアメリカ合衆国東部の先住民であるアルゴンキン語族の言葉で「干し果物」を意味する名詞「ペッサミン」であり、先住民がアメリカガキ(Diospyros virginiana L.)の実を干して保存食としていた事実に基づく。近年、欧米ではイスラエル産の柿(渋抜きした「Triumph」種)が「シャロンフルーツ(Sharon Fruit)」という名称で流通するようになったため、柿は「Persimmon」よりも「Sharon Fruit」という名で知られている。


◇生活する花たち「ノダケ・シロバナサクラタデ・ユウガギク」(東京白金台・国立自然教育園)
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10月20日(月)

2014-10-20 06:37:15 | 日記
★うす紙がかりんをかたちのまま包む  正子
戴かれたのかかりんの実、包まれた薄紙には形のままだという。ちょっといびつな色も見えているのかもしれませんね。(祝恵子)

○今日の俳句
秋夕焼け飛行機雲も包まれて/祝恵子
夕焼けの中に延びる飛行機雲。その飛行機雲までも夕焼けにすっぽり包まれて茜色に染まっている。秋夕焼けに染まる空を見れば、温かい思いになる。(高橋正子)

○葉鶏頭(ハゲイトウ)

[葉鶏頭/横浜日吉本町]

★葉鶏頭の三寸にして真赤也/正岡子規
★雁来紅や中年以後に激せし人/香西照雄
★水乞ふやねむらざる眼に葉鷄頭/瀧春一
★葉鶏頭と競はむとして空青き/能村登四郎
★葉鶏頭ほどのはげしき色欲しや/鷹羽狩行
★折れてゐる葉鶏頭あり抜いておく/高橋将夫
★雁来紅弔辞ときどき聞きとれる/池田澄子
★殊に濃き天誅村の葉鶏頭/塩路隆子
★山羊の怪我たのまれ診るや葉鶏頭/三嶋隆英
★剣道着干すや燃え立つ葉鶏頭/宇都宮靖

 このごろ葉鶏頭を見ることがまれになった。コリウスというシソ科の葉鶏頭に似たものが見るが、葉鶏頭はさっぱり。それでも建てこんだ民家の庭先に葉鶏頭を育てている家がある。家というよりそこの主婦であるが、葉鶏頭の写真を撮らせてもらおうとしていると、如露を持って出てきた。そして、「写真をお撮りになるのなら、あとで水を遣りますよ。」と家の中に引っ込んでしまった。野牡丹と並んで植えられていた葉鶏頭だった。

★葉鶏頭老女出て来て水を遣り/高橋正子

 ハゲイトウ(葉鶏頭、雁来紅、学名Amaranthus tricolor) はヒユ科の一年草。日本には明治後期に渡来し、花壇の背景、農家の庭先を飾る植物として、広く栽培されている。アマランサス(ヒユ属)の1種である。主に食用品種をヒユ(莧)とも呼ぶが、アマランサスの食用品種の総称的に呼ぶこともある。
属名の Amaranthus は、「色が褪せない」の意味。そのために「不老・不死」の花言葉があるが、これは以前この属に属していたセンニチコウによるものである。種小名の tricolor は「三色の」の意。英名は旧約聖書に登場するヨセフにヤコブが与えた多色の上着のことで、鮮やかな葉色をこの上着にたとえている。
 熱帯アジア原産の春まきの草花で、根はゴボウ状の直根で、茎は堅く直立し、草丈 80cm から 1.5m ぐらいになる。葉は被針形で、初めは緑色だが、夏の終わり頃から色づきはじめ、上部から見ると中心より赤・黄色・緑になり、寒さが加わってくるといっそう色鮮やかになる。全体が紅色になる品種や、プランターなどで栽培できる矮性種もある。タネは細かいが、発芽は比較的よく、こぼれ種でも生えるくらいである。排水と日当たりの良いところに4月下旬頃に直まきし、タネが見え隠れする程度に覆土する。観葉植物として利用される。 食用の近縁種はアマランサスだが、南米では、インカ帝国の昔から種子を穀物として食用にしてきた。日本でも健康食品として販売されている。ヒモゲイトウ (Amaranthus caudatus) がそのなかでも最も大規模に栽培されている。


◇生活する花たち「秋海棠・銀木犀・金木犀」(横浜日吉本町)

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10月19日(日)

2014-10-19 07:00:01 | 吟行
 イギリス・コッツウォルズ
★秋夕日羊にそれぞれ影生まる  正子
一瞬にして、ミレーの「晩鐘」の絵のような光景を想いました。イギリスのなだらかな丘のうねりに、夕暮れまで草を食む羊の群れのそれぞれに影を作る、穏やかな夕日が想われ、旅情豊かな趣きが素敵です。(桑本栄太郎)

○今日の俳句
鈴懸の毬のみどりや秋空へ/桑本栄太郎
鈴懸の葉が散るころには、鈴懸の毬のある丸い実が茶色なって青空に残る。今は秋の半ば、まだその毬がみどりだという。これからいよいよ秋も深くなる。(高橋正子)

○錦木(ニシキギ)

[錦木/横浜日吉本町]

