俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

7月20日(土)

2024-07-20 07:24:41 | 日記
晴れ、夜雷雨
本積んでいると雷間近なり  正子
夏の夜配達人の目の若し   正子
仏前に花冠を供え部屋涼し 正子

●花冠No.371号(7月号)が夕方届く。371号は100gを越えたので、スマートレターを利用。すぐに封入。今夜は雷と雨なので、明日投函する。

●『アイスランドへの旅』を昨日から読み始めた。モリス37歳のときの初めてのアイスランドへの旅日記。七月六日から始まる。著者のモリスはヴィクトリア朝時代の詩人、壁紙などをデザインした李、理想の本を考えたり、装飾芸術家である。初めて知ったが、社会運動家でもある。

彼がアイスランド語まで習って、なぜアイスランドという場所へ旅をしたかったのかわからないが、アイスランドに残る古北欧神話や人物の歴史物語などを指す「サガ」に興味を持ったからのようだ。
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7月19日(金)

2024-07-19 20:53:37 | 日記
曇り
おみなえし二本が真っ直ぐ立っている  正子
湯上りのような匂いに白粉花      正子
夏花壇むらさき多し花も葉も      正子

●午前、都筑図書館へ本を借りに。10時前の電車に乗る直前になって、なんとなく体調がよくない感じがした。電車では座れてよかったが、とにかく、本を借りたらすぐ帰って、今日一日休もうと思った。編集の疲れが出たかもしれないと思いつつも、暑さのせいとも思った。

『アイスランドへの旅』(ウィリアム・モリス著 大塚光子訳/晶文社)、『ヘッセ 魂の手紙』(ヘルマンヘッセ/ヘルマンヘッセ研究会編・訳/毎日新聞社)、『人間は成熟するにつれて若くなる』(V/ミヒェルス編/岡田朝雄訳/草思社)の三冊を借りた。

『ヘッセ 魂の手紙』の訳者の中に、信岡資生先生の名前を見つけ、懐かしく思った。信岡先生は信之先生の恩師で、親しくしていただいた。信岡先生はヘッセの研究者であったことを思いだした。深川の芭蕉記念館の水煙大会で講演していただいた。信岡先生の講演のあと、私が、インターネット俳句コンテストの講評をしたが、信岡先生の奥様が、大学の先生みたいな講評だったと褒めてくださった。大勢の前で話したので、非常に緊張していて、いかにも慣れていない話し方だったと思う。それも、遠い昔になった。

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7月18日(木)梅雨明け

2024-07-18 19:39:59 | 日記
曇り

蝉時雨なかに一つがみんみん蝉 正子
蝉時雨一樹はや暮れ急がねば  正子
朝涼に卵が白くゆであがる   正子

●花冠371号の発送準備が終わる。今月号は、100gを越えるので、スマートレターで送ることにし、宛名ラベルを貼り付けた。

●百円ショップで買った糸で、レースを編む。製図では直径16センチの出来上がりなのに、サマーヤーンなので直径28センチになった。お皿の敷きものなどに使う。


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7月17日(水)

2024-07-17 20:14:07 | 日記
曇り、にわか雨

露草やプールに水の入る音   正子
薬もらいに露草青き道通り   正子
露草の青のうすかり南門    正子

●夜、花冠発送用のラベルを印刷。贈呈先が3か所増える。

●今日は乾きそう、と干した洗濯物を、日照りながら降るにわか雨に濡らしてしまった。何日雨が降っているのだろう。小雨ではあるが、10日ぐらい降り続いている。

●きのう、病院に行ったが、校正が届いているかもしれないと、薬局に寄らないですぐに帰った。案の定校正が届いていて、校正を済ませて、近所の薬局に薬をもらいに行った。ところが、無い薬が2種類あって、処方箋の薬は一つの薬局でしかもらえないという。近所の薬局を断って、今朝、また病院の隣の薬局へ1キロほどの道をてくてく歩いて行った。

