俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月28日(水)

2020-10-28 09:38:46 | 日記
曇。

●朝、ストーブをつけてネットの仕事。
●ベゴニア、薔薇などが鉢植えが元気いっぱい。
●火星が地球に近づいているらしく、毎夜、月と火星が一番目につく。NASAの火星の写真をダウンロードしているが、周辺の水色と中央部の赤みがかったベージュがはっきりしている。

●栄太郎さんへ
ありがとうございます。

◎角川「俳句11月号」(高橋正子7句より)

①廣田洋一さんのコメント
題名にされた、
★萩刈られ土に月光ひろびろと
がとても良いと思いました。萩が覆っていた地面が、萩が刈られたことにより、明るくなった情景が良く見えます。月光が広く照らすのを、土に焦点を当てたのが新しいと思いました。

②小口泰與さんのコメント
今日の先生の俳人作品七句はすべで感銘いたしました。特に印象深かった句は
「枯萩」の句と「萩刈られ」です。

③古田敬二さんのコメント
★栴檀の実の金色は城山に  正子
栴檀の実は20年前に松山へお邪魔した折に初めて知りました。懐かしく思い出しました。

④祝恵子さんのコメント
★萩刈られ土に月光ひろひろと
今まで萩で覆われていた場所にそれが刈られ、広くなった場所へ月の光が輝いて、明るい月と土の匂いもしてきます。

⑤高橋秀之さんのコメント
★白萩の黄葉してより清らかに
白萩も黄葉してくると、雰囲気が変わります。秋もいよいよ深まってきたという感じが伝わります。
★萩刈られ土に月光ひろびろと
萩を刈ってひろひろと見える地面の水たまりに月が映ってるのでしょうか。すっきりとした秋のひとこまです。

⑥川名ますみさんのコメント
御七句、心に沁み入りました。
〈特に好きな句〉
★枯れ萩の枝の弾みを括るなり
萩は、花が枯れると、来年の芽のために根元から刈り取ります。でも、その枝には勢いがあって、括るにも抵抗を感じます。萩の芯には確かな命があり、脈々と続いている。そう実感する「弾み」です。
★萩刈られ土に月光ひろびろと
萩の花が枯れ、刈られ、うすくかけた土が広がっています。さっぱりしたような、寂しいような景色ですが、月がさすと、さらに異なる眺めが。平らな土に月光が映えて、美しく広やかです。
 
⑦柳原美知子さんのコメント
どの句にも晩秋の光と深い静けさが感じられ、感銘をうけました。
特に好きな句
★萩刈られ土に月光ひろびろと  正子
 枯萩が刈られ、空地となった土に沁み入るような月光のさやけさに心打たれるとともに、今はなき萩の美しい姿が月光に浮かび あがるような気がします。
★鉦叩夫に聞こえず淋しがり  正子
共に虫の音を聞き、月を愛で、草花を愛で、お互いに慈しんでこられたご夫婦の愛と絆に感動いたします。今まで聞こえていたものが聞こえなくなるのは淋しいものですが、共感してくださる奥様がいるのは有難いですね。
★鶺鴒に水張るように潦  正子
「潦」の一語の力を感じます。水たまりからサーッと水が鶺鴒へと流れ出る様子を「水張るように」と詠まれたのが 硬質な羽と尾を持つ鶺鴒とよく合っていると思います。清冽な句で心惹かれます。

⑧桑本栄太郎さんのコメント
★白萩の黄葉してより清らかに
白萩はそれだけでも清らかな風情ながら、同じように小さな葉が黄葉となれば、殊更晩秋の風情が出ますね!!。
★萩刈られ土に月光ひろびろと
萩の花の終わりでしょうか?来年に為に刈り取られたその後は、地面が広くなり月光が豊かにが射しています。
★鉦叩夫に聞こえず淋しがり
信之先生は、少しお耳が遠くなられたのでしょうか?やはり秋ともなれば、虫の音が聞こえないと味気ないようです。
★この路地を河原と思い石叩き
白と黒のツートンカラーの石叩きです。この路地の舗道の上を河原と想っているのでしょう?尾羽をピコピコあげなが野、ツツツツツと早足に歩いています。

⑨吉田晃さんのコメント(はがき)
磨き出された七句を幾度も読み返しております。花冠投句以来一句でも多くと頭ををひねっております。出来たものはリアリティがなく、日常がなく、写生がなく、深さもないものばかりですが、少しでもそれに近づきたいと考えております。この本で勉強させていただきます。

皆さまからの貴重なご感想をいただきました。励みに精進したいと思います。
ありがとうございました。




コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月27日(火) | トップ | 10月29日(水) »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お礼他 (桑本栄太郎)
2020-10-28 18:49:38
高橋正子先生
本日、10月28日(水)夕刻角川俳句11月号を拝受いたしました。大変有難う御座います!!。
ご返事の良い場所がなく、こちらへ投稿させて頂きました。
大変僭越ながら以下の御句を選ばせて頂きました。
 ★白萩の黄葉してより清らかに
白萩はそれだけでも清らかな風情ながら、同じように小さな葉が黄葉となれば、殊更晩秋の風情が出ますね!!。
 ★萩刈られ土に月光ひろびろと
萩の花の終わりでしょうか?来年に為に刈り取られたその後は、地面が広くなり月光が豊かにが射しています。
 ★鉦叩夫に聞こえず淋しがり
信之先生は、少しお耳が遠くなられたのでしょうか?やはり秋ともなれば、虫の音が聞こえないと味気ないようです。
 ★この路地を河原と思い石叩き
白と黒のツートンカラーの石叩きです。この路地の舗道の上を河原と想っているのでしょう?尾羽をピコピコあげなが野、ツツツツツと早足に歩いています。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事