★錦木の葉と実の少し違う赤/高橋正子★

ニシキギ(錦木、学名:Euonymus alatus)とはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。庭木や生垣、盆栽にされることが多い。日本、中国に自生する。紅葉が見事で、モミジ・スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。若い枝では表皮を突き破ってコルク質の2~4枚の翼(ヨク)が伸長するので識別しやすい。なお、翼が出ないもの品種もあり、コマユミ(E. alatus f. ciliatodentatus、シノニムE. alatus f. striatus他)と呼ばれる。葉は対生で細かい鋸歯があり、マユミやツリバナよりも小さい。枝葉は密に茂る。 初夏に、緑色で小さな四弁の花が多数つく。あまり目立たない。 果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い仮種皮に覆われた小さい種子が露出する。これを果実食の鳥が摂食し、仮種皮を消化吸収したあと、種子を糞として排泄し、種子散布が行われる。紅葉を美しくするために西日を避けた日当たりの良い場所に植える。 剪定は落葉中に行う。よく芽をつける性質なので、生垣の場合は強く剪定してもよい。 栽培は容易。名前の由来は紅葉を錦に例えたことによる。別名ヤハズニシキギ。


◇生活する花たち「十月桜・白ほととぎす・野葡萄」(横浜・東慶寺)
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10月18日(土)

2014-10-18 07:16:28 | 吟行
 イギリス・コッツワルズ
★水澄んで白鳥軽く流れくる  正子
2011年の「イギリス 俳句の旅」正子先生の紀行文を改めて拝読させて頂きました。コッツワルズは世界一きれいな街で小川も大変美しく日常的に花で家が飾られているとか。イギリスのお洒落な佇まいが見えて参ります。そんな中、豊かな水量と流れの速さ、また澄む水の流れのままにすいっとのってくる白鳥の美しさが一層浮き彫りにされ、絵を見ているようです。(佃 康水)

○今日の俳句
稲刈機噴き出す藁の薄みどり/佃 康水
稲刈機が稲を刈り進む。まだ薄緑の稲藁を吹き出しながら刈り進むのだ。まだ命の通った薄黄みどりの稲藁は、それ自体が魅力だ。(高橋正子)

○秋の野芥子(アキノノゲシ)

[秋の野芥子/横浜日吉本町]

★丘に来て秋の野芥子は背高よ/高橋正子

アキノノゲシ(秋の野芥子、秋の野罌粟、学名: Lactuca indica)は、キク科アキノノゲシ属の一年草または二年草。和名は、春に咲くノゲシに似て、秋に咲くことから付けられた。高さ50~200cm。大柄だが柔らかく、全体につやがない。はじめは根出葉をロゼット状に出すが、やがて茎をたて、花序を出す。花期は8~12月。花は淡い黄色、直径2cmほどで舌状花だけでできている。種子はタンポポの綿毛を小さくしたような形をしている。東南アジア原産で、日本全土・朝鮮・中国・台湾・東南アジアに分布。稲作と共に日本へ渡って来た史前帰化植物。日当りの良い場所に生える。アキノノゲシには葉に切れ込みがあるが、切れ込みのない細い葉を持つものは、ホソバアキノノゲシ(学名: Lactuca indica f. indivisa)という。飼育するウサギの餌によく使われる。


◇生活する花たち「黄釣舟草・曼珠沙華・白曼珠沙華」(横浜・四季の森公園)

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10月17日(金)

2014-10-17 07:24:41 | 日記
★林檎手に送られ来しが赤ほのと  正子
送り届けられた林檎を手にして、胸の内までがぽっと明るく灯されたような、「赤ほのと」のあたたかさです。新鮮な季節の実りをいただく喜び、送り手への感謝の気持ちが感じとれます。 (藤田洋子)

○今日の俳句
真珠筏浸し秋の海澄めり/藤田洋子
「浸し」が秋海の澄んだ水をよく感じさせてくれる。秋海の澄んだ水に浸され殻を育てている真珠は、美しく輝く珠となることであろう。(高橋正子)

○孔雀草(くじゃくそう)

[孔雀草/横浜日吉本町]

★開ききり咲き重なって孔雀草/高橋正子
 
 きのうの朝は、日吉本町2丁目あたりを散歩した。2丁目は、3丁目が洋風な花が多いのに比べ、古風な花が多い。野牡丹や葉鶏頭をきれいに咲かせている。その2丁目にはコーポの団地があって、ここも花好きな住人がいるのか、紅蜀葵やゼラニュウムなどの昔ながらの花と、今風な、センスのいい花壇を作っている。一番後ろに紫系のハープの花、その前に薄紫と白の孔雀草、その前に千日紅の牡丹色と白が植えられて、同系色の色彩でまとめた花壇であった。秋らしくていいと思った。庭の花も年期である。

 孔雀草(くじゃくそう、学名:Aster hybridus 英名:Frost aster)は、キク科シオン属の多年草。Aster : シオン属、hybridus : 雑種の、Aster(アスター)は、ギリシャ語の「aster(星)」から。花のつき方のようすに由来。北アメリカ原産で、わが国には昭和30年代に導入された。花壇や切り花によく用いられている。よく分枝して株立ちし、高さは40~120センチになる。葉は披針形から倒披針形で互生し、7月から9月ごろ、白色から淡紫色の花をいっぱい咲かす。別名で孔雀アスター、キダチコンギク(木立紺菊とも呼ばれます。9月5日、11月23日の誕生花(孔雀草)。花言葉は 「いつも愉快、ひとめぼれ」。似ている花は、都忘れ、紫苑、紺菊、関東嫁菜。

◇生活する花たち「犬蓼・金木犀・白曼珠沙華」(横浜四季の森公園)

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