●9枚繋ぎのブルー系のパッチワークが2枚できたので、正方形の鍋敷きを作った。百円ショップでコットン・ヤーンを買った。自分用コースターを編むつもり。
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7月16日(火)

2024-07-16 07:35:47 | 日記
曇ったり、小雨だったり
プラムの粉さながら深き霧に似る 正子
青芝を踏めば沈みぬ身のふあん  正子
白芙蓉花を透かせる風を得ぬ   正子

●花冠No.371(7月号)を校了。病院から帰ると、再校用の電子ブックが届いていた。すぐ校正したくても、あまりにも眠い。眠すぎる。30分ほど休んで校正。校了。20日夕方に届くと印刷所からメール。12日に入稿して、3連休があって、20日には、出来上がって届く。

●病院の待ち時間に本屋に寄る。俳句関係の本を見るが、魅力的な本も新刊本もない。大歳時記の刊行に合わせて改訂された角川季寄せ(2400円)で「夕映え」を見た。この季寄せには掲載されていない。
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7月15日(月)海の日

2024-07-14 23:58:27 | 日記
曇り
小さくも盆灯籠の絵のなでしこ 正子
盆灯籠影もまあるく吊られけり 正子
冷えすぎし桃の雫を手に受けぬ 正子

●7月月例ネット句会入賞発表

●日中も27度くらいで涼しい。夕方URの団地を歩くが、涼しい風を満喫。
晃さんの俳壇への寄稿句について相談にのる。
今月のウォーキングは一日平均7455歩。雨や暑さで歩いていない日もあるが、その割に歩いている。頑張っていると言えます。明日の検査日に医者に報告。



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7月14日(日)

2024-07-14 07:14:06 | 日記
曇り

●7月月例ネット句会
正子投句
あおあおと蓮の花托の葉をぬきぬ  正子
あおあおと蓮の実育ちつつありぬ 正子 

ふる雨の強さにゆれる白睡蓮   正子
睡蓮をゆらして激し雨の音    正子

風鈴に風の声聞く盆法会      正子
風鈴の風にせせらぎ盆法会     正子

●墓所のある寺で3時から盆法会。元と句美子と正子が出席。本堂の外に、風鈴に故人の名前を書いた短冊をつけた風鈴が五十音順に吊るされていた。髙橋姓の多いこと。法会のあとお墓参り。きのう立てたお花の水が半分に減って驚き。墓地に引いてある井戸水を花筒いっぱい入れ挿しなおす。余った花を水が流れる花立に挿しておいたが満開になっていた。

僧衣が涼しげでめずらしい色目がきれい。袖から手が透けて、所作の手は平安時代のように袖から外に出さないで袖の内。供花に向日葵が手向けられていた。
帰りは元が駅まで送ってくれ、横浜線で、私は中山まで、句美子は新横浜まで行き直通電車で帰った。

月例ネット句会の清記発表に間に合うか心配していると、句美子が「年寄りのすることに誰も文句は言わないよ」と言う。運よく互選開始時間の6時に間に合った。


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7月13日(土)

2024-07-13 04:20:18 | 日記
雨のち曇り
あおあおと蓮の花托の葉をぬきぬ 正子
白蓮のかげはみどりに蓮の葉に  正子
風鈴に風の声聞く盆法会     正子
夏霧に濡れつつ山の坂のぼる   正子
ゆれやすき白睡蓮に手水の水   正子

●今朝は涼風。早朝のウォーキングに私の年齢ぐらいの女性に大勢出会った。それぞれ歩くコースがあるらしく、一人に付いて行くともなく後を歩いた。どこかで見失ったが、日吉の隣町箕輪町の大聖院まで足を延ばした。蓮の花が咲いている楽しみがある。

