小雨
ふっくらを大切にして柏餅 正子
柏餅いろは朽葉と青きいろ 正子
レース編五月の空に吊るし干す 正子
●ゆうちょ銀行の調査書類を整える。句美子に見せて連休明けに返送する。
●『ファウスト』二部のはじめ「気持ちのよい高み」をなんどか読む。「高み」が実際どういうことかを言葉で伝えるのは難しいが、このように詩の形式なら、おおよその感覚がつかめる
愛大俳句会に入会したばかりの10代のとき、部長の学生が「いたどり」主宰で愛大俳句の前身の旧制松山高校の「星丘」俳句会を指導した独文学者の臥風先生の俳句について、「臥風先生の俳句はどこがいいのかわからない」と言ったことがある。感覚的には素晴らしいとわかるが、どこがいいかと問われれば、答えるのがむずかしい。今思えば、「高みの心境」を詠んだ俳句だと分かる。こういうと、逆に「深み」のある俳句はどういった俳句か説明を求められると、これも難しい。
『ファウスト』を敬遠していたが、2度目に読むころから、面白みにが少しわかってくる。これまで全然思わなかったが、こういった本の読者は男女を問わない中性的な人間ではなくて、男性を想定して書かれているのではと思いだした。なんとなく。