大聖院の門をくぐると芝生が青々として、 手水の水が流れる落ちる水に睡蓮の蕾に白い色がのぞいていた。山裾の陰に例年ならある鉢植えの蓮を見に回った。鉢植えの蓮はなく、小さい池に、今朝は白蓮が一輪開花。紅蓮は雨で傷み散りかけていたが、固い蕾があった。青い実にまだ黄色い蕊がついて実ができたばかり。大聖院から少しの山道を辿ると、霧が出ている。昨夜の雨の残りが枝葉を落ちるのに、雨にあらぬ音を立ててぞっとした。普通部の辺りに出た。赤門坂を下り、帰宅。金蔵寺の近くの家で、草取りをいているショートパンツの女性に声を掛けられ、立ち話。初めての人だけど、庭の月桂樹(ローリエ)の枝を二枝折ってくれた。洗って乾燥させて、うまく乾燥したら料理の風味に使う。

●十時半ごろ墓参に。バス停にはお花をもったお墓参りの人が数人。同じ墓地に行くようだ。お墓ではすぐ後ろのお墓の中年の夫婦と会った。お寺にはあすお盆法会でまた来るが、風鈴の短冊に名号を書いてたくさん吊るしてあった。信之先生のもお願いしている。明日、よく見ることに。

●夜、明日のネット句会の準備。
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7月12日(金)

2024-07-12 14:31:00 | 日記
小雨
打上げの鮨にのる貝赤が差し     正子
熱き茶にひとりほっこり涼しき日   正子
なでしこの絵の盆灯籠右に置き    正子

●夕方、4時半ごろ花冠371号を入稿。創刊40周年企画として行った「みんなの選ぶ花冠秀句」の特集があるので、74ページ、37mmになり、背文字を入れることができた。表紙は「オレンジ」。2時間ほどして校正データが返ってきたので、校正して返信。あすから3連休となるので、作業は16日からになるとのこと。
編集作業から解放され、夕食はお鮨でひとり打上げ。お鮨の醤油が夏向きか、とろみがあって、酸っぱさはないけど梅醤油の感じ。

●朝いち番のニュースで、松山の緑町で土砂崩れがおき、1軒が潰されてしまった様子。普段の災害のない、それも街中の土砂崩れなので、何度もそのニュースが繰り返された。城北のようで、お城のすぐ下から崩れている。大学生が1時限目が休講になったと言っていた。明日からは新盆。雨雲が移動しているのでこちらも雨が心配。
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7月11日(木)

2024-07-11 19:13:22 | 日記
曇り

●この前の暑さに比べれば涼しい日だった。

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7月10日(水)

2024-07-10 06:18:01 | 日記
曇り

●今日も暑さが落ち着いている。クーラーでは冷えすぎ、扇風機でも足が冷えてしまう。若い時には考えられなかったことになっている。

●花冠371号は74ページになった。日記を削るが、削り切れない。五月にいろいろあったこともある。
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7月9日(火)

2024-07-09 09:42:57 | 日記
曇り、ときどき晴れ
百日紅きのうも今日も白が咲き  正子
朝顔に流れるほどの水をやり   正子
青紫蘇の繁りも青の深くなり   正子

●きのうより、暑さが少し落ち着く。朝、夕、外を歩く。
●花冠No.371を明日入稿の予定。
●詩歌文学館から花冠寄贈の依頼。
●いなりずしの揚げを炊きかけて、心変わりして、熱々の狐そばを作る。
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7月8日(月)

2024-07-08 09:41:51 | 日記
曇りのち晴れ
葉桜の参道炎暑を避け通る     正子
暑に堪うにクリームパンを昼飯に 正子
しなやかに暑に堪う紫蘇も朝顔も 正子

●「みんなの選ぶ花冠秀句」に余白が半ページできたので、臥風先生の句を入れることにした。句集『持田』から選ぶ。昭和33年から昭和39年までの句。この句集の句に一番馴染みがある。

●昨日にもまして暑い。夕方5時半ごろクリーニング屋とスーパーを往復したが、鋪道のアスファルトの熱が顔に反射して燃えそう。スーパーにはお盆用の花がいろいろ売り出されて、それを見ると救い。るり薊、トルコ桔梗、百合、菊など。一日8000歩はとてもじゃないが歩けない。ウォーキングは止める。

●子供たちにお盆法会の連絡をメールでする。去年は月遅れでお盆をしたが、今年はお寺の法会の案内が新暦であったので、お寺の法会に出席だけして、家ではいつも通り月遅れのお盆をする。
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7月7日(日)七夕

2024-07-07 20:47:36 | 日記
晴れ

●今日も焼けつくような暑さ。あまりの暑さに床を水拭きしてさっぱりとしようとしたが、一部屋拭いただけで、ぐったり。拭き掃除は一部屋で終わり。藺草の座布団を出す。お供えしている句集や本、手紙、色紙や短冊、線香などが積み重なってしまって暑苦しそう。句集や本は本棚にしまうが、ほかはあとまわし。

●俳句で厄介なのは「季語」。どんどん季語が増えて来る。いくつあるか、数えてみたいとは思わないが、季語でなかったものが、季語になっている。必ず例句がほしい。傍題として挙がる季語に例句がないのが、一つには問題。季語は宗匠がいる場所で決まると言う人もいる。季語の解釈で破門となってもおかしくない。
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7月6日(土)小暑

2024-07-06 19:44:36 | 日記
曇り 雷

●栄太郎さんから「夕映え」は「夕焼け」の傍題季語だと電話があった。花冠としては、「夕映え」を季語と認めないと返事をした。角川の季寄せに「夕映え」が傍題季語として載っているからと使ったと言う返事だった。誰が「夕映え」を季語にしたのか。

●夕焼けと夕映えの違いについては、次のように説明される。
基本は同じです。 夕焼けは状態を夕映えは情景だけの違いです。ならば、なぜ夕焼けが季語で、夕映えを季語としないと考えるか。それは俳句が科学ではなく、「言葉」だからです。しかし、良い俳句は「観照」が大切なのです。科学で言えば、冷静な奥深い観察です。

①「夕焼け」はなぜ夏の季語なのか。
「夕焼け」は、日が沈む前に西の空の地平線近くから燃えるような茜色を現す現象を指します。この言葉自体は夏の季語ですが、他の季節でも「春の夕焼け」「秋の夕焼け」「冬の夕焼け」と詠むことがあります。1 しかし、夏の夕焼けは最も華やかで荘厳なものとされています。2 俳句で単に「夕焼け」と詠めば、夏の季題とされることが多い。

⓶「夕映(え)」は季語か。
冬泉夕映うつすことながし/柴田白葉女
夕映えの一村囲む桑若葉/桂信子
雄阿寒に長き夕映え洗鯉/奈良文夫
かいつぶり人は夕映着て帰る/林翔
夕映えの遠き焚火は地の吐息/林翔
夏山の萱の刈あと夕映えぬ/瀧春一
夕映に何の水輪や冬紅葉/渡辺水巴
夕映の残る虫より淡くして/相馬遷子
を曳く子の丹の頬よ夕映よ/中島斌男
賞与月疲れざる顔夕映えよ/香西照雄
夕映えに向つて泳ぐ一人かも/文挟夫佐恵
金色の夕映えを呼びもどす/原裕
夕映えや茂みの漏るる川の跡/丈草
夕映の蚊柱の胴緊めがたし/澁谷道
秋夕映の海より来たり鮃の死/森澄雄
山々の夕映のくるスキー場/京極杞陽
夕映のしばらく倚るは冬襖/角川源義
菜の花や夕映えの顔物をいふ/草田男
夕映えは水に流れて凌霄花/川崎展宏
雲のみに夕映えのこる水芭蕉/中村信一
甘蔗刈る夕映えなかき海を背に/井関昌子
夕映えて夜の影持てる枯木かな/鈴木花蓑

●別の話。最近は芯の通った俳人が少なくなったと言う意見がかなり出ているとのことで、有名だからと言って俳句を評価できないという。このように言われるようでは、中央俳壇の著名俳人も地に落ちた、と言っていいのだろう。中央俳壇がどうであれ、よそはどうであれ、花冠はたいしたグループとも思わないので、つまり影響力がないので、良いと思うことを通させていただく